「経験があるから大丈夫」と臨んだ経験を、社員に伝えていますか?

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会議室で、経営者が若い社員に自分の経験を話している様子 GDW・日常業務で成長

この記事のポイント

  • ソフトバンクのフライマシン練習は、外野守備コーチが自分の経験から提案したものだった
  • 経験があるからこそ確認を省き、慣れていることが、かえって油断につながることがある
  • 経営者にも「いつもどおりやれば大丈夫だろう」と臨んで、思うようにいかなかった経験があるのではないか
  • うまくいかなかった経験と、そこからの気づきこそ、社員に伝える価値がある
  • 働き方が変わった今、勤務時間の中で、意識して経験を伝える機会をつくる

こんにちは。キャリアコンサルタントのみってるです。

先日、プロ野球の日本シリーズが終わりました。ソフトバンクホークスが4連勝で、2年連続の日本一です。

ソフトバンクが日本一になって、とても嬉しかったです。ただ、しばらく野球中継がないと思うと、少し寂しい気持ちもあります。

そんな日本シリーズについて、Yahoo!ニュースで読んだNumber Webの記事に、興味深い話が載っていました。今日は、その話から、社員教育について考えたことをお伝えします。

フライマシンを横浜まで運んだソフトバンク

ソフトバンクは、シリーズが始まる3日前に横浜に入り、公式の練習とは別に、横浜スタジアムで練習を重ねていたそうです。

しかも今回は、高いフライを打ち上げる「フライマシン」という機械を、遠征先の横浜まで運んでいたそうです。

ソフトバンクの本拠地はドーム球場です。リーグの違うソフトバンクが、横浜スタジアムで試合をするのは、交流戦での数試合しかありません。しかも屋外の球場で、風が難しいようです。

コーチは、自分の経験をチームの準備につなげた

フライマシンを運ぶことは、外野守備を担当するコーチの提案だったそうです。

このコーチは、自分の経験から、横浜スタジアムの風の難しさを知っていました。自分の経験を、チームの準備につなげたのです。

練習では、夜空に高く上がるフライを、何度も繰り返し確かめていたといいます。

プロの選手にとって、フライを捕ることは「当たり前」にできることです。それでも、慣れない球場の夜、風の中で、同じようにできるとは限らない。だからこそ、本番に近い条件で確かめた。

経験があるからこそ、確認を省いてしまう

私は、この記事を読んで、自分の経験を思い出しました。

私自身、プレゼンテーションで、「過去にやったことがあるから大丈夫かな」と臨んだ時ほど、うまくいかなかったことがあります。

経験があるからこそ、確認を省いてしまう。慣れていることが、かえって油断につながることがあるのだと思います。

経営者の皆さんにも、同じような経験はないでしょうか

何度も経験してきた商談、会議、説明の場。

「いつもどおりやれば大丈夫だろう」と臨んで、思うようにいかなかった。

そんな経験が、一つや二つはあるかもしれません。

うまくいかなかった経験こそ、社員に伝える価値がある

私は、こうした経験こそ、社員に伝える価値があると思っています。

うまくいった話だけではなく、慣れていたのに、うまくいかなかった話。そして、そこから何に気づき、次にどう準備するようになったのか。

経験のある人の失敗談を聞くことで、社員は、本番前に確かめることの大切さを、自分のこととして考えられるようになります。

コーチの経験がチームの準備につながったように、経営者や管理職の経験も、伝えられて初めて組織の力になるのだと思います。

経験を伝える機会が、減ってきている

ただ、最近は、自分の経験を伝える機会が減ってきているように感じます。

私がマネージャーをしていた頃、ある時期から、上司から、遅い時間までオフィスに残らないように言われるようになりました。マネージャー同士の会話でも、やめたほうがよいだろうという流れになっていきました。

働き方を見直し、長時間労働を減らすことは、大切なことです。

ただ、仕事の後の時間に、自然と経験を話したり聞いたりする機会も、少なくなったのかもしれません。

時間の使い方が変わったなら、伝え方も変える

時間の使い方が変わったのであれば、経験の伝え方も変える必要があります。

仕事の後の時間に頼るのではなく、勤務時間の中で、意識して経験を伝える機会をつくる。

例えば、新しい仕事を任せる前に、「私はこういうところでつまずいた」と一言伝える。

会議や振り返りの場で、経営者自身が、うまくいかなかった経験を話してみる。

経営者が自分の失敗を語ることで、社員も、自分の経験を話しやすくなるのではないでしょうか。

まとめ

日常業務で成長するとは、新しい特別なことをすることだけではありません。できているつもりのことを、条件が変わったときにも本当にできるか、確かめること。

そして、経験のある人が、その経験を日常業務の中で伝えていくこと。それも、大切な社員教育だと思います。

これが、私の考える「日常業務で成長する」ということです。

最後に、皆さんに質問です。

「あなたが『経験があるから大丈夫』と臨んで、うまくいかなかった経験を、社員に伝えていますか?」

まずは一つ、ご自身の経験を思い出してみてください。

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