フィードバック
フィードバックの基本
こんばんは、みってるです。
私は製薬会社で営業の仕事を30年以上やっていました。
今年の4月からは、キャリアコンサルタントの資格を活かして再就職しています。
今日は、営業時代に学んだことをもとに話していきたいと思います。テーマは「部下育成」で、昨日は部下と話すときのスキルについて触れましたが、今日は「フィードバック」に焦点を当てます。
部下育成の中で、フィードバックはとても大切なものです。
部下に「ここを改善するといいよ」と伝えることで、やる気が出ることもあります。
でも、伝え方が悪いと逆にやる気をなくしてしまうこともあるので、その点には注意が必要です。
フィードバックのポイントは4つあります
- 事実に基づくこと
- タイミングを大事にすること
- ポジティブな内容を入れること
- 改善点を具体的に伝えること
では、順番に話していきますね。
事実に基づくフィードバック
フィードバックをするときは、具体的な行動や事実をもとにすることが大事です。
これは当たり前のことのように思うかもしれませんが、主観的な意見や曖昧な言い方をすると、相手には伝わりにくいものです。
例えば、「会議での意見がすごくよかったね。みんなにいい影響を与えてくれたよ」と具体的に言うと、相手も納得しやすいです。
根拠や事例をしっかり示しながら話をすることがポイントです。
タイミングを大事にする
フィードバックは、行動や成果があったその時に伝えるのが基本です。
タイミングがずれると効果が薄くなることがあります。
ただ、私が営業をしていたときには、部下が外回りに出る前にフィードバックをするか迷うこともありました。
営業に出るときは緊張していますから、良いフィードバックならいいですが、注意や改善点を伝える場合はタイミングをずらした方がいいこともあります。
そういうときは、戻ってきた後や別の機会に改めて伝えるようにしていました。
このように、フィードバックをうまく使うことで、部下の成長を助けることができます。
相手のやる気を高めながら、改善点を伝えるためには工夫が必要です。
次は、ポジティブな内容や具体的な改善点についてお話ししますね。
なぜこのタイミングだったのか
タイミングをずらして悪いフィードバックをする時は、なぜこのタイミングでフィードバックをしたかを説明していました。
私自身が営業に出る前に嫌な思いをしたり、逆に嬉しい気持ちになったりした経験があるからです。
その経験から、部下が営業に出かける直前には、できれば嫌な話を伝えないようにしていました。
そのため、帰ってきてからや落ち着いたタイミングで伝えることを心がけていました。
もちろん、良い話であれば出かける前にどんどん褒めた方がいいと思います。
褒められることで気分が良くなり、営業にも前向きな気持ちで向かえるからです。
ポジティブなフィードバック
ポジティブなフィードバックについてですが、良かったところを見つけて積極的に褒めてあげることが大切だと思います。
それは本人が自覚している場合でも、していない場合でも関係ありません。
褒めることで、「あなたのことをちゃんと見ていますよ」というメッセージを伝えられるからです。
これは単に褒めるだけではなく、信頼関係を築くうえでも重要なポイントだと思います。
改善点を具体的に伝える
改善点を伝えるときには、具体例を挙げるのが大事です。
例えば、部下が報告に来たときに内容が曖昧で戸惑ってしまう場合、「話す内容をメモに書き出してから報告するようにするといいよ」と具体的なアドバイスをするのが良いです。
ただ「ちゃんと準備してね」と言うだけではなく、どうすれば改善できるかを具体的に示すことで、部下も次にどう行動すればいいのかが分かりやすくなります。
タイミングの工夫
フィードバックのタイミングも非常に重要です。
良いことはその場で褒めるのがベストですが、注意や改善点を伝える場合にはタイミングを選ぶ必要があります。
例えば、得意先や取引先の人がいる場で注意をすると、部下のプライドを傷つけてしまうかもしれません。
そういう場合には、後で改めて伝えるといった配慮が必要です。
このようにタイミングを考えてフィードバックを行うのも、一つの大切なスキルだと思います。
※追記：得意先や取引先の人がいる場でも注意することはある
これは得意先や取引先の方に失礼だと感じる行為などをした時です。
相手に渡す商品を袋に入れて丁寧に扱っていても足元に置いたものを渡すのは失礼です。（例え話です）
注意しないことで、配慮のできない会社との印象を与える可能性があります。
逆に指摘して指導することで、相手を『大切な人』として接していることを暗に伝えることにもなります。
当然、部下の方には後でフォローします。なぜ、その場で注意したのかを含めて説明します。
今日は「部下育成の中でのフィードバック」というテーマでお話ししました。最後まで読んでいただきありがとうございます。それではまたお会いしましょう！
フィードバックする時のポイント
フィードバックのタイミングに関する配慮
- 営業に出かける直前には、ネガティブな内容は伝えないようにしている。
- 良い話であればその場で伝えるべきだが、悪い話の場合はタイミングをずらして伝える工夫が必要。
ポジティブなフィードバックの重要性
- 良かったところを積極的に見つけて褒める。
- 「あなたを見ていますよ」というメッセージを込めることで、信頼関係を築ける。
- 本人が気づいていない良い点も積極的に伝える。
改善点を具体的に伝える
- 抽象的な言葉ではなく、具体例を挙げてアドバイスをする。
- 例：「報告前にメモを取るといいよ」など、行動につながる指示を与える。
- 具体的な指示があると、部下が次にどうすればいいか明確になる。
フィードバック時の配慮とテクニック
- プライドを傷つけないように、フィードバックの場やタイミングを選ぶ。
- 取引先や他人の前では注意を避けるなど、部下への配慮が必要。
まとめとしての学び
- フィードバックは、タイミングや内容に工夫を加えることで、部下の成長と信頼関係の構築に役立つ。
- 部下育成では、相手の気持ちや状況を考慮した対応が大切。
部下育成のポイント！効果的なフィードバックのコツ
今日は部下育成で欠かせない「フィードバック」についてお話ししました。
営業時代の経験をもとに、タイミングや伝え方の工夫をご紹介しています。
良い内容はその場で伝え、モチベーションを高めましょう。
一方で、改善点は状況を見極め、適切なタイミングで伝えることが大切です。
例えば、営業先に向かう直前の注意は控え、後で落ち着いて話す方が効果的です。
良い点を見つけて褒めることで、「あなたを見ていますよ」というメッセージが伝わり、信頼関係が深まります。
抽象的な指摘ではなく、「報告内容をメモに整理してから伝えると分かりやすいよ」など、行動につながる具体例を示しましょう。
フィードバックは部下を成長させ、信頼を築く大切なスキルです。
タイミングや内容を工夫することで、部下のやる気を引き出せます。小さな工夫を積み重ねて、より良い関係を築いていきましょう！
