セルフキャリアドックの失敗しないためのカギは何なのか？を考えてみたいと思います。
自己理解をお深め、自己評価で現在地を確認する。そこから目的地を決めて、どのようなルートを通っていくのか？どのような知識やスキルを身に付けて、今後のキャリアを歩んでいくかを決めて一歩一歩進んでいくことになると思います。
自分の人生ですので、自分が実行すれば良いのですが人間は強くはありません。強い人もいますが、多くの場合は、すぐに成果が見えにくい状況では一人で継続することは難しいと思います。
サポートがあってこそ実現できることもでてくると思います。
サポートが重要であることは、多くの方も認めている中で、どのようなサポート体制やサポーターがあるのかを考えたいと思います。
トップマネジメントの関与が重要
企業で新しいことに取り組む時にはトップマネジメントの関与が重要になります。
『リスキリング』や『リカレント教育』に取り組む時には、社員は新しいことへの不安の気持ちを持ちながら取り組む可能性があるからです。
企業内でのリスキリングのイメージは、IT導入による業務の効率化で競争力を強化されたとします。
効率化できれば、人員に余裕ができます。そこで本業と関連する新規事業をまずは考えると思います。
その業務を実行するための知識やスキルを身に付けてもらう必要が出てきます。
「新規事業のメンバーに選ばれた」と聞いて、喜ぶ社員がどのくらいいるのでしょうか？
期待されていると考える人もいますが、逆にとらえる人もいます。
「セルフキャリアドックは、自己理解から業務へのモチベーションアップにつながる部分があるらしい。」と後追いで説明しても、本来の効果は発揮できない可能性もあります。
実施のタイミングがリスキリングと重ならければ、捉えかたも変わるかもしれません。人間は基本的には変化を好まない動物です。
変化がある時には、トップマネジメントの関与、強いメッセージが重要になります。
企業での失敗しないためのカギは 社員の取り組み
変化に対して、トップのメッセージが重要であることは理解いただけたと思います。
失敗せずに成功させるためのカギは何か？社員の実行度です。
トップのメッセージで「理解できました。」「理解はできました。」どちらが実行度が高いでしょうか。人間は理解したら行動を起こすのかを考えるとわかると思います。
「分かっていはいるけど…」と行動を起こさないことは起こりえることです。
わたしも上司に言われていました。「部下は腹落ちしないと動かない」
表面上は動いているようで、実行度が低くなります。
社員を動かすにはミドルマネジメントの役割が重要になってきます。
直属の上司の関わり方
上司の役割は３つあると思います。
１、トップからのメッセージの理解度を確認する（フォロー）
２、面談による実行状況確認
３、取り組みに対するサポート
失敗することなく成功されるためのカギは直属の上司の関与です。上段に記載していますが、納得できるように説明やサポートすることで、社員の実行度は変えられると思います。
中小企業の取り組みはどうする？
中小企業では、上場企業ほど費用や人員の面で、取り組みが難しい面があると思います。
社員の成長、企業の成長を考えると取り組みの必要性は理解されていると思います。
誰が、どのような役割を担うのか？導入の方法はなど自社の状況に合わせて進めていくことになります。マンパワーでも課題になることがあります。
セルフキャリアドックの取り組みは始まったばかりです。
数年後には実施に取り組む可能性もあることを念頭において準備をすすめてはいかがでしょうか。
個人が失敗しないためには何が必要か？
会社ではセルフキャリアドックの取り組みは始まっていない。ただ、自分のキャリアはしっかりと積み上げていきたいと考える方。あるいは会社でも取り組みが始まっているので、自分でも勉強してしっかりと取り組みたいという方もいると思います。
成功のポイントは仲間をつくることだと考えます。ひとりで決めたことを継続することは難しいことです。
できる方もいると思いますが、多くの方は難しいと思います。そのため、仲間を作って取り組むことです。
「仲間と一緒に取り組むのが恥ずかしい」「人に言いたくない」などの気持ちを持つ方もいると思います。そのような時は第三者に相談してみてはいかがでしょうか？キャリアコンサルタントに相談するのも選択肢のひとつです。
キャリアコンサルタントは、クライエント自身が決断するための情報提供や面談を通じての自己理解のサポートをします。
自分自身で取り組みたい方は、個人のキャリアコンサルタントに依頼するのも選択肢のひとつだと思います。
わたしの経験を共有します。わたしはkindle本を出版したいと考えていました。書籍などを読み、どのような手順ですすめたらよいかなどの知識はありましたが、数年間実現できない状態でした。
わたしはkindle本出版コーチングを受けました。コーチング面談で、１週間で実行することを決めて行動を起こします。予定通り進むこともあれば、予定のゴールに届かないままコーチングの日を迎えることがあります。
ゴールに届いていなくても、前には進んでいます。ゴールまで、先週は１００歩だったものが９９歩にはなっているはずです。
一歩進み、自分を認めてあげるのに仲間が必要だと思います。
結果はコーチングを受け始めて１カ月後にはkindle本を出版しました。やるべき行動を決めて、進行状況を確認する。アドバイスを受けながら、少しでも前に進むことができたことの積み重ねだと思います。
いろんな組織がわたしはkindle本出版コーチングを受けて、コーチングを受けるのもありだと考えています。
ただ、コーチングはいろんな組織がコーチング資格を認めているので、コーチングをしてくれる人がどのような人かは分かりません。コーチングはありですが、ハードルは高いと感じています。
失敗しないためのポイントは３つ
ポイント
● トップマネジメントの関与とメッセージ発信
● 個人の腹落ちと実行度
● 上司やサポーターを探し実行すること
