🌱ブログ記事のポイント
- 成功事例の共有も大切だけど、失敗事例からの学びの方が深いことがある
- プロセスに目を向けることで、自分の思考や判断のクセに気づける
- 他人の失敗から学ぶことも、自分のキャリア形成にとって大きな財産
- 失敗を語り合える職場は、安心できる温かいチームになる
- 自分の経験を語ることが、チーム全体の成長にもつながる

失敗から学べることがたくさんある
こんにちは。キャリアコンサルタントのみってるです。
今日は、私自身がすごく勉強になった「失敗事例の検討会」についてお話します。
ちょっと昔の話になりますが、20年ほど前、私がまだ若手だった頃のことです。
その当時、会議や研修で、チーム内で起きたトラブルをテーマに話し合う機会がありました。
この時間が、今振り返っても、とても学びの多い時間だったんです。
トラブルや失敗というのは、できれば避けたいものですよね。
でもその出来事をチームで一緒に振り返り、
「何が原因だったのか」「どうすれば防げたのか」
「自分が担当だったらどう動いたか」などを考えることで、
私は自然と“考えるクセ”がついたように思います。
今でも、誰かの話を聞いた時に「どうしてそうなったんだろう?」と、
つい原因や背景を考えてしまうのは、この経験があったからだと思っています。
成功事例よりも、失敗事例が学びになることもある
たしかに、会議や研修で“成功事例”を共有するのは大切です。
うまくいった事例を真似すれば、再現性も高くなりますし、前向きな気持ちにもなります。
でも私は、失敗事例のほうが学ぶことが多かったと感じています。
たとえば、誰かの担当先でトラブルが起きた時、
その背景には、業界の動きや競合の対応、お客様との関係など、いろんな要素がありますよね。
そういった情報を共有してもらって、
「自分がその担当だったら、どう行動していただろう?」と考えることで、
自分では思いつかなかったような視点に気づくことができます。
さらに、原因を追求するだけでなく、
「次にどう動くか」「今後どう対応するか」などをチームで話し合うことで、
行動の選択肢がどんどん増えていく感覚がありました。

大切なのは「結果」じゃなく「プロセス」に目を向けること
この時に大事にしていたのが、「結果」だけに注目するのではなく、
どういうプロセスでその結果に至ったのかを考えることです。
たとえば、
- なぜうまくいかなかったのか?
- どの判断が結果に影響したのか?
- どこで方向転換できたのか?
こんな風に考えることで、自分の考え方のクセや、
判断する時の傾向にも気づくことができるんです。
そして、人によって出てくる意見はバラバラ。
「こう動けばよかったんじゃない?」という視点も人それぞれです。
だからこそ、チームのメンバーからいろんな意見を聞けると、
自分の中の“引き出し”がひとつずつ増えていく感じになります。
キャリアコンサルタントの視点で見る「失敗からの学び」
キャリアコンサルタントとして見ても、
失敗を共有する場は、ものすごく価値がある時間です。
なぜなら、人は経験するだけではなく、
そこから振り返り、意味を見つけて、それを次に活かしていくことで成長していくからです。
この考え方は「経験学習モデル」といって、
経験 → 振り返り → 意味づけ → 実践 という流れで深まっていきます。
実は、この失敗事例の検討会は、自然とこのサイクルを回していたんですよね。
また、自分が失敗したわけじゃなくても、
「こんな場面では気をつけよう」と意識が変わることもあります。
知識を得るだけではなく、自分の行動を少し変えるヒントになる。
それこそが、キャリアを育てる力になります。
失敗を語れる職場は、あたたかくて強い
最後に伝えたいのは、失敗は隠すものじゃなく、みんなで共有して学びに変えるものだということ。
そういった風土がある職場って、すごくあたたかいんです。
そして、ひとりの失敗をチーム全体の学びにできるから、自然とチームも強くなっていきます。
日々の仕事の中で、こうした「学びの時間」があること自体が、
あなたのキャリアにとっても、大きな財産になるはずです。

💬まとめ
あなたの職場では、失敗から学ぶ時間はありますか?
もしあるなら、ぜひその時間を大切にしてください。
もしまだないなら、まずは自分の経験を語ってみることから始めてみてください。
「失敗しちゃってさ…でもこんなことを学んだんだよね」
そんな小さな話が、あなた自身の成長にも、周りの人の学びにもつながっていきます。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。
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