若手が安心して話せる関係をつくるためのメンターの基本姿勢

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ブログ記事のポイント

今日のテーマは「若手が安心して話せる関係づくり」です。
ポイントは次の3つです。

  • 信頼は特別なスキルではなく、日々の小さな態度の積み重ねから生まれること
  • 若手は“叱られる”より“迷惑をかけること”を恐れて話せなくなること
  • メンターが “いつでも話していいよ” の空気を出すだけで、若手の表情が本当に変わること

メンターの役割の中で「関係づくり」は、すべての土台になる大事な部分です。
今日はその入り口となる“話しやすさ”について、私の経験を交えながらお話しします。


若手が安心して話せる関係づくりとは

みなさんこんにちは。キャリアコンサルタントのみってるです。
今日からは、メンターの方向けの第2章「コミュニケーションの土台づくり」について話していきます。

第1章では、メンターとしてどんな役割を果たすのか、そして日常業務の中でどう若手の成長を支えていくかという話をしました。
ここから始まる第2章では、もっと根っこの部分にある「関係づくり」に焦点を当てていきたいと思います。

信頼は特別なスキルからではなく、日常の態度から生まれる

「信頼をつくる」と聞くと、皆さんはどんなイメージを持ちますか?
もしかしたら、

  • 特別なコミュニケーション技術
  • メンターだけが持っている特別な能力
  • 自信満々の態度

そんなものを想像する方もいるかもしれません。

でも、実際は違います。
信頼は、毎日の小さな態度から生まれるものです。

私自身、初めてメンターを任された頃は、正直よく分からない中で手探りでした。
その時は “メリハリ” をつけることで、若手も気持ちを切り替えやすいだろうと思っていました。

帰社した新入社員に対して、「報告書を作ったあとに、少し休憩を挟んでから話そうか」と声をかけていた時期もあります。
当時は、「気遣っているつもり」でした。
でも、のちに気づいたのは、この“メリハリ”が若手の緊張につながっていたかもしれないということでした。

キャリアコンサルタントの視点で見ると、人は行動よりも「相手の出している雰囲気」を敏感に感じ取ります。
だから、こちらが“区切り”を作ると、それが距離や緊張として伝わってしまうことがあるのです。

「自分のタイミングで話していいよ」の一言が空気を変える

マネージャーになってから、私はこのやり方を大きく変えました。

若手に最初に伝えたのは、
「自分のタイミングで、いつでも話しかけていいよ」
という一言です。

この一言は、すごく大きな意味を持ちます。

若手は想像以上に、

  • 迷惑をかけたくない
  • 忙しそうだから後にしよう
  • 今言ったら邪魔かな…

と、慎重に空気を読みながら行動しています。

だから、最初に “許可” を出してあげるだけで、若手の表情がふっと柔らかくなる瞬間があるのです。
これは何度も経験してきました。

キャリアコンサルタントとして働く中でも「話していいタイミングが分からない」という悩みは非常に多く聞きます。
だから、メンター側の姿勢がとても大切になります。

メンターの姿勢は「言葉より態度」で伝わる

ここで大切なのは、言葉だけではありません。
言葉よりも、むしろ態度が重要です。

若手が相談や報告に来たときには、

  • 手を止める
  • 顔を向ける
  • 最後まで話を聞く
  • いきなり否定から入らない

こうしたシンプルな行動が信頼につながっていきます。

特別なことはひとつもありません。
でも、これを続けることで若手は、

「この人は話していい人なんだ」
「自分の話をちゃんと聞いてくれる人なんだ」

と安心できるようになっていきます。

信頼は言葉ではなく、態度から伝わる。
これは私が今、電子書籍の第2章でも書いていることです。

若手の沈黙は“叱られる恐怖”ではなく“迷惑をかける不安”

若手が黙ってしまう理由の多くは、
「叱られるかもしれない」と思うからではありません。

いちばん多いのは、

「タイミングが迷惑かもしれない」
という気持ちです。

だからこそ、メンターができることはシンプルです。

  • 「いつでも話していいよ」と最初に伝えること
  • その空気を、日常の態度で出し続けること

この2つがあるだけで、若手は驚くほど話しやすくなります。

最初の一歩は、若手が勇気を出した瞬間を受け止めること

若手が話しかけてきたときは、
それは「勇気を出した瞬間」です。

その最初のタイミングで、

「このタイミングでいいよ」
「気にせず、いつでもどうぞ」

と一言添えるだけで、若手の安心感は一気に大きくなります。

信頼関係づくりの入り口は、この、「最初の受け止め」にあります。


まとめ

  • 信頼づくりは特別な技術ではなく、日常の態度の積み重ね
  • 若手は叱られるより「迷惑をかけること」を恐れて黙りやすい
  • メンターの「いつでも話していいよ」の一言が安心感をつくる
  • 怒らずとも、否定せずとも、手を止めて向き合う姿勢が信頼の源
  • 小さな行動の積み重ねが、若手の成長を支える大きな土台になる

今日の内容が、メンターとして若手と向き合うときのヒントになれば嬉しいです。
明日は、この土台の上に「聞く力」をどう活かすかについてお話していきます。


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