ポータブルスキルは、ミドルシニア層のホワイトカラー職種の方のキャリアチェンジやキャリア形成を検討する際に考えられました。そのスキルを測定するツールが「ポータブルスキル見える化ツール」です。
ポータブルスキル(業種や職種が変わっても通用する、持ち出し可能な能力)で、あることから自分自身のスキルチェックに活用されているようです。
【ポータブルスキルは、一般社団法人人材サービス産業協議会(JHR)が開発したものです。】
今回は使い方を取り上げます。
職務・職位 19職務×6職位=114の職務と職位
「職業能力評価基準」のホワイトカラー職種として整理されている9職種19職務6職位
(19職務×6職位=114の職務・職位)
「職業能力評価基準」をもとに作成した114の職務・職位のポータブルスキルを数値化したデータベースをもとに適職を診断する
スタッフとシニアスタッフは、部門の一員として、企業利益の創出・確保に貢献する役割を担う。
マネージャーとシニアマネージャーは、組織目標や個別プロジェクトのマネージャーとして、部門戦略を策定し、目標の達成に向けて組織を統率する役割を担う。
スペシャリストとシニアスペシャリストは、担当分野に関し、一定の権限と責任を付与され、高度な課題解決や業務遂行を通して、企業業績の向上に貢献する役割を担う。
引用 厚労省ホームページ資料
000935264.pdf (mhlw.go.jp)
診断の流れ
画面上では、STEP1~2を入力し診断結果を算出します。その後、STEP3で結果が表示されます。
000935264.pdf (mhlw.go.jp)
厚生労働省からのホームページからアクセスして、診断をしてみることはできます。一度、実施してみて自分の立ち位置を確認することで、強化するスキルが明確になる可能性があると思います。
診断の仕組み
9項目に合計29点を配分します。次に階層を選択してポータブルスキル数値を算出します。
実施してみると入力することでレーダーチャートも確認できます。
000935264.pdf (mhlw.go.jp)
レーダーチャート(診断結果)
自分が考えていた職種・職務通りに算出されないこともあります。知っていること、実行した方が良いと分かっていても、役割上実施していないことはあると思います。見方、考え方はしっかりと押さえて自分自身が強化する部分を冷静に考えることも必要だと思います。
000935264.pdf (mhlw.go.jp)
職務と職位 ポータブルスキルのまとめ
- ポータブルスキルは業種や職種が変わっても通用する、持ち出し可能な能力です。
- このスキルを測定するために「ポータブルスキル見える化ツール」が一般社団法人人材サービス産業協議会(JHR)によって開発されました。
- ツールはホワイトカラー職種向けの「職業能力評価基準」をもとに、114の職務と職位に関するポータブルスキルを数値化し、適職を診断します。
- 職務と職位はスタッフ、シニアスタッフ、マネージャー、シニアマネージャー、スペシャリスト、シニアスペシャリストに分かれ、それぞれが企業内で異なる役割を担います。
- 診断のプロセスは、入力から結果の算出、レーダーチャートによる可視化までのステップがあります。
レーダーチャートは診断結果を視覚的に示し、強化すべきスキルが分かる作りになっています。
診断結果について、自分が考えていた結果にならないこともあるようです。そのような時は、自分自身の振り返りの参考資料として活用したらよいのではないでしょうか。