上司との信頼構築
こんばんは、みってるです。
私は製薬会社で営業部門に30年以上勤めていました。
今年の4月から、キャリアコンサルタントの資格を生かして再就職しています。
今回は、以前の職場で経験した「上司との関係づくり」についてお話しします。
このテーマでお話しするのは2回目です。
上司には目立ってほしい、でも恥をかかせたくない
正直なところ、私は上司に「目立ってほしい」と思っていました。
その一方で、「恥をかかせたくない」という気持ちも強かったです。
そのため、上司が困らないようにいろいろ工夫して行動していました。
※良いことで目立つように役立ちたいと考えていました。
ただ、最近になって思うのですが、私が14年間課長職を続けた中で、部長に昇進するという話は一度も出ませんでした。
これを振り返ると、部長から見た私はあまり高く評価されていなかったのかもしれません。
部長や社長が人を選ぶ基準
政治の世界では、総理大臣が自分の方針を進めるために信頼できる人を大臣に任命しますよね。
会社でも同じように、社長や部長が自分の仕事を円滑に進めるために動いてくれる人を選んでいるのではないかと感じます。
私の会社では課長になるための基準は明確でした。
「どのくらいの成績を残せば課長になれるか」がオープンにされていたんです。
でも、部長になるための基準は特に示されていませんでした。
これを考えると、部長になるには単に優秀であるだけではなく、上層部との信頼関係が重要だったのかもしれません。
※どのような成果を出せば土俵に乗れるかの基準が提示されていました。
その成果を出したうえで上司が推薦する仕組みでした。
大企業と派閥の影響
もちろん、大企業になると派閥の影響があって、昇進にいろいろな要素が絡んでくることもあります。
でも私の職場では、少なくとも表向きには部長になるための具体的な基準は見えませんでした。
少し話がそれてしまいましたが、ここからは、私が上司に対して実際にどのようなことをしてきたのかをお話しします。
上司との関係構築で大事にしてきたこと
前回お話ししたのは、「ホウレンソウ」(報告・連絡・相談)をしっかり行い、営業部門としてきちんと数字を残すこと、さらに部下の育成について上司とよく相談していたという点です。
そのうえで、上司とのコミュニケーションを円滑にするために私が特に意識していたのは、会議で決定された事項を実行するために具体的にどうするかをよく話し合うことでした。
このように、決定事項を具体的な行動に落とし込む作業を大切にしていました。
上司との関係づくりには、単に仕事の成果を出すだけでなく、信頼を築くための工夫やコミュニケーションが欠かせないと感じています。
これからも、こうした経験を皆さんにお伝えできればと思います。
売れる理由を学んでマネる文化
私がいた会社では、売上が良い商品の理由を分析し、その成功のポイントを取り入れて他の商品にも活かしていくという考えが基本にありました。
売れている場合は、意見を堂々と発信できる環境でしたが、逆に販売金額が基準に満たない場合は、意見があまり受け入れられないこともありました。
自分なりの工夫で提案と育成に取り組む
私自身は、どんな状況でも新しい提案を積極的に行う姿勢を大切にしてきました。
それに加え、信頼を得るために部下を育てながら、結果として売上を伸ばすことに注力していました。やはり数字を上げることで初めて実力が認められると考えていたからです。
トラブル対応の基本姿勢
前回は触れませんでしたが、トラブル対応についてもお話しします。
基本的には、小さなトラブルは自分で解決し、上司には報告しませんでした。
ただし、組織全体に影響が出そうな問題や、部長が関与する必要がありそうなケースでは、速やかに報告するようにしていました。
結果として、14年間の間で上司にトラブルを報告した回数はそれほど多くなかったと思います。
自分で解決したトラブルについては、後から「こんな問題がありましたが、こう対応しました」と説明する形で報告していました。
こうすることで、「このマネージャーは頼りになる」と思ってもらえるよう心がけていました。
部長に頼る必要があった時
部長が対応しないといけないような案件があれば、当然お願いしましたが、実際にそのような場面はほとんどありませんでした。
一度あったかどうか、記憶があやふやなくらいです。その時は大変だったと思いますが、不思議と悪い記憶はなく、むしろ楽しかった記憶のほうが多いです。
今日は、私が経験してきた上司との関わり方についてお話ししました。
少しでも参考になる部分があれば幸いです。
最後までお聞きいただき、ありがとうございました。
それでは、また次回お会いしましょう!
上司との関係構築のポイント
成功事例を学び、応用する力
私が所属していた会社では、売上が良い商品や成功事例を分析し、そのエッセンスを他の活動に応用する文化がありました。
この考え方はとても合理的で、私自身も日々の業務に活かしてきました。
ただし、数字が良い時には意見が通りやすい一方で、成績が悪い時には意見を聞き入れてもらいにくいこともありました。
この経験から、「数字を残すこと」が説得力や信頼を得るための大きな要素だと強く感じています。
提案と育成で信頼を得る
上司に信頼されるためには、「提案する力」と「部下を育てる力」が重要だと思います。
私は、どんな状況でも新しい提案をする姿勢を大切にしてきました。
また、部下を育成しながらチーム全体の成果を上げることを目指していました。
「結果を出してこそ信頼される」というシンプルな事実を忘れず、行動に移すことがポイントです。
トラブル対応は報告と解決のバランス
トラブルが起きたとき、小さな問題であれば自力で解決し、上司には報告しませんでした。
ただし、大きなトラブルや組織全体に影響を及ぼす可能性がある場合は、速やかに報告するようにしていました。
さらに、自力で解決したトラブルについては、「こんな問題がありましたが、こう対応しました」と後で報告することで、上司に安心感を与えるよう心がけていました。
こうした対応が結果的に「任せても大丈夫」と思われる信頼につながったと思います。
上司への頼り方も計画的に
部長に協力を仰ぐ場面は必要最低限にしていました。
1回だけ大きなトラブルで助けを求めた記憶がありますが、それも「良い経験」として前向きに捉えています。
関係づくりの基本は信頼
上司との関係で意識していたのは、「報告・連絡・相談(ホウレンソウ)」をしっかり行うことと、決定事項を実行に移すプロセスを大切にすることです。
また、上司に頼りすぎず、自分で考え行動する姿勢を見せることで、良好な信頼関係を築くことができました。
まとめ:上司との関係づくりで大切なこと
今回のブログでは、私の職場経験をもとに「上司との関係づくり」において学んだことをお伝えしました。
成功事例を学び応用する姿勢や、提案と部下の育成を通じて信頼を築く重要性について具体的にご紹介しました。
特に大切なのは、トラブル対応や上司への報告の仕方です。
小さな問題は自力で解決し、大きな問題は迅速に報告するというバランスを意識することで、「頼れる存在」としての信頼を得ることができます。
また、決定事項を実行に移すプロセスを丁寧に行い、自分で考えて行動する姿勢を見せることも、信頼関係を強化するポイントです。
私自身、上司との関係を振り返ると、悪い記憶よりも楽しい思い出が多かったと感じています。
信頼関係を築くには日々の積み重ねが大切ですが、その結果は必ず良い方向に向かいます。
皆さんも、日々の仕事で少しずつ信頼を深めながら、職場での人間関係を育てていってください。
最後までお読みいただきありがとうございました!