ブログ記事のポイント
- 新入社員が入社して3か月は成長が見え始める大切な時期
- 指導者は課題ばかりでなく、できるようになったことにも目を向けたい
- 私自身、「もっと褒めるべきなのか」と悩んだ時期があった
- その中でたどり着いたのが「褒めるより認める」という考え方だった
- ウィリアム・ジェームズの格言が、自分の経験と学びを言葉にしてくれた
新人が成長し始める3か月という節目
みなさんこんにちは。
キャリアコンサルタントのみってるです。
今日は格言シリーズとして、新人育成について考えたことをお話ししたいと思います。
ここ数日、新人育成について改めて考えていました。
新入社員が入社して3か月ほど経つと、少しずつ仕事に慣れてきます。
電話に出られるようになった。
報告や相談ができるようになった。
任された仕事を一人で進められるようになった。
そんな成長が見え始める時期です。
新人本人はまだまだ不安を感じているかもしれません。
しかし、入社した頃と比べると確実に前進しています。
だからこそ、この時期は成長を振り返る大切なタイミングだと感じています。
マネージャー時代は課題ばかり見ていた
私はマネージャー時代、多くの新人や若手社員の育成に関わってきました。
もちろん成長していることはわかっていました。
ただ、それ以上に次の課題も見えていました。
次に身につけてほしいこと。
もっと伸ばしてほしいこと。
次のステップで求められること。
そうした課題が見えるからこそ、それを伝えていました。
少しでも早く成長してほしい。
少しでも早く力をつけてほしい。
そんな思いがあったからです。
また、モチベーションを維持しながら仕事に取り組めるよう、自分なりに工夫もしていました。
その結果、うまくいったこともありました。
一方で、思うようにいかなかったこともありました。
今振り返ると、その中には私自身の関わり方に原因があったこともあったのかもしれません。
子育ての経験が気づかせてくれたこと
そんなある時、ふと思ったことがありました。
「私はあまり褒めていないな」
ということでした。
これは子育てでも同じでした。
子どもが小さい頃は、
ハイハイができた。
立てた。
歩けた。
そんな一つひとつの成長を家族みんなで喜んでいました。
「すごいね」
「できたね」
そんな言葉を自然にかけていました。
ところが成長してできることが増えると、それが当たり前になります。
学校へ行くこと。
勉強すること。
家の手伝いをすること。
どれも当たり前になってしまうのです。
でも本当は、できることが増えているのです。
成長しているのです。
私たちが見慣れてしまっただけなのかもしれません。
そして、それは職場でも同じだったのではないかと思いました。
褒めないと成長しないのだろうか
その頃の私は結構悩んでいました。
もっと褒めた方がいいのだろうか。
褒めないと部下は成長しないのだろうか。
もっと積極的に褒めるべきなのだろうか。
そんなことを考えていました。
今思えば、かなり真剣に悩んでいたように思います。
育成の本を読んでも「褒めることが大切」と書かれています。
確かにその通りだと思います。
しかし、私はもともと褒めることが得意なタイプではありませんでした。
無理に褒めようとすると、どこか不自然になることもありました。
だから余計に悩んでいたのだと思います。
そんな中で、少しずつ考え方が変わっていきました。
私がたどり着いた「認める」という考え方
そして、ある時たどり着いた考え方があります。
それは、
「褒めなくてもいいのかもしれない」
ということでした。
もちろん褒めることは素晴らしいことです。
しかし、それ以上に大切なことがあるのではないかと思ったのです。
それが「認めること」です。
できるようになったね。
頑張っていたね。
成長したね。
続けてきたね。
そんな言葉です。
評価することでもありません。
上から目線で褒めることでもありません。
相手の変化に気づき、その成長を認めることです。
私はその後、この「認める」ということを意識するようになりました。
すると、不思議と相手との関係も変わっていったように感じました。
ウィリアム・ジェームズの格言との出会い
その後、この考え方に近い言葉はないだろうかと思い調べてみました。
そこで出会ったのが心理学者
ウィリアム・ジェームズの言葉です。
「人間の本性の中で最も強いのは認められたいという欲求である」
という言葉です。
この言葉を見た時、
「そうなんだ」
と思った部分もありました。
でも、それ以上に
「やっぱりそうだよね」
と感じたことを覚えています。
これまでの経験。
育成での悩み。
自分自身が認められた時の嬉しさ。
そうした出来事が、この一つの言葉によってつながったような気がしました。
言葉を知ったことで、新しい発見をしたというよりも、自分の経験が整理された感覚でした。
格言は答えではなく経験に意味を与えてくれる
私は最近、格言について考えることがあります。
以前は格言というものは答えを教えてくれるものだと思っていました。
でも今は少し違います。
格言は答えを教えてくれるものではなく、自分の経験に意味を与えてくれるものなのかもしれません。
失敗した経験。
悩んだ経験。
迷った経験。
うまくいかなかった経験。
そうした経験があるからこそ、格言が心に響くのだと思います。
もし若い頃にこの言葉を知っていたとしても、私は同じように悩み、同じように失敗していたかもしれません。
そして、その経験があったからこそ、この言葉の意味を理解できたのだと思います。
まとめ
新人育成では、どうしても課題に目が向きがちです。
もっと成長してほしい。
もっと力をつけてほしい。
そんな思いがあるからです。
しかし、その一方で忘れてはいけないことがあります。
それは、すでにできるようになったことに目を向けることです。
そして、その成長を認めることです。
ウィリアム・ジェームズの
「人間の本性の中で最も強いのは認められたいという欲求である」
という言葉は、私にその大切さを改めて教えてくれました。
もし皆さんの周りに新人や若手社員がいるなら、今日一つだけでも成長したことを見つけてみてください。
そして、
「できるようになったね」
「頑張っているね」
そんな一言を伝えてみてください。
その言葉が、次の成長への大きな力になるかもしれません。
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