仕事を教えるだけで人は育つと思っていた

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成果を出す思考プロセス

ブログ記事のポイント

  • 私はマネージャーになった頃、「仕事を教えれば人は育つ」と信じていました。
  • 仕事は覚えられても、自分で考え行動する人にはなかなか育ちませんでした。
  • 営業時代の経験から、正解は一つではないことを学びました。
  • 「教えること」と「育てること」は似ているようで違うのではないかと感じ始めました。
  • 部下を育てる前に、自分自身の育成に対する考え方を見直すことが大切なのかもしれません。

こんにちは。

キャリアコンサルタントのみってるです。

今日は、

「仕事を教えるだけで人は育つと思っていた」

というテーマでお話しします。

私は営業として長く仕事をし、その後マネージャーとして多くの部下育成に携わってきました。

今振り返ると、マネージャーになったばかりの頃の私は、一つの思い込みを持っていました。

それは、

「仕事を教えれば、人は育つ。」

という考えです。

もちろん、仕事を教えることはとても大切です。

仕事を知らなければ成果は出せません。

基本を学び、経験を積み、できることを増やしていくことは欠かせません。

しかし、実際に部下育成を続ける中で、私は少しずつ違和感を覚えるようになりました。

今回は、その時に感じたことについてお話ししたいと思います。

営業の仕事で学んだ「正解は一つではない」という考え方

学生時代は、正解は一つだと思っていました。

テストには答えがあります。

その答えを書けば評価されます。

しかし、営業の仕事を始めてから、その考え方は大きく変わりました。

営業には絶対の正解がありません。

医師によって興味を持つことは違います。

安全性を重視する先生。

効果を重視する先生。

患者さんの生活を大切にされる先生。

同じ説明では、すべての先生に伝わるわけではありません。

だから私は、相手に合わせて伝え方を変えていました。

「もっと良い方法があるかもしれない。」

そんなことを考えながら、その時点でできるベストを積み重ねていくことが営業の仕事だと思っていました。

会議で決まったことは、まず実行するものだと思っていた

私は若い頃から、

「会社で決まったことはまず実行する。」

という考え方で仕事をしてきました。

もちろん、ただ言われた通りに動くだけではありません。

実行した上で、

「もっと良い方法はないだろうか。」

と考え、工夫を重ねることも仕事だと思っていました。

ところが、マネージャーになると、いろいろな考え方を持つ人がいることを知りました。

例えば、

「先生に反論されたのでできませんでした。」

という報告を受けることがあります。

もちろん、本当に難しいケースもあります。

しかし私は、

「そこで終わりなのかな。」

と思うことがありました。

反論されたなら、

別の資料を探してみる。

説明の順番を変えてみる。

上司に相談してみる。

そんな工夫も仕事の一つだと思っていたからです。

仕事には、言われたことを実行するだけではなく、自分で考えながら進める場面があります。

営業という仕事を通して、私はそのことを自然と学んできたのだと思います。

一生懸命教えても、思っていた成長にはつながらなかった

その考え方を私は、マネージャーになってからも持ち続けていました。

だから部下にも、一生懸命仕事を教えました。

同行もしました。

面談もしました。

経験も伝えました。

できるだけ早く成長してほしい。

そんな思いで接していました。

実際、教えたことはできるようになります。

仕事も覚えます。

少しずつ成果も出るようになります。

でも、私が期待していたのは、その先でした。

「自分でも工夫してみよう。」

「もっと良い方法があるかもしれない。」

そんな姿勢を持つ人は、思っていたより多くありませんでした。

そこで私は、

「仕事を教えること」と「人を育てること」は、同じではないのかもしれない。

そんなことを考えるようになったのです。

「教えること」と「育てること」は何が違うのだろう

当時の私は、

「もっと分かりやすく教えれば成長する。」

そう考えていました。

だから説明の仕方を変えたり、経験談を増やしたり、何度も面談をしたりしました。

でも、今振り返ると、私が考えていたのは「どう教えるか」ばかりでした。

本当に考えなければいけなかったのは、

「どうすれば自分で考え、自分で行動するようになるのか。」

ということだったのかもしれません。

仕事を覚えることと、自ら工夫して成長することは、似ているようで違います。

私は、その違いに少しずつ気づき始めていました。

キャリアコンサルタントになって見えた景色

その後、私はキャリアコンサルタントの資格を取得しました。

学びを深める中で、以前の自分を振り返る機会が何度もありました。

キャリアコンサルタントは、相手に答えを教える仕事ではありません。

相手の話を聴き、考えを整理し、自分自身で答えを見つけられるよう支援する仕事です。

最初は、この考え方に戸惑いました。

「教えた方が早いのではないか。」

そんな気持ちもありました。

しかし、多くの方と面談を重ねる中で、一つ感じることがありました。

人は、自分で考え、自分で納得したことほど行動に移しやすいということです。

もちろん、知識や技術を教えることは必要です。

でも、それだけでは人は大きく変わりません。

そのことを理解できた時、営業マネージャー時代に感じていた違和感の意味が、ようやく少し分かった気がしました。

育成で悩んでいる方へ伝えたいこと

もし今、

「こんなに教えているのに成長しない。」

そう感じている方がいるなら、それは決してあなただけではありません。

私も同じように悩みました。

一生懸命だからこそ、

「もっと教えれば変わる。」

そう思っていました。

でも、育成には「教える」以外にも大切な関わり方があるのだと思います。

だからといって、今日から何か特別なことを始める必要はありません。

まずは、

「私は教えることばかりに目が向いていないだろうか。」

そんな視点で、自分自身の関わり方を振り返ってみるだけでも、新しい気づきが生まれるかもしれません。

まとめ

私は以前、

「仕事を教えれば、人は育つ。」

そう信じていました。

もちろん、その考えは今でも間違いではないと思っています。

仕事を覚えるためには、教えることは必要です。

しかし、それだけでは人は大きく飛躍しません。

自分で考え、自分で工夫し、自分で成長していく。

その姿勢は、「教える」だけでは育ちにくいのだと、私は現場で学びました。

この気づきは、私自身のマネージャーとしての成長につながり、今のキャリアコンサルタントとしての活動にも大きな影響を与えています。

これからも、この経験をもとに、「人が日常業務の中で成長するために大切なこと」を、一つずつ発信していきたいと思います。


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