ブログ記事のポイント
- 人は、どんな環境の中に身を置くかで、考え方や基準が自然と変わっていく
- 「同じ空気を吸う」とは、仲良くすることではなく、どんな基準が当たり前の場所にいるかということ
- 高い基準の環境は自分を引き上げてくれるが、長くいると違和感に慣れてしまうこともある
- ときどき違う空気を吸うことが、自分の基準を守ることにつながる
- キャリアを考えるとき、「どこにいるか」は「何をするか」と同じくらい大切
同じ空気を吸う環境が、人の基準をつくっている
みなさんこんにちは。キャリアコンサルタントのみってるです。
今日は、私が若い頃に、ある医師から言われた言葉についてお話ししたいと思います。
その言葉は、「同じ空気を吸う」というものでした。
当時の私は、正直なところ、その意味をしっかり理解していたわけではありません。
なんとなく意味は分かる。でも、どこかふわっとしていて、心の奥までは入ってきていなかったように思います。
それでも、この言葉はなぜかずっと心に残っていました。
仕事をしている中で、ふとしたときに思い出すことが何度もありました。
そしてある時、これまでの自分の経験と、この言葉がつながった瞬間がありました。
「ああ、こういうことだったのか」と、ようやくしっくりきたのです。
私は高校にスポーツ推薦で入学しました。
陸上競技で県大会に入賞したことがきっかけで、いくつかの高校から声をかけてもらいました。
そのとき、中学校の先生から言われた言葉があります。
「一番の学校に行きなさい。それが後々、自分のためになる。」
当時の私は、そこまで深く考えていなかったと思います。
ただ、言われたから、なんとなくそうした、という感覚だったかもしれません。
でも、実際に入学した高校の部活は、県内でもトップレベルのチームでした。
そこで当たり前に交わされていた会話は、
「全国大会に出よう」
「どうすればそこに行けるか」
そんな話ばかりでした。
特別なことを言っているわけではありません。
でも、その考え方が“当たり前”の環境でした。
その空気の中にいると、自分の考え方や物事を見る基準が、自然と引き上げられていきます。
無理に頑張らなくても、周りの空気がそうさせてくれるのです。
私は就職活動をするときも、ある基準で会社を選びました。
それは、その業界の中で、ある分野でトップシェアを持っている会社であるということでした。
入社して営業の仕事をするようになりましたが、求められるレベルは決して低くありませんでした。
準備が足りなければ通用しない。
考えが浅ければすぐに見抜かれる。
そんな環境でした。
振り返ってみると、ここでも私は「高い基準が当たり前」の空気の中で仕事をしていたのだと思います。
そしてある時、ふと、あの医師の言葉を思い出しました。
「同じ空気を吸う。」
ああ、あの言葉はこういう意味だったのか、と。
同じ空気を吸うというのは、仲が良いとか、近くにいるとか、そういうことではなくて、
「どんな基準が当たり前の環境に身を置くか」ということだったのだと気づきました。
これは、キャリアを考えるうえで、とても大切な視点だと思っています。
どんな仕事をするか。どんな役割を担うか。もちろん大切です。
でも、それと同じくらい、「どんな空気の中にいるか」は、人の成長に大きな影響を与えます。
ただし、ここからが今日一番お伝えしたいことです。
同じ空気は、私たちの基準を引き上げてくれる一方で、
長く吸い続けると、違和感に慣れてしまうこともあります。
納得できないことを流す。
見なかったことにする。
忘れることでバランスを取る。
これは、組織で働くうえでの一つの知恵でもあります。
でも、その回数が増えていくと、
いつの間にか、自分が大切にしていた基準まで、心の奥に閉じ込めてしまうことがあります。
だから私は、ときどきこの言葉を思い出します。
「同じ空気を吸っているな」と。
それは良い意味でも、悪い意味でもです。
そして、たまには違う空気も吸わないといけないな、と考えます。
違う人と話す。
違う考えに触れる。
違う場所に身を置く。
それが、自分の基準を守ることにつながると感じています。
キャリアコンサルタントとして多くの方とお話しする中で感じるのは、
「自分の成長が止まっている気がする」という方の多くが、
実は環境に慣れすぎているだけ、ということです。
空気が当たり前になりすぎて、自分がどんな基準の中にいるのか、見えなくなっているのです。
そんなときこそ、少し違う空気を吸うことが、気づきのきっかけになります。
ブログのまとめ
「同じ空気を吸う」という言葉は、
人との距離の話ではなく、
自分がどんな基準の中で日々を過ごしているか、という話でした。
高い基準の空気は、自分を自然と引き上げてくれます。
でも、その空気に慣れすぎると、自分の違和感に気づけなくなることもあります。
だからこそ、ときどき違う空気を吸うこと。
それが、キャリアを長く、自分らしく歩んでいくための大切な習慣だと、私は感じています。
みなさんは、今、どんな空気を吸っていますか?
その空気は、あなたの基準を引き上げてくれていますか?
それとも、違和感に慣れさせてしまっていませんか?
少し立ち止まって考えるきっかけになれば嬉しいです。
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