ブログ記事のポイント
- 人とのズレは、考え方だけでなく「言葉の意味の違い」から始まることがある
- 同じ言葉を使っていても、人それぞれ思い浮かべる内容は違う
- 営業、マネージャー、キャリアコンサルタント、それぞれの経験から「言葉の定義」の大切さを学んだ
- 話が噛み合わないと感じたら、相手がその言葉をどう受け取っているのかを確認することが大切
- 相手を理解しようとする姿勢が、より良いコミュニケーションと成長につながる
こんにちは、キャリアコンサルタントのみってるです。
今日は、「ズレはどこから始まるのか」というテーマでお話しします。
ここ数日、「成長」という言葉や、「当たり前」という言葉について考えてきました。
その中で、改めて感じたことがあります。
それが、「ズレ」です。
私は営業、マネージャー、そしてキャリアコンサルタントという立場を経験する中で、同じ言葉を使っているのに話が噛み合わない場面を何度も経験してきました。
以前は、「考え方が違うからだろう」と思っていました。
でも今は、それだけではないように感じています。
もしかすると、そのズレは、同じ言葉を使っているのに、お互いが違う意味で理解していることから始まっているのかもしれません。
今日は、そのことについて一緒に考えてみたいと思います。
営業時代に感じた「新患」という言葉のズレ
私が営業をしていた頃、「新患を増やそう」という話をよくしていました。
会議でも、日常のミーティングでも、何度も出てくる言葉です。
ところが、同じ「新患」という言葉を使っているのに、人によって頭の中に思い浮かべている内容が違うことがありました。
ある人は「初めて来院した患者さん」を思い浮かべます。
別の人は「自社製品を初めて使った患者さん」と考えているかもしれません。
また、違う人は「これまで処方がなかった先生から処方が出たこと」をイメージしていることもあります。
それぞれが「やっています」と報告しているのに、結果を見ると方向性が違っている。
そのとき私は、能力や努力だけが原因ではないのではないかと思いました。
もしかすると、「新患」という言葉の定義そのものが、人によって違っていたのです。
同じ言葉を使っている安心感があるからこそ、その違いに気付きにくかったのだと思います。
マネージャーになって「成長」と「当たり前」の意味を考えた
マネージャーになってからも、同じようなことを感じる場面がありました。
それが「成長」という言葉です。
会社が考える成長。
上司が考える成長。
本人が考える成長。
どれも「成長」という同じ言葉ですが、意味は少しずつ違うことがあります。
例えば会社は成果や役割の拡大を成長と考えているかもしれません。
上司は仕事の進め方や考え方の変化を成長と考えているかもしれません。
本人は資格取得や新しい知識を身につけることを成長だと思っているかもしれません。
どれも間違いではありません。
でも、その違いを確認しないまま話を進めると、「頑張っているのに評価されない」「期待されていることが分からない」というズレが生まれてしまいます。
「当たり前」という言葉も同じでした。
私は、会議で決まったことはまず実行する。
そのうえで工夫を加える。
それが当たり前だと思っていました。
でも、それは私がこれまでの職場で学び、身につけてきた価値観です。
別の環境で働いてきた人には、違う「当たり前」があります。
冷静に考えれば当然のことですが、その違いを意識しないまま話をすると、お互いに「なぜ伝わらないのだろう」と感じてしまいます。
キャリアコンサルタントの勉強で気付いたこと
私にとって忘れられない出来事があります。
キャリアコンサルタントの勉強をしていた頃のロールプレイです。
相談者役の方が、こう話されました。
「変化のない毎日です。」
私は、その言葉をそのまま受け流してしまいました。
「そうなんですね。」
そんな気持ちで聞いていたと思います。
ところが、振り返りの時間に先輩のキャリアコンサルタントから質問されました。
「変化のない毎日とは、どんな毎日ですか?」
「あなたは、その言葉をどう受け取りましたか?」
その瞬間、私は答えに詰まりました。
私は「変化のない毎日」という言葉を、自分の経験をもとに勝手に理解していたのです。
でも、相談者の方が感じている「変化のない毎日」と、私が思い浮かべた「変化のない毎日」は同じとは限りません。
毎日が退屈だという意味かもしれません。
仕事は忙しいけれど充実感がないという意味かもしれません。
大きな出来事がなく平穏だという意味だったかもしれません。
言葉は同じでも、中身はまったく違う可能性があります。
この経験は、私にとってとても大きな学びになりました。
キャリアコンサルタントは、相手の言葉を自分の価値観で理解したつもりになってはいけない仕事です。
その言葉が、その人にとってどんな意味なのかを丁寧に確認することが大切なのだと気付きました。
過去の経験が違う景色で見えるようになった
この経験をしてから、不思議なことが起こりました。
営業時代の出来事。
マネージャー時代の出来事。
その頃に感じていた違和感が、少し違う景色で見えるようになったのです。
「あの時も、言葉の意味が違っていたのかもしれない。」
そんなふうに考えるようになりました。
当時は相手の理解不足だと思っていたこともありました。
でも今振り返ると、お互いが同じ言葉を違う意味で使っていた可能性があります。
キャリアコンサルタントとして学んだからこそ、過去の経験を新しい視点で見直せるようになりました。
人は経験を積むと、新しい知識を得るだけではありません。
過去の出来事の意味も変わって見えてくることがあります。
私は、それも成長の一つではないかと思っています。
話が噛み合わないときに試してほしいこと
最近、私はこんなことを考えています。
ズレは、考え方の違いだけではありません。
同じ言葉を違う意味で使っていることから始まることもあります。
もちろん、これは今の私が考えていることです。
これから経験を重ねれば、また違う考え方になるかもしれません。
でも、もし誰かと話をしていて、「何となく噛み合わないな」と感じたら、一度こんな問いを持ってみてください。
「この人は、この言葉をどんな意味で使っているのだろう?」
この視点を持つだけで、相手への見方が変わることがあります。
キャリアコンサルタントとして相談を受けるときも、マネージャーとして部下と話をするときも、家庭や友人との会話でも同じです。
言葉そのものではなく、その言葉の背景にある意味に関心を持つこと。
それが、お互いを理解する第一歩になります。
そして、その積み重ねが、職場のコミュニケーションを変え、人間関係をより良いものにしていくのではないでしょうか。
まとめ
私たちは毎日たくさんの言葉を使っています。
「成長」「当たり前」「挑戦」「成果」「変化」。
どれも日常的によく使う言葉です。
だからこそ、「同じ意味で伝わっているはず」と思い込んでしまいます。
しかし、その思い込みがズレの始まりになることがあります。
私自身、営業、マネージャー、そしてキャリアコンサルタントとして学ぶ中で、そのことに何度も気付かされてきました。
もし最近、「話が伝わらない」「何となく噛み合わない」と感じることがあれば、一度立ち止まってみてください。
そして、「この人にとって、この言葉はどんな意味なのだろう」と考えてみてください。
その小さな問いが、新しい気付きにつながるかもしれません。
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