年始から1週間が経ち、新年の目標設定や今後のキャリアについて考える機会が増える時期ではないでしょうか。
特に中堅社員の皆さんの中には、後輩の成長を目の当たりにして、「自分自身の成長はこれでいいのだろうか」と考えることも多いのではないでしょうか。
後輩の存在は、私たちに新しい視点や刺激を与えてくれます。
入社3年目の後輩が、難しいと言われていた商談で新しいアプローチを成功させる。
若手社員が最新のデジタルツールを使いこなし、効率的に業務をこなしていく。
そんな後輩たちの姿に、刺激を受けると同時に、漠然とした不安を感じることもあるでしょう。
しかし、この「刺激」は、実は私たちにとって大切な成長のきっかけとなります。
中堅社員だからこそ持つ強み
実は、皆さんは気づいていないかもしれませんが、日々の業務を通じて確実に成長を遂げています。
例えば
- 業界や顧客についての深い理解
- 経験に基づく判断力
- 部門を超えた人的ネットワーク
- 若手育成やプロジェクト管理の経験
これらは、一朝一夕には身につかない、価値ある資産です。
エンプロイアビリティを高める具体的なアプローチ
ただし、これらの強みを活かしながら、さらなる成長を目指すことも重要です。特に以下の4つの視点から、自身の市場価値(エンプロイアビリティ)を高めていく必要があります。
- 相対的な強み:同じ職種の中での独自の強みを明確にする
- 絶対的な基礎力:業界を問わず必要とされる能力を磨く
- 組織内での価値:現在の組織での貢献度を高める
- 外部での価値:転職市場での競争力を意識する
日常業務を成長の機会に変える
重要なのは、日常業務を単なる「こなすべき仕事」としてではなく、「成長の機会」として捉え直すことです。
例えば
- 会議での発言を通じたコミュニケーション力の向上
- プロジェクト参加によるマネジメント能力の開発
- 部門を超えた協働による視野の拡大
これらは、すべて現在の業務の中に存在する成長機会です。
新年からの具体的なアクションプラン
では、具体的に何から始めればよいのでしょうか。以下の3つのステップをお勧めします:
- 現状の棚卸し:自分の強みと改善点を書き出す
- 目標設定:3ヶ月、6ヶ月、1年後の具体的な目標を立てる
- 学習機会の創出:日常業務の中で意識的に成長機会を見つける
最後に
中堅社員という時期は、キャリアの大きな転換点となります。後輩からの刺激を恐れるのではなく、それを自身の成長のエネルギーに変えていくことで、新たなステージへの扉が開かれるはずです。
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