明けましておめでとうございます。
1月6日は多くの企業で新年最初の出勤日となります。
マネージャーの皆さんは、チームの年初ミーティングの準備をされていることでしょう。
私は製薬会社で14年間マネージャーを務めた経験から、新年最初のミーティングの重要性を強く感じています。
今日は、その経験を基に、新年のミーティングで伝えたい内容についてお話しします。
1. 年初に伝える抱負と期待
マネージャー時代、私は必ず年初のミーティングで「今年の抱負」を語っていました。
例えば
「今年は特に、メンバー一人ひとりが自信を持って活動できるチームにしていきたい。みんなが普段の力を発揮すればそれが可能だと考えている。みんなでスモールWINを積み重ねていこう。その積み重ねが自信になる!」
具体的な目標数字だけでなく、チームの在り方や私自身の決意を伝えることで、少し気が引き締まります。お正月休みモードから仕事モードへのスイッチを入れてもらいます。
2. チームのビジョンについて対話を促す
私は年初のミーティングで、「チームプランで掲げている目標、覚えていますよね。これを実現するために、今年は具体的に何をしていきたいですか?」と投げかけることを心がけていました。
形式的な資料の確認ではなく、メンバーとの対話を通じて、全員が主体的に考え、行動できる環境づくりを意識していました。チームのビジョンは押し付けるものではなく、メンバー一人ひとりが自分事として捉え、実現に向けて考えを深められるような問いかけを大切にしていました。
3. メンバーへの期待を込めた役割設定
私のチームでは、各メンバーの成長段階に応じて役割を設定していました。
例えば
- マネージャー候補には会議の進行役を任せる
- 新製品のプロモーション担当として重要な役割を与える
- チーム内での勉強会のリーダーを担当してもらう
このような具体的な役割を示すことで、メンバーの成長意欲を引き出すことができました。
4. コミュニケーション方針の共有
チーム内での報連相の重要性や、情報共有の方法について、年初に改めて確認していました。特に、以下の点を強調していました
- 1on1ミーティングの活用方法
- チーム会議での発言の促進
- 日常的なコミュニケーションの大切さ
5. 成長と成果の一体化
私が特に大切にしていたのは、「仕事の成果」と「自己成長」を別々のものとせず、一体のものとして捉える視点です。
例えば
- 新製品のプロモーターとしての役割を担うことで、プレゼンテーション力やデータ分析力が自然と身につく
- 得意先との関係構築を通じて、コミュニケーション能力や課題解決力が磨かれる
- チーム内での情報共有の仕組みづくりを任せることで、マネジメント力が養われる
このように、担当する役割そのものが成長機会となり、その過程で成果も生まれる。そんな「一石二鳥」の取り組みをメンバーと一緒に考え、設定していきました。
「仕事の目標」と「成長の目標」を別々に設定すると、二重の負担に感じてしまいがちです。
その代わりに、日々の業務の中で自然と成長できる機会を見出し、メンバー一人ひとりの役割に組み込んでいく。
この考え方を年初のミーティングで共有することで、メンバーはより前向きに自己成長に取り組めるようになりました。
たとえば、あるメンバーには「この製品のプロモーターとして活動することで、あなたのプレゼン力はさらに磨かれるはずです。それは将来のマネージャーとしても重要なスキルになります」というように、具体的な成長イメージを示すことを心がけていました。
このような視点は『新任マネージャー実践ハンドブック』でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしていただければと思います。
まとめ
新年最初のミーティングは、チームの方向性を示し、メンバーのモチベーションを高める重要な機会です。
単なる目標数字の共有だけでなく、マネージャー自身の想いや期待を伝えることで、チームの一体感を高めることができます。
マネージャーの皆さん、ぜひ新年のミーティングを、チームの成長と信頼関係を深める機会として活用してください。
なお、1月4日から7日まで、電子書籍「新任マネージャー実践ハンドブック」の無料キャンペーンを実施しています。より詳しいマネジメントのヒントをお求めの方は、ぜひご活用ください。
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