ブログ記事のポイント
メンターが若手を支えるときに大切な3つのこと
今日のポイントはこの3つです。
- メンターは一人で抱え込まないこと
- 上司とメンターには自然な役割分担があること
- 小さな変化ほど、早めに上司と共有すること
若手に寄り添っているメンターだからこそ、気づけることがあります。
でも、全部を自分だけで背負う必要はありません。
上司と力を合わせることで、若手にとって「安心して挑戦できる環境」が整っていきます。
上司との連携をどう進める?メンターが知っておきたい考え方
みなさんこんにちは、キャリアコンサルタントのみってるです。
今日はメンターの方向けに「上司との連携」をテーマにお話ししたいと思います。
これまでの配信では、
・若手への関わり方
・振り返りの大切さ
などをお伝えしてきました。
今回は少し視点を広げて、
「メンターが上司とどう連携したら、若手をもっと良い形で支えられるか?」
ここを一緒に整理していきますね。
メンターは“ひとりで全部やる人”ではない
まず最初にお伝えしたいことがあります。
メンターは若手を支える大事な存在だけれど、
ひとりで抱え込む必要はまったくない。
これは本当に強く言いたいことです。
若手と向き合っていると、いろんな相談が出てきますよね。
- 仕事の悩み
- 人間関係のつまずき
- 進め方の迷い
- ちょっとした不安
こうした内容はメンターが寄り添ってあげられる部分が多いです。
でも中には、
- 評価に関わる話
- 組織全体の判断
- 大きめの仕事の任せ方
- メンターを超えた深いトラブル
こういうものも必ず出てきます。
ここはもう、
メンターの役割を超えています。
無理をして背負う必要はありません。
むしろ、メンターが最初に気づけるからこそ、
**「早めに上司に伝える」**ことが、若手を守る大事な行動になります。
メンターと上司には“自然な役割分担”がある
私が管理職として若手育成を見てきた中で、
いつも感じていたことがあります。
それは、
メンターと上司には、無理のない役割分担がある
ということです。
ざっくりまとめると、
メンターの役割
- 日々の仕事の組み立てを一緒に考える
- 思考を整理するサポートをする
- ちょっとした悩み・不安を受け止める
- “距離の近い存在”として変化に気づく
上司の役割
- 評価や方針の決定
- 大きな調整
- 組織としての判断
- メンター自身が無理をしていないかを見る視点
この2つの役割は、上下関係ではなく「違う役割を持つ仲間」です。
どちらが偉い、どちらが正しい、でもありません。
若手を育てるという同じ目的に向かって、立っている位置が違うだけです。
メンターだからこそできる「早めの気づき」
メンターは若手と距離が近いからこそ、
小さな変化に気づきやすいという強みがあります。
- いつもより元気がない
- ちょっと表情が固い
- 仕事内容の話し方が弱い
- 質問が減っている
こうした変化は、
組織全体を見ている上司には気づきにくいことです。
だからこそ、メンターが
“変化に気づける一番最初の人” になれるんです。
上司への連携は「完璧な報告」よりも「早めの一言」
メンターの方にこれまで何度も伝えてきました。
完璧な報告より、早めの一言。
本当にこれだけで十分です。
例えば、
- 「最近、少し気になる様子です」
- 「悩んでいるかもしれません」
- 「ここは上司から声をかけていただけると助かります」
こうしたメモ程度の共有で、
上司はすぐに状況をつかむことができます。
そしてこの早めの共有が、
若手のトラブル防止にもつながります。
私自身の若手時代の経験からも大切だと思う理由
私自身も若手の頃、
上司に話すときに、
- “これは言っていいのかな”
- “今は忙しそうだからやめておこうかな”
と、迷ったことが多くありました。
だからこそ、
メンターが先に変化に気づき、
上司にそっと橋渡ししてくれる存在は、
とてもありがたいと感じていました。
若手にとって、
「味方が2人いる」という安心感はとても大きいのです。
若手が挑戦しやすい環境をつくるのは、メンターと上司の“連携力”です
メンターが抱え込まず、
上司と自然に役割分担しながら、
早めの共有を積み上げていく。
これだけで、若手が挑戦しやすい環境が整います。
上司にとっても、
メンターが気づく小さな情報はすごく価値があります。
そして若手は、
安心を感じながら仕事を進められるようになります。
あなたの一言が、
若手の未来を大きく変えることもあります。
まとめ
✔ メンターは一人で抱え込まない
✔ 上司との役割分担を意識する
✔ 小さな変化ほど、早めに共有する
この3つを心がけるだけで、
若手が安心して挑戦できる職場に近づいていきます。
今日のお話が、
あなたのメンターとしての関わりに
少しでもヒントになれば嬉しいです。
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