「当たり前」は、本当にできていますか?――慣れた仕事ほど、いつもと違う条件を確かめる

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夜の屋外球場で、照明の下、高く上がったフライを見上げて捕ろうとする外野手 GDW・日常業務で成長

この記事のポイント

  • ソフトバンクは日本シリーズの前に、フライマシンを遠征先の横浜まで運び、慣れない球場で練習を重ねていた
  • プロにとってフライを捕るのは「当たり前」。それでも、条件が違えば同じようにできるとは限らない
  • 「当たり前」は、いつもの環境でできているから、当たり前に見えているだけなのかもしれない
  • 「過去にやったことがあるから大丈夫」と臨んだ時ほど、うまくいかないことがある
  • 日常業務で成長するとは、できているつもりのことを、条件が変わったときにも本当にできるか確かめること

こんにちは。キャリアコンサルタントのみってるです。

先日、プロ野球の日本シリーズが終わりました。ソフトバンクホークスが4連勝で、2年連続の日本一です。

ソフトバンクが日本一になって、とても嬉しかったです。ただ、しばらく野球中継がないと思うと、少し寂しい気持ちもあります。

そんな日本シリーズについて、Yahoo!ニュースで読んだNumber Webの記事に、興味深い話が載っていました。今日は、その話から考えたことをお伝えします。

ソフトバンクは、フライマシンを横浜まで運んでいた

ソフトバンクは、シリーズが始まる3日前に横浜に入り、公式の練習とは別に、横浜スタジアムで練習を重ねていたそうです。

しかも今回は、高いフライを打ち上げる「フライマシン」という機械を、遠征先の横浜まで運んでいたそうです。

なぜ、そこまでしたのでしょうか。

慣れない球場、夜、風という「いつもと違う条件」

ソフトバンクの本拠地はドーム球場です。

リーグの違うソフトバンクが、横浜スタジアムで試合をするのは、交流戦での数試合しかありません。しかも屋外の球場で、風が難しいようです。

外野守備を担当するコーチが、そのことを自分の経験から知っていて、提案したそうです。

練習では、フェンス際の打球や、夜空に高く上がるフライを、何度も繰り返し確かめていたといいます。照明の位置を確認しながら、低い打球を捕る練習もしていたそうです。

そして実際の試合では、高く上がったフライを、しっかり捕ってアウトにする場面がありました。

一方で、ライナー性の打球で、照明の光が目に入ったのか、捕りにくそうにしていた選手もいました。

「当たり前」は、いつもの環境だから当たり前に見えている

私は、この記事を読んで考えました。

プロの選手にとって、フライを捕ることは「当たり前」にできることです。それなのに、なぜわざわざ確認したのか。

それは、いつもとは条件が違ったからだと思います。

パ・リーグで年間10試合以上戦う屋外球場とは違い、慣れない横浜スタジアムの夜、風の中で、同じようにできるとは限らない。

だからこそ、試合と同じ時間帯かどうかまでは分かりませんが、本番に近い条件で、実際の球場を使って確かめた。

オリンピック選手も、本番の競技時間に合わせて、練習の時間を調整することがあるそうです。本番に近い条件で確かめることは、トップ選手にとっては当たり前の準備なのかもしれません。

「当たり前」は、いつもの環境でできているから、当たり前に見えているだけなのかもしれません。

「過去にやったことがあるから大丈夫」と臨んだ時ほど

これは、私たちの仕事にも当てはまると思います。

私自身、プレゼンテーションでも、「過去にやったことがあるから大丈夫かな」と臨んだ時ほど、うまくいかなかったことがあります。

慣れていると、確認を省いてしまう。

でも、聞き手が違う。会場が違う。時間配分が違う。毎回どこかに、いつもと違う条件があるはずです。

うまくいかないのは、力が足りないからではなく、確認を省いたところに原因があるのではないでしょうか。

「日常業務で成長する」は、当たり前として流されやすい

私は、「日常業務で成長する」ということをお伝えしてきました。

この言葉は、「そんなことは当たり前だ」と受け取られることがあると思います。確かに、言葉としては、誰もが知っていることかもしれません。

でも、その当たり前が、本当にできているのか。立ち止まって考える人は、多くないと思います。私自身も含めてです。

記事の中でも、当たり前のことを最高の舞台で最後まで徹底できるチームは多くない、ということが書かれていました。

できているつもりのことを、条件が変わったときにも確かめる

日常業務で成長するとは、新しい特別なことをすることだけではありません。

できているつもりのことを、条件が変わったときにも本当にできるか、確かめること。

その積み重ねが、やがて大きな差になるのだと思います。

これが、私の考える「日常業務で成長する」ということです。

まとめ

プロにとって当たり前のフライでも、慣れない球場、夜、風という条件が重なれば、同じようにできるとは限りません。ソフトバンクは、だからこそ本番に近い条件で確かめていました。

仕事でも、「過去にやったことがあるから大丈夫」と思った時ほど、確認を省いてしまいがちです。毎回どこかにある「いつもと違う条件」に目を向けることが、日常業務で成長することにつながると思います。

最後に、皆さんに質問です。

「あなたが『当たり前にできている』と思っていることは、今回も本当にできていますか?」

次の仕事の前に、一つだけ、「今回、いつもと違う条件は何か」を考えてみてください。

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