今週、部下の話をどこまで聞けただろう?――答えを伝える前に振り返りたいこと

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マネジメント

ブログ記事のポイント

  • 部下の話を聞いていても、途中で自分の答えを伝えてしまうことがあります
  • 経験のある上司ほど、早く正しい方法を教えたくなるものです
  • 大切なのは、結論だけでなく「なぜそう考えたのか」まで聞くことです
  • 上司と違う意見であっても、間違っているとは限りません
  • 明日から、答えを伝える前に一度だけ質問を増やしてみましょう

こんにちは。

キャリアコンサルタントのみってるです。

日曜日は、この1週間を振り返りながら、明日からのことを考える時間にしたいと思います。

今週も、部下や後輩といろいろな話をしたのではないでしょうか。

仕事の進捗を確認した。

相談を受けた。

仕事の進め方を教えた。

何か問題が起きて、一緒に対応を考えた。

もしかすると、評価や今後の役割について話した人もいるかもしれません。

そこで、今日は一つ振り返ってみてほしいことがあります。

今週、部下の話をどこまで聞けたでしょうか。

話を聞いていても、途中で答えを伝えてしまう

「部下の話を聞けましたか」と質問すると、多くの人は「話は聞いています」と答えると思います。

もちろん、部下の話をまったく聞かなかったという意味ではありません。

部下が話している途中で、

「それなら、こうすればいいよ」

「その話は前にも説明したよね」

「だったら、この方法で進めたほうが早いよ」

と、自分の答えを伝えていなかったでしょうか。

部下から相談されると、何か役に立つことを伝えたくなります。

困っているのであれば、早く解決してあげたいとも思います。

それ自体が悪いわけではありません。

ただ、答えを伝えるのが少し早すぎると、部下が何を考えていたのかを十分に聞けないことがあります。

部下はまだ、話したいことの途中だったかもしれません。

経験があるからこそ、答えが早く見える

マネージャーや先輩には、これまでに積み重ねてきた経験があります。

似たような問題に対応したこともあるでしょう。

失敗を経験し、その後に改善したこともあると思います。

だから、部下の話を少し聞いただけで、

「原因はおそらくここだろう」

「次はこの方法で進めたほうがよい」

と、ある程度の答えが見えることがあります。

そのようなときに、正しいと思う方法を早く教えようとするのは、決して不自然なことではありません。

私自身も、マネージャーになったばかりの頃は、そのような関わり方をしていました。

部下に質問はします。

しかし、質問をする前から、自分の中には答えがありました。

そして、部下の答えが自分の考えと違うと、質問の仕方を変え、自分が考えている方向へ近づけようとすることがありました。

当時は、それが部下のためになると考えていました。

自分には経験がある。

同じような失敗もしている。

それなら、自分が正しいと思う方法を早く教えたほうが、部下も困らずに済む。

そう思っていたのです。

「なぜ、そう考えたの?」をもう一歩聞いてみる

マネージャーや先輩として経験を重ねる中で、私の関わり方も少しずつ変わっていきました。

答えを伝える前に、部下の考えをもう一歩聞くようになりました。

「なぜ、そう考えたの?」

「どのような情報を見たの?」

「何を一番大切だと考えたの?」

「なぜ、その方法を選ぼうと思ったの?」

結論だけでなく、その答えに至った考え方を聞いてみます。

すると、自分とは違う答えであっても、

「なるほど。そういう見方もあるのか」

と思うことがあります。

上司と部下では、持っている情報が違います。

見ているお客様や現場の状況も違うかもしれません。

上司には見えていなかったことを、部下が見ている可能性もあります。

自分と違う答えであることと、間違った答えであることは同じではありません。

マネージャーがすべての答えを出す必要はない

部下の考え方に大きな違和感がなく、途中で修正できる内容であれば、本人が考えた方法を試してもらうこともできます。

もちろん、何でも本人の自由に任せるという意味ではありません。

会社やチームの方針から外れていないか。

お客様や関係者に大きな影響がないか。

問題が起きたときに途中で修正できるか。

そのようなことは確認する必要があります。

必要であれば、ミーティングなどでチームのメンバーと話し合うこともできます。

他の人の意見が加われば、本人が気づいていなかったことを補えるかもしれません。

マネージャーが最初からすべての答えを出さなくても、チームで考えることで、よりよい方法が見つかることがあります。

自分で考え、実践し、振り返る経験が人を育てる

部下が自分で考える。

自分の考えを言葉にする。

周りの意見も聞きながら方法を決める。

実際にやってみる。

その後、相手の反応や結果を振り返る。

こうした経験の積み重ねが、人を育てていくのだと思います。

上司が答えを伝えれば、仕事は早く進むかもしれません。

一方で、部下が自分で考える機会は少なくなります。

すぐに答えを教えることが必要な場面もありますが、少し待って話を聞ける場面もあります。

その違いを意識するだけでも、部下との関わり方は変わってきます。

キャリアコンサルタントになって気づいたこと

私はキャリアコンサルタントになってから、話を聞くことや、相手の考えを理解することについて改めて学びました。

そのとき、マネージャーとして経験を積む中で、自分も少しずつ相手の考えを聞くようになっていたことに気づきました。

当時は、なぜその関わり方がよいのかを、うまく説明できませんでした。

しかし、今は少し理解できるようになりました。

相手の話を聞くということは、言葉が途切れるまで黙っていることだけではありません。

相手が何を見て、何を感じ、どのように考えたのかを知ろうとすることです。

こちらの答えを言わせるために質問するのではなく、相手の考えを理解するために質問する。

この違いは、とても大きいと思います。

今週の関わり方を振り返ってみる

今日は、完璧に話を聞けていたかどうかを確認する必要はありません。

次のことを、少しだけ振り返ってみてください。

今週、部下の話をどこまで聞けただろう。

部下が話している途中で、自分の答えを伝えていなかっただろうか。

自分が考える方向へ、質問で誘導していなかっただろうか。

「なぜ、そう考えたの?」と、もう一歩聞くことができただろうか。

一つ気づくことができれば、それでよいと思います。

振り返る目的は、自分を責めることではありません。

明日からの関わり方を、一つ変えるためです。

明日から、一度だけ待ってみる

明日からの1週間、部下から相談されたときに、すぐに答えを伝えたくなったら、一度だけ待ってみてください。

そして、

「あなたは、どう考えていますか?」

「なぜ、そう考えたのですか?」

と聞いてみてください。

毎回できなくても構いません。

まずは一度でよいと思います。

その一回の対話から、これまで聞けなかった部下の考えが見えてくるかもしれません。

自分では思いつかなかった方法が出てくるかもしれません。

そして、その気づきは部下の成長だけでなく、マネージャー自身の成長にもつながります。

まとめ

マネージャーや先輩は、経験があるからこそ、部下より早く答えが見えることがあります。

早く解決してあげたいと思い、自分の方法を伝えることもあるでしょう。

それが必要な場面もあります。

ただし、部下自身が考えられる場面では、答えを伝える前にもう一歩だけ話を聞くことができます。

「あなたは、どう考えていますか?」

「なぜ、そう考えたのですか?」

この短い問いかけによって、部下は自分の考えを整理できます。

マネージャーも、部下が何を見て、どのような基準で判断しているのかを知ることができます。

今週の自分の関わり方を少し振り返り、明日から一つだけ変えてみる。

まずは、答えを伝える前に一度だけ待つことから始めてみてはいかがでしょうか。


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