ブログ記事のポイント
・人は環境によって大きく変わることがある
・「伸びない人」と決めつける前に環境を見ることが大切
・過去を知っている関係性が成長の枠になることもある
・期待され、任されることで人は力を発揮し始める
・マネジメントは人を変えることではなく、強みを活かすことが重要
音声配信 強みが活かされているか?
みなさんこんにちは。
キャリアコンサルタントのみってるです。
今日は、ピーター・ドラッガーの言葉を一つ紹介しながら、現場で私自身が感じてきたことについてお話ししたいと思います。
今日の言葉はこちらです。
「人の強みを活かすことが組織の目的である」
とても有名な言葉ですよね。
でも、この言葉を現場の中で本当に考える機会は意外と少ないのかもしれません。
私はこの言葉を聞くと、昔、一緒に働いていたある社員のことを思い出します。
真面目で成長しているのに、もう一歩伸びない社員がいた
その社員は、入社3年目から4年目くらいの若手社員でした。
真面目でしたし、仕事にも一生懸命取り組んでいました。
指示されたことはきちんとやる。
報告や相談もしっかりする。
周囲から見ても、決して悪い評価ではありませんでした。
実際に成長もしていました。
でも、周囲からはこんな言葉が聞かれていました。
「成長はしている。でも、もう一歩伸びてこないよね」
そういう評価でした。
大きな問題があるわけではない。
でも、何か物足りない。
そんな空気があったように感じます。
現場ではこういうことって意外とありますよね。
「悪くはない。でも、もっとできるはず」
そんなふうに見られてしまう人です。
異動したあとに、その社員は大きく変わった
その後、その社員は異動することになりました。
新しい環境。
新しい上司。
新しいメンバー。
それまでとは違う場所で仕事を始めることになります。
すると、しばらくしてこんな話が聞こえてきました。
「新しい部署でかなり活躍しているらしい」
しかも、実際に期待以上の成果を出していたんです。
以前とはまるで違う。
もちろん、本人の努力もあったと思います。
でも私は、その変化を見たときに強く感じたことがありました。
「人は環境によって、こんなにも変わるのか」
ということです。
過去を知っている関係が、成長の枠になることもある
その社員が以前いた環境では、新人の頃から関わっている上司や先輩がたくさんいました。
当然、相手のことをよく知っています。
だからこそ、
「ここはこうした方がいいよ」
「まだ経験が少ないからね」
「これは難しいかもしれないね」
そんなアドバイスが自然と増えていきます。
もちろん、それ自体は悪いことではありません。
育てようとしている。
支えようとしている。
その気持ちは本物です。
でも、時々そこに落とし穴があります。
知らないうちに、
「この人はこのレベル」
「ここまではできる」
「ここから先はまだ難しい」
そんな“枠”を周囲が作ってしまうことがあるんです。
そして怖いのは、本人までその枠を受け入れてしまうことです。
「自分はこのくらいなんだ」
「まだ任せてもらえない」
「自分には難しいのかもしれない」
そんな感覚が少しずつ生まれていく。
これはキャリアコンサルタントとして相談を受けていても感じることがあります。
本人の能力ではなく、周囲との関係性や環境によって、自信を失っているケースは意外と多いんです。
新しい環境では「期待」が変化を生むことがある
一方で、異動先では過去のイメージがありません。
新人の頃を知らない。
だからこそ、
「3年目、4年目ならこれくらいできるよね」
という見方になります。
すると、任される仕事も変わってきます。
期待される。
相談される。
判断を求められる。
そうすると、人は自然と考え始めます。
「自分でやってみよう」
「自分で判断しよう」
「結果を出したい」
そんな気持ちが出てくるんです。
そして、実際にやってみる。
失敗もある。
うまくいくこともある。
その経験が少しずつ自信につながっていく。
私はこの流れがとても大きいと思っています。
人は「能力があるから自信がつく」のではなく、
「任されて経験するから自信がつく」
そんな部分もあるんですよね。
マネジメントの役割は「変えること」ではない
この出来事を振り返ったときに、改めてドラッガーの言葉の意味を考えさせられました。
「人の強みを活かすことが組織の目的である」
マネジメントというと、
弱みを直す
足りない部分を改善する
できないことをできるようにする
そんなイメージを持つ人も多いと思います。
もちろん、それも必要です。
でも、本当に大事なのは、
「その人が持っているものを、どう活かすか」
なのかもしれません。
そして、そのためには関わり方も重要になります。
例えば、
・過去のイメージで見続けていないか
・必要以上に守りすぎていないか
・挑戦する機会を減らしていないか
・本人が考える前に答えを渡していないか
こういう視点を持つことは、とても大切だと思います。
「伸びない人」と決めつける前に環境を見る
現場では、
「あの人はなかなか伸びない」
そんな言葉が出ることがあります。
でも、その時に一度立ち止まって考えてみてほしいんです。
本当に本人だけの問題なのだろうか。
今の環境で、その人の強みは活かされているのだろうか。
期待されているだろうか。
任されているだろうか。
安心して挑戦できる空気があるだろうか。
実は、人材育成というのは「教え方」だけではありません。
どんな空気を作るのか。
どんな関わり方をするのか。
どんな期待を伝えるのか。
そこが大きく影響します。
だからこそ、指導者やマネージャーの役割は大きいんですよね。
相手を見る視点を少し変えるだけで関わり方は変わる
キャリアコンサルタントとして多くの人の相談を受けていると、
「自信がありません」
という言葉を本当によく聞きます。
でも、話を聞いていくと、能力がないわけではない。
むしろ真面目で、一生懸命で、しっかり考えている人も多いんです。
ただ、
・否定され続けた
・任せてもらえなかった
・期待されていないと感じた
・過去のイメージで見られていた
そんな経験から、自分の可能性を小さく見てしまっていることがあります。
だからこそ、関わる側が相手を見る視点を少し変えるだけでも、成長のきっかけになることがあります。
「この人にはどんな強みがあるだろう」
そんな視点で見ること。
それが人材育成の第一歩なのかもしれません。
まとめ
今日は、ドラッガーの言葉をもとに、現場で感じたことについてお話ししました。
人は環境によって変わることがあります。
そして、成長を止めている原因は、本人の能力だけではないこともあります。
過去のイメージ。
関わり方。
期待の伝え方。
任せ方。
そういったものが、知らないうちに成長の枠を作ってしまうこともあるんですよね。
だからこそ、
「どう育てるか」
だけではなく、
「どう強みを活かすか」
という視点を持つことが大切なのだと思います。
もし今、なかなか伸びてこないと感じるメンバーがいるなら、
「この人の強みは何だろう」
「今の環境で本当に活かされているだろうか」
そんな視点で一度見直してみると、新しい気づきがあるかもしれません。
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