日常業務の中で、お客さんから「20年ぶりに面接を受けるので緊張しています。」などと聞くことがあります。
面接試験となると誰でも不安や緊張を感じると思います。しかし、しっかりと準備をすることで、その不安を自信に変えることができます。
長いブランクがあっても、ポイントを押さえた対応で好印象を与えることができるでしょう。
この記事では、面接で押さえておきたい基本的なマナーや自己紹介のポイント、よくある質問への対策、そして逆質問の重要性について解説します。
面接試験のポイント
面接試験とその事前準備について記載します。
マナーと身だしなみ
基本的なことで、当たり前だと言われそうですが、「マナーと身だしなみ」は重要です。
採用面接は基本的には、問題がなければ採用する前提で面接されます。100点から始まり、印象や話の内容で減点され合否が決定されます。
自分でできる対策を実施しましょう。服装については、職種などにより多少の違いがあると思います。基本的な考え方を記載します。
遅刻をしない
面接での時間厳守は今も昔も変わりません。約束の時間の15分前には到着するように心がけましょう。早めに到着することで、心の余裕を持ち、面接に集中できるようになります。
また、早めに到着することで周囲の雰囲気を感じ取り、リラックスする時間を持つこともできます。
コートを脱いで挨拶
もし寒い季節でコートを着用している場合、建物に入る前にコートを脱ぎ、受付で丁寧に挨拶をしましょう。
こうした基本的なマナーが、第一印象に大きな影響を与えます。
身だしなみを整える
長いキャリアを持つ方こそ、清潔感があり、整った身だしなみが重要です。
面接前にはネクタイやスーツのボタンなど、細部まで確認し、好印象を与えられるように準備しましょう。
20年前と異なり、ビジネスカジュアルが普及していますが、面接ではやはりフォーマルな装いが無難です。
座る位置
面接室に入った際には、必ず下座に座るようにしましょう。面接官に対する敬意を示すために、礼儀を忘れずに。
これまでのキャリアで上座に座っていたかもしれません。そのような方が失敗するとは思えませんが、緊張度合いによっては忘れてしまうかもしれません。冷静にを心がけましょう。
自己紹介のポイント
最初で「話が長い」との印象を持たれるとマイナスイメージになります。
2分以内、理想としては1分30秒以内にゆっくりと話せることです。
氏名を伝える
自己紹介はシンプルで明確に、はっきりとした声で氏名を伝えることから始めましょう。
この基本が面接全体の流れを決める第一歩です。
職務経歴を手短に
これまでのキャリアの中で、多くの経験を積まれたことでしょう。しかし、面接では前職での役割や成果を簡潔に伝えることが求められます。
ポイントを絞って、特に関連性の高い経験や成果を強調しましょう。
スキルと実績
具体的な数字や成果を交えて、自分のスキルと実績をアピールしましょう。
これまで培ったスキルや経験が、どのように現代のビジネス環境で活かせるかを説明することが重要です。
応募先での活かし方
これまでのキャリアやスキルが、応募先の企業でどのように役立つかを伝えましょう。
特に、長年の経験を活かした視点やアプローチがどのように貢献できるかを強調すると良いです。
よくある質問と対策
想定質問に対する答えは準備して臨むと思います。できる準備をして臨みましょう。
転職理由
転職理由については、前向きな理由を述べることが大切です。たとえ20年ぶりの挑戦であっても、キャリアの発展や新しい挑戦に対する意欲を強調しましょう。
また、新しい環境で長く働きたいという意志をしっかりと伝えることも大切です。
志望動機
志望動機では、応募する企業に対する理解を示し、具体的な理由を述べましょう。
自分のキャリアがその企業にどうマッチするかをしっかりと伝えることが大切です。
インターネットを活用して、企業の最近のニュースや動向を調べておくと良いでしょう。
強みと弱み
強みは具体的にアピールし、弱みについては改善策を交えて話すようにしましょう。
これまでのキャリアを活かし、どのように弱みを克服してきたか、そのプロセスを示すことで、面接官に前向きな印象を与えられます。
逆質問の重要性
「何か質問はありますか?」と問いかけられて「ありません」と答えることは避けたいことです。
この質問は、よく聞かれます。それが分かっていて準備をしていないことで印象は大きく変わります。
質問を用意
面接の最後に、「何か質問はありますか?」と聞かれることが一般的です。このときに質問を用意しておくことで、企業への関心を示すことができます。
企業のウェブサイトや最新のプレスリリースを確認し、気になる点や疑問をリストアップしておくと良いでしょう。
待遇よりも仕事内容
逆質問では、待遇よりも仕事内容に関する質問を優先しましょう。
どのような仕事で社会貢献しているのか、または自分がその企業でどのように貢献できるか、興味を持っていることを示すことが重要です。
面接時に気をつけたいポイント
それぞれで使う言葉、表現で印象が変わることは分かると思います。
ポジティブな表現とネガティブな表現では、ポジティブ表現を使う方が良い印象になります。
再就職先で何が出来そうか?
再就職先の採用担当者は、面接の時に何を見ているのでしょうか?
あらたに一緒に働く可能性がある人物の人柄でしょうか?
あなたの知識やスキルがどのくらいのレベルなのかを知りたいのでしょうか?
どちらも気になることで観察されていると思います。
私が面接官なら、「この人は戦力になってくれるのか?期待した仕事をしてくれるのか?」を重要視します。前職で新入社員面接もですが、再就職者の面接をした時には考えていた部分です。
私の意見なので、全てに当てはまるとは限りませんが、「この会社で何が出来そうか?」
「自分の知識やスキルの何で会社に貢献できそうか?」はしっかりと整理して説明できる準備が必要です。
準備としては、履歴書もですが、提出の有無に関係なく職務経歴書で出来ることの整理をしておくことは無駄になりません。再就職活動の前に、やっておくべきことだと考えます。
使う言葉で印象が大きく変わる
『ポジティブな言葉を意識する。』普段、ネガティブな表現を使う方は面接前などは意識して変える努力が必要かもしれません。緊張している時は、普段のクセが出ます。説明します。
面談している時からの会話で「〇〇さんなら、久しぶりの面談でも大丈夫ですよね。?!」と投げかけた時に、「大丈夫だと思うけど…、久しぶりなのが不安ですね。」と返事をされる人がいます。
また、「大丈夫だと思うけど…、」の後に、前回の面接試験から期間が空いていること以外の事を話をされる人がいます。
「大丈夫だと思うけど…」の後の部分に、期待に応えられるか不安を感じている人は期待値を下げる表現をします。こちらのタイプは面接で力を発揮できないタイプが多い印象です。
何が違うのかは、前者は期間が空いていることで力を発揮できるかを気にしています。再就職しての業務に不安がないわけではないですが、力を発揮することに注力しています。
その為、ポジティブな発言やアピール力が発揮されます。
後者は、本人基準で過度な期待をされると困るとの心理も働きネガティブな発言や未経験のことに対しては不安を明確に発言します。
どちらが採用の可能性が高いかはわかると思います。
表現に主体性が滲み出る
以前もブログで書いた内容ですが、私は、かなり重要なことだと考えているので記載します。
最近の求人票には年齢については、いくつかの記載方法が使われています。会社の指導的な立場の人を採用したいときには、その旨が記載され具体的に何歳以下の人を採用するかが明記されています。
再雇用や何歳くらいまで勤務できるかがイメージできる企業もあります。
60歳の方が70歳まで勤務でき、場合によっては75歳までも雇用事例があることが記載されていることもあります。その時に「10年も働かないといけないのかなぁ」というお客さんもいます。
収入の件とも兼ね合いがありますので、簡単に決められない部分はあると思います。ただ、私は何歳まで働くのかは自分で決めることだと考えています。
その会社が居心地が良ければ、10年でも、それ以上でも働けるように交渉しても良いと思います。自分で65歳まで働いて別の仕事を探すことも選択肢だと思います。
まとめ
面接試験の成功には、事前準備が不可欠です。
特に「マナーと身だしなみ」は基本ながら重要で、遅刻を避け、清潔感を保つことが求められます。
自己紹介や職務経歴の説明は簡潔かつ明確に行い、応募先企業での活躍を具体的に示すことが大切です。
また、転職理由や志望動機を前向きに伝え、逆質問の準備も怠らず、企業への関心を示すことで、面接官に好印象を与えましょう。
主体的な表現が面接成功の鍵となります。