ブログのポイント
- 週のはじめは「速さ」よりも「向き(方向)」を先に決める。
- 月曜の最初の5分で「今週の目的」と「最初の一歩」をはっきりさせる。
- 量を増やすより、価値観と一致した一歩を選ぶ方が疲れにくく、成果につながる。
- 「正解」は選んだ後の取り組みで育てるもの。決めたら丁寧にやり切ろう。
- キャリアの視点では、目的→資源→行動→振り返りの小さなサイクルを回すのがコツ。
スムーズな週の始まりをつくる考え方
みなさんこんにちは、キャリアコンサルタントのみってるです。今日は月曜日。新しい一週間のスタートですね。
週のはじめは「さあ動かなきゃ」と気持ちが前のめりになりがちです。やることを増やしたり、スピードを上げようとしたり、勢いをつけたくなる気持ち、よくわかります。私も以前は「まずは全力ダッシュ!」にこだわっていました。
でも、経験を重ねるほど感じるのは——スタートの質を決めるのは速さではなく、方向だということです。10個のタスクがあるなら、どれを最初に選ぶかで今週の流れは大きく変わります。いちばんはやく走り出すより、いちばん合っている方向に一歩を置くことが、その後の進みやすさを決めます。
私は働き方や生活のバランス、家族との時間、自分が大切にしたい価値観を見直した時期がありました。そこで得た実感は、「正解は最初から落ちているものではなく、選んだ後の取り組みで正解にしていく」ということ。つまり、「正しかった」と言えるように、決めた道をていねいに進める姿勢が大切なんだ、という気づきでした。
だからこそ、スタートの瞬間に必要なのは、どこに向かうかを自分に問い直すこと。
月曜日に、たった最初の5分でできることがあります。
- 今週の目的は何か?(例:来月の提案に向けた下準備を完了させる)
- その目的に向かう「最初の一歩」はどれか?(例:提案の骨子を100字で書き出す)
ここでのポイントは「たくさん動く」ではなく、「合っている方向に、一歩でいいから動く」こと。最初の一歩が合っていれば、心は軽くなり、進んだ量以上に「前に出た実感」が生まれます。逆に、方向がずれたまま走り続けると、努力の割に成果は見えず、疲れだけが残ります。スタートは勢いより方向。このシンプルな原則が、週の質を静かに底上げしてくれます。
キャリアコンサルタントの視点:小さなサイクルで整える
キャリアの観点では、月曜朝の5分で小さなPDCAの前半をセットすると、週が崩れにくくなります。
- 目的(Purpose):今週の到達点を一行で。
- 例:「A社向けの提案骨子を完成させる」
- 資源(Resources):使える時間・人・情報を確認。
- 例:「水曜の午後に2時間確保、先輩の過去資料あり」
- 行動(Action):最初の一歩を具体的に。
- 例:「今朝は“提案の核となる一文”を100字で書く」
- 振り返り(Review):毎夕3分で進捗と次の一歩を更新。
- 例:「骨子の説得力が弱い→事例を1つ追加する」
この4点を小さく・回すのがコツです。大きな計画表をつくるより、今日の一歩を確実に置くほうが、実は前進が速い。目的と価値観がつながっていれば、迷いも減り、集中しやすくなります。
価値観と優先順位をそろえる
月曜の最初の一歩を決めるときは、自分の価値観との一致を意識してみましょう。仕事・生活・家族のバランスをどう取りたいのか。今週はどこに重心を置くのか。ここが定まると、同じ「忙しさ」でも疲れ方が変わります。価値観と行動がそろっていると、消耗ではなく、充実感に変わります。
量よりコア:最初に手をつけるべきタスクの見分け方
- 目的に直結しているか(装飾ではなく骨組みか)
- 後続の作業に波及するか(先に決まると他が楽になるか)
- 不確実性を下げられるか(早めに仮説検証できるか)
この3つを満たすタスクは、たいてい「最初の一歩」にふさわしいものです。提案書なら「核となる一文」や「骨子」。学習なら「到達目標」の言語化。営業なら「キーパーソンの課題仮説」。ここが決まると、一気に視界が開けます。
「正解にしていく」ための小さなコツ
- 100字で目的を書く:あいまいさが減り、最初の一歩が見えます。
- 15分タイマーで着手:完璧主義を封じて、動き出しを軽くします。
- 毎夕3分の点検:やった・気づき・次の一歩をメモ。翌日の迷いが消えます。
- 週央(水曜)の微修正:方向がずれていないか、短く舵を切る。
「正しい方向に小さく速く試す→気づきを反映→また一歩」が積み重なると、週末には自然と「今週、前に進んだ」と言えるはずです。
あなたへの問いかけ
- 今週の一言目的は?(100字以内で)
- その目的に一番効く「最初の一歩」は?
- 今日の夕方、3分の振り返りで何を確認しますか?
- 価値観と矛盾していないか?(家族・健康・学びとの整合)
ゆっくりで大丈夫。自分のペースで、一歩を確かに置いていきましょう。勢いは、方向が合っていればあとから自然についてきます。
今週を「自分で整える」小さな宣言
- 月曜の最初の5分で、目的と最初の一歩を言葉にする。
- 速さは後回し。方向を合わせることを先にやる。
- 「正解」は選んだ後の取り組みで育てる。ていねいにやり切る姿勢が自信になる。
- 目的→資源→行動→振り返りの小さなサイクルを回す。
- 価値観と優先順位をそろえ、消耗ではなく充実に変える。
今週も、あなたが進みたい方向へ、気持ちよく一歩を置けますように。今日の話が、あなたの背中を少し押せたならうれしいです。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
#月曜の始まり #目標設定 #タスク設計 #時間術 #キャリア戦略 #自己管理 #行動習慣 #振り返り

