ブログ記事のポイント
火曜日は、仕事の流れに少し慣れてくる日です。
でもその一方で、惰性で動いてしまいやすい日でもあります。
「とりあえずやる」ではなく、「なぜやるのか?」を意識すること。
それが、成長スピードも仕事の質も大きく変えるポイントです。
この記事では、私の若手時代の実体験を通して、「目的を意識することの大切さ」をお伝えします。
少し立ち止まって「この行動は誰のため?何のため?」と考えることが、あなたのキャリアを支える“燃料”になります。
惰性で動きやすい火曜日こそ「なぜやるのか」を考える
週の2日目、少し仕事のペースがつかめてくる火曜日。
月曜日に決めたタスクをそのまま進めながら、気づけば「なぜこれをやっているんだっけ?」と感じることはありませんか?
私も会社員の頃、そんな経験をよくしました。
特に若手のころは、「言われたことをきちんとこなすこと」が正しい働き方だと思っていたんです。
でも、ある出来事がきっかけで、その考え方が大きく変わりました。
若手時代に気づいた「目的を意識する」という学び
ある日、上司からこう言われました。
「この文献を読んで内容をまとめておいて」
2〜3人に同じ文献が配られ、それぞれがA4用紙1枚にまとめるという課題でした。
私は言われた通り、文献を丁寧に読み込み、要点をしっかりまとめたつもりでした。
ところが、提出後に上司に呼ばれました。
机の上には、2つの資料が並べられていました。
1つは私の作ったもの。もう1つは学術担当者が作ったものでした。
上司は静かに言いました。
「どっちが見やすい?営業で使うなら、どっちを使う?」
私はすぐに答えました。
「こちら(学術担当の方)が見やすいです。営業でも使いやすそうです。」
その瞬間、上司が言いました。「分かったか?」
この感じで、考えさせられることが色んな場面でありました。この学びがかなり勉強になりました。
目的を果たすことと、作業をこなすことは違う
その言葉にハッとしました。
私は“指示をこなすこと”だけに集中していました。
「まとめる」という作業の目的は果たしたけれど、仕事の本来の目的は果たしていなかったのです。
上司は、営業が現場で使える資料を作ってほしかった。
つまり「文献をまとめる」のがゴールではなく、「営業活動に役立てる」のが目的だったのです。
当時の私は、そこまで考えが及ばず、せっかくの努力が“自分の勉強で終わってしまった”ことに気づきました。
同じ時間を使っても、目的を意識していなければ、成果はまったく違うものになる。
それを痛感した出来事でした。
「なぜやるのか?」を意識すると、行動の意味が変わる
それ以来、私はどんな仕事でも「これは誰のために、何のためにやるのか?」を考えるようになりました。
この意識を持つようになってから、仕事の取り組み方が大きく変わりました。
同じように会議資料を作る時でも、「見る人がどう感じるか」「次の行動にどうつながるか」を考えるようになると、内容の深さもスピードも変わります。
目的を意識すると、行動そのものが“自分ごと”になるんです。
「やらされている」ではなく「自分が成果を出すためにやっている」と思える。
それが、モチベーションや成長スピードを大きく変えてくれます。
目的意識はキャリア形成にもつながる
目的を考える習慣を持つ人は、どんな環境でも自分の方向性を描くことができます。
キャリアコンサルタントの視点から見ても、「目的を自分で設定できる人」は、環境に左右されにくく、キャリアの軸がぶれにくい人です。
たとえば、転職や異動、部署の変化があっても、「自分は何を大切に働きたいのか」が明確なら、迷いにくくなります。
それは“選ばれる人”よりも“選べる人”としてのキャリアを築く力になります。
仕事の目的を考える力は、目の前の成果だけでなく、長期的なキャリア形成にもつながっているのです。
今日の行動ヒント:「5秒だけ考えてみる」
どんな小さな仕事でも、始める前にたった5秒でいいので考えてみましょう。
「この行動は誰のため?」
「何のためにやるのか?」
たったこれだけで、集中力も成果も、そして気持ちも変わります。
目的を意識するとは、自分の時間の使い方を自分で選ぶということ。
誰かのために動く時も、自分の軸を忘れないこと。
それが、火曜日に整えておきたい“キャリアの燃料”です。
まとめ
目的を意識することは、単なる仕事術ではなく、自分の成長をコントロールする力です。
「やること」をこなすより、「なぜやるのか」を考える。
それだけで、同じ一日がまったく違う意味を持ちます。
火曜日は、そんな“目的の再確認”にぴったりの日。
今の仕事に「意味」を感じられるように、ほんの5秒だけ立ち止まってみませんか?
その小さな意識が、あなたのキャリアを支える大きな一歩になります。
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