業務の中で成長する 視座を高める3つの方法と目的と役割を理解する

業務への取り組む姿勢を変えることで、自分自身の成長速度が変わります。意識して仕事に取り組むこと、目的や役割を理解して業務に取り組むことでです。仕事への取り組む姿勢を変えるだけでも成長速度に差が生れます。業務を進める中で改めて感じたことです。

仕事や日常生活で「視座を高めなさい」と言われたことはありませんか？

この記事では、視座を高めることの意味とそのメリット、具体的な方法を紹介します。

視座とは何か？

物事を眺めて把握する際の立場や位置を指します。
具体的には、ある状況や問題をどの立場から見ているか、という視点の高さや位置のことです。この視座の高さによって、物事の見え方や捉え方が変わってきます。

視座の定義

視座は、「物事を見る姿勢や立場」とも表現されます。これは、個人が置かれた状況によって条件づけられた形で社会を見ている視点や座標を指します。
視座は、その人の立場や役割に基づいて形成され、同じ物事でも視座が異なると捉え方が変わるという特徴があります。

視座の具体例

例えば、会社の中での視座を考えてみましょう。

新卒社員の視座: 仕事を覚え、指示されたタスクをこなすことが主な関心事です。
マネージャーの視座: 部下の業務進行状況を把握し、チーム全体の成果を上げることが主な関心事です。
経営者の視座: 会社全体の戦略を立て、長期的な成長を目指すことが主な関心事です。

これらの異なる視座により、同じ状況でも異なる判断や行動が求められることになります。

視座が高いとは？

「視座」とは、物事を眺め把握する際の立場を指します。「視座が高い」とは、今の自分よりも高い立場で物事を見ることを意味します。例えば、上司の立場から業務を俯瞰的に捉え、その意図を理解することで、より質の高いアウトプットを提供できるようになります。

視野が広いとの違い

「視座」と「視野」はしばしば混同されがちですが、以下のように異なります。

視点：物事をどの観点で見るか
視野：物事をどの範囲で見るか
視座：物事をどの立場で見るか

視野が広いとは、多面的に物事を捉える能力を指し、視座が高いとは、より上の立場から俯瞰的に物事を考える能力を指します。

視座を高めることのメリット

生産性が向上する

視座が高くなると、俯瞰的に物事を捉え、優先順位を正確に判断できるようになります。結果として、効率よく業務を進められ、生産性が向上します。

パフォーマンスが最大化される

高い視座を持つことで、全体像を理解し、自分の役割を再認識できます。これにより、モチベーションが向上し、業務の質も向上します。

信頼の獲得

視座を高めると、周囲の状況や他者の立場を理解できるようになり、適切な行動が取れるようになります。これにより、周囲からの信頼を得ることができます。

視座を高める3つの方法

ロールモデルと会話する

視座を高めたいと思う人がいる場合、その人と定期的に会話することで、新しい視点を得ることができます。普段一緒に仕事をしていない人と話すことで、より客観的なアドバイスを受けやすくなります。

さまざまな本や動画を活用する

周囲に視座が高い人がいない場合は、本や動画を参考にすると良いでしょう。高い視座から情報を発信している人の考え方に触れることで、自分自身の視座を高めるヒントを得ることができます。

社外のコミュニティに参加する

新しいコミュニティに参加し、異なる視点を持つ人々と交流することも有効です。オンラインサロンやビジネススクールなど、さまざまな場所で新しいつながりを作ることで、視座を高める機会を得られます。

視座を高めることでのメリットのまとめ

視座を高めることで、生産性の向上、パフォーマンスの最大化、信頼の獲得といった多くのメリットが得られます。視座は一朝一夕に高められるものではありませんが、今回紹介した方法を実践することで、少しずつ高めていくことができます。視座を高めることを意識し、日々の業務や生活に取り入れてみてください。

目的や役割を理解することでやるべきことが明確になる

経験をすることで分かることがあります。会社では１階層上の視点で考えることが重要であることはよく聞いていました。当然ですが、創造と実際ではギャップもあります。課長職になり、分かることも多く、分かったつもりで考えていたと恥ずかしく感じたこともありました。

今月、経験した概略をお話します。6月に入り、ある企画について話し合う機会がありました。
その企画は、日ごろ連携をしている連携先との協力が必要な企画です。
企画の実施は未定で、実施の有無を決める必要がありました。同時に、何月にどのような規模で実施するかも含めての話し合いでした。

先輩社員の判断は企画を実施しないだったが…

その企画について、直属の上司に意見を伝える前に目線合わせの話し合いをしました。

先輩のひとりは、現状では実施するメリットがないことを理由として、実施しないとの結論でした。
現場が反対しても、上司判断で実施すると、決まれば全力で取り組むといった形で決まりました。

私の意見は、企画に関しての過去の流れを聞いている中で、実施した方が良いと考えていました。
組織対組織で考えた場合には実施しない事でのデメリットがあるのではないかと考えました。

ここでは、先輩の考え方が間違っていた。私が正しかったとの考えを示すものではないです。

上司判断で実施が決定

上記の企画ですが、結果としては実施することが決まりました。

先輩は優秀な方で経験も豊富です。実施しない理由も第三者が聞いても納得できるものだと思ました。ただ、気になったのは、いち社員としての意見として聞いていると、納得できる内容でした。

そこに『組織』対『組織』の関係性や、これまでの連携の流れを考えると実行しないデメリットが大きくなると可能性があると思いました。その可能性が正しいかは情報が少ないのでわかりません。

ケーススタディ事例

実在のものではないですが、例示を示します。〇〇市とスポーツジムの連携だと仮定します。

〇〇市は人口構成比などは平均的だとします。昔からの地元の方の食生活の影響もあり、高血圧や糖尿病が多い地域です。〇〇市は食生活の改善を調理師と連携して推進して成果を上げています。もう一段の健康増進のためにスポーツジムと協力して１日３０分の運動を推進することを始めました。

この事例で考えると、市の職員が食生活の改善と１日３０分の運動を推進して健康作りプログラムを受けに行くことを勧めます。市民の健康寿命を延ばすためです。

その時に、スポーツジムの職員は〇〇市とスポーツジムが連携して健康作りプログラムを進めている目的や自分たちの役割を理解しておく必要があります。

健康作りプログラムに参加した方から「３キロ痩せたい」との訴えがあった時に、３キロのダイエットの成功だけを目指すのではなく、３キロのダイエットに成功して、高血圧や糖尿病にならないための運動の進め方を説明する必要があります。

「３キロ痩せたい」は、本人の希望ですので無視はできません。ただ、〇〇市とスポーツジムが連携して健康増進を図る目的は、高血圧や糖尿病にならないというゴール目標があります。
実施する運動の内容も変わる可能性があると思われます。

自分の知識で効率的にダイエットする方法を教えることが正解ではないと思われます。

ケーススタディでわかること

６月に新しい職場で経験したことに近い事例を考えて記載しました。

視座の重要性

視座を高めることで、より広い視野から物事を判断できるようになります。短期的な利益や個人的な視点だけでなく、組織全体や長期的な視点からの判断ができるようになります。視座が高い人は全体像を把握して、どのような選択が良いのかを見極める力もつきます。

企画の目的と役割の理解

企画を成功させるためには、目的と役割を明確に理解する必要があります。今回の事例では、〇〇市とスポーツジムの連携が市民の健康増進を目指しているという大きな目的にありました。この目的を理解し、見失わないようにすることが重要です。ここのリクエストに応えるだけでは、目指すゴールにはたどり着けないと思われます。