ブログ記事のポイント
今日は、メンターとして関わる中で一度は立ち止まって考えてほしい
**「メンターのゴール」**についてお話しします。
- メンターのゴールは「教えきること」ではありません
- メンターが頑張り続けなくても育成が回る状態がゴールです
- 見立て・判断・共有・連携は、その状態をつくるための考え方です
- 育成が回り始めると、若手だけでなくメンター自身も楽になります
「自分が頑張らないといけない」と感じている方ほど、ぜひ読んでみてください。
メンターのゴールって、何だと思いますか?
みなさん、こんにちは。
キャリアコンサルタントのみってるです。
今日は、メンター編のまとめに入る前に、どうしてもお伝えしておきたい大事な話をします。
テーマは、**「メンターのゴールをもう一度考えてみる」**です。
メンターをしていると、こんなふうに考えてしまうことはありませんか?
- 正しく教えられただろうか
- 若手を成長させられただろうか
- 期待通りに動けるようになっただろうか
どれも大切な視点ですし、真面目に向き合っている証拠だと思います。
ただ、今日は少しだけ視点を変えてみたいのです。
ゴールは「教えきること」ではありません
私がこれまで現場で感じてきたことがあります。
それは、メンターのゴールは、教えきることではないということです。
では何がゴールなのか。
それは、メンターがいなくても育成が回る状態をつくることだと考えています。
たとえば、こんな状態です。
- 若手が一人で考え始めている
- メンターが一人で抱え込んでいない
- 上司や周囲との会話が自然につながっている
完璧ではなくても構いません。
「ちゃんとつながっているな」と感じられれば、育成は回り始めています。
これまでお話ししてきた内容は、すべてここにつながっています
この講座でお話ししてきたことを、改めて振り返ってみましょう。
- 若手の状態を見立てる
- 今の状況を判断として言葉にする
- 周囲と共有する
- 上司や他のメンターと連携する
何か特別なことをしよう、という話ではありません。
大切なのは、育成を一人の頑張りで終わらせないことです。
キャリアコンサルタントとして多くの方の相談を聞いてきましたが、
「一人で抱えてしまっている人ほど、苦しくなっている」ケースは本当に多いです。
メンターが頑張り続ける状態は、ゴールではありません
ここで、あえてお伝えしたいことがあります。
メンターがずっと頑張り続けないといけない状態は、ゴールではありません。
むしろそれは、
育成がうまく回っていないサインでもあります。
「自分がいないとダメ」
「自分が全部見ないと進まない」
そう感じているとしたら、一度立ち止まってもいいと思います。
育成は、期限を決めて取り組むほうがうまくいくことが多いです。
目安として、3ヶ月、あるいは6ヶ月。
この期間をひとつの区切りとして関わると、取り組みやすくなります。
育成が回り始めると、景色が変わります
育成が回り始めると、少しずつ変化が見えてきます。
- 若手の相談の「質」が変わってくる
- メンター同士の会話が増えてくる
- 上司との連携が自然になってくる
すべてが完璧でなくても大丈夫です。
「一人じゃない」「つながっている」という感覚が生まれます。
この状態をつくれたら、
メンターとしての役割は、もう十分に果たせています。
育成は、若手のためだけのものではありません
次回は、
そのメンター経験が、どのように自分自身の成長に返ってくるのか
について、改めて考えていきたいと思います。
育成は、若手のためだけのものではありません。
メンター自身のキャリアや成長にも、確実につながっています。
まとめ
今日の話を、最後にもう一度まとめます。
- メンターのゴールは「教えきること」ではありません
- 育成が回り続ける状態をつくることがゴールです
- 見立て・判断・共有・連携は、そのための考え方でした
あなたは、もう一人で育成を背負う必要はありません。
今日のこの話が、
少しでも気持ちを軽くするきっかけになれば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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