ブログのポイント
メンターとして若手を支えることは、同時に “自分自身の成長” にもつながります。
その理由は次の3つです。
- 若手を見ることで、自分の癖や成長プロセスに気づける
- 説明することで、自分の理解や知識が整理される
- 若手の悩みから、組織全体を見る力が育っていく
メンターという役割は、若手のためだけではなく、あなたのキャリアを伸ばすチャンスでもあります。
メンターの役割は、自分自身の成長にもつながる
こんにちは、キャリアコンサルタントのみってるです。
今日は、メンター向け講座・第1章の最終日にお話しした内容を、ブログとしてまとめたいと思います。
今週のテーマは、若手をどう支えるか。
段取り、ほうれんそう、振り返り、上司との連携――と続けてきました。
そして最終日のテーマは、**「メンター自身が成長していくこと」**です。
これは、キャリアコンサルタントとしての私自身の経験からも強く感じるポイントです。
メンターという立場は、若手だけでなく、あなた自身の未来にも深く関わってきます。
今日は、その理由を3つの視点でお話ししていきます。
どうぞ気軽に読み進めてくださいね。
1. 若手を見ることで、自分自身の癖がよく見えてくる
メンターをしていると、若手の動きや考え方がよく見えるようになります。
「なぜここでつまずくんだろう」
「どうしてこんな判断になるんだろう」
「もっと理解してもらうにはどう伝えればいいんだろう」
こんなふうに若手の様子を見て考えることが増えていきます。
すると不思議なことに、自分の過去の行動や考え方が自然と浮かんでくるんですよね。
「あ、私も昔ここが苦手だったな」という気づきがあったり、
「若い頃はこの視点が抜けていたな」という反省が出てきたりします。
こうした気づきは、まさにキャリアコンサルタントでいうところの
**「自己理解が深まるプロセス」**そのものです。
あなた自身の成長の道のりが、若手を見ることで“見える化”されていきます。
これはメンターを経験した人だけに分かる、大きな学びの一つです。
2. 説明することで、自分の理解レベルが上がっていく
若手に何かを説明する場面ってたくさんありますよね。
- どこで迷っているのか
- どう話せば相手に伝わるのか
- どの例えがしっくりくるのか
こうしたことを考えながら説明していくと、
自然と自分の頭の中も整理されていきます。
人は「知っているつもり」でも、
いざ言葉にして説明しようとすると、意外と言えないものです。
でも、メンターとして説明する時間が増えると、
知識が定着し、新たな視点が生まれ、
“説得力” がどんどん磨かれていきます。
こうした説明力は、いまの職場だけではなく、
将来のキャリアでも大きな強みになります。
キャリアコンサルタントとしてお伝えすると、
“説明する力＝思考の整理と自己理解の深まり”
です。
つまり、若手に伝えているつもりが、
実は自分自身の学びにもつながっているんですね。
3. 若手の悩みから、組織全体を見る力が育つ
若手の相談を聞いていると、
その背景には「個人の問題」だけではなく
「組織の課題」が隠れていることがあります。
たとえば――
- 情報共有がうまくいっていない
- ルールや基準が曖昧で迷いやすい
- 上司の方針と現場の動きがズレている
こうした状況を知ることで、
メンターは自然と組織全体を見る目を持つようになります。
これは、将来リーダーや管理職になる人にとって、
とても大事な視点です。
メンターをしていると、若手の悩みを通じて
「組織そのものがどう動いているのか」
を見られるようになっていきます。
実は、多くの企業で「リーダー候補はメンター経験者が育ちやすい」
と言われるのはこのためです。
若手支援は、組織を見る力を育てる
“入口” になっているんですね。
メンター経験は、あなたのキャリアを伸ばす機会になる
ここまでお話ししたように、メンターという役割は
若手を支えるだけでなく、あなた自身を成長させるものでもあります。
- 自己理解が深まる
- 説明する力が磨かれる
- 組織を見る視点が育つ
この３つは、どれもキャリアの中で大きな武器になります。
キャリアコンサルタントとしても、
「メンター経験者はキャリアの伸びが早い」
というケースをたくさん見てきました。
だからこそ、メンターの皆さんにはぜひ、
若手と一緒に成長する気持ちを大切にしてほしいと思っています。
まとめ
今日のお話をもう一度整理すると、ポイントはこの３つです。
1. 若手を見ることで自己理解が深まる
過去の自分が見えてきて、癖や成長のプロセスが理解できる。
2. 説明することで理解が深まる
伝えることで知識が整理され、説得力も高まる。
3. 組織全体を見る目が育つ
若手の悩みを通じ、チームや組織全体の動きが見えるようになる。
メンターの役割は、若手のためだけではなく、
あなたのキャリアの基盤を育てる大事な時間でもあります。
どうか無理のないペースで、
あなたらしく、若手と一緒に歩んでいってくださいね。
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