ブログ記事のポイント
若手が失敗したときこそ、メンターの関わり方が成長を左右します。大切なのは「責めない」「整える」「問いかける」「安心をつくる」の4つ。迷いも含めて相談しやすい空気を作ることで、若手は次の行動へ踏み出せます。
若手の「失敗」こそ大事な分岐点になる
みなさんこんにちは。キャリアコンサルタントのみってるです。
今日はメンター編の第2章、4回目のお話です。テーマは 「失敗や迷いの扱い方」 です。
若手が仕事で失敗したとき、どう扱われるかは、その後の成長にとても大きく影響します。
ここを間違えると、若手は一気に萎縮してしまいます。でも、ここを丁寧に扱えると、失敗がそのまま成長のきっかけになります。
「つい注意したくなる瞬間」って誰にでもありますよね。
でも、若手はもうすでに落ち込んでいることが多いんです。
そこで必要なのは、攻めることではなく 「整える関わり方」 です。
「整える」ってどういうこと?
“整える”という言葉は少しふわっとしていますが、イメージとしては 一緒に整理する という感じです。
たとえば、
- どこからずれたのか
- どうしてそう感じたのか
- 同じことが起きたら次はどうするか
こんな会話を落ち着いて、一緒にゆっくり整理していきます。
ただ怒られるのとは違って、若手の「わかった」「次はこう動けそう」が増えていきます。
キャリアコンサルタントの視点で言うと、
人は自分の言葉で状況を説明しようとしたときに、思考が整理されていきます。
なので、整理を手伝うメンターの姿勢は、若手の成長にとても有効なんです。
若手は「迷っても相談していいのかな」と思いがち
若手って、失敗だけじゃなくて迷ったときも相談をためらいます。
「こんなこと聞いていいのかな…」と躊躇したりします。
私自身、若手の頃は、迷ったときに同僚や先輩と雑談しながら相談することが多かったです。
たわいもない会話の中でも、話してみると頭が整理されるんですよね。
そして、上司に報告するときも、気取らずに自然と話していました。
まるで、小学生が親に「今日こんなことがあったよ」と話す感じに近い感覚でした。
そこから私は、
人は人に話すことで頭の中が勝手に整理される
という経験を強く持つようになりました。
だからこそメンターになってからは、相談のハードルを下げること をとても意識していました。
「問いかけ」が若手の思考を深める
失敗そのものは悪くありません。
ただ、放置すれば同じミスが繰り返されます。
そこで効果的なのが、問いかけです。
たとえば、
- どこで迷った?
- そのとき何を考えていた?
- 同じ状況なら次はどうする?
こういう質問は、若手の思考を深めるきっかけになります。
注意点としては、
答えを当てにいかないこと。
メンターが正解を言うのではなく、若手自身の言葉で整理させることが大切です。
キャリアコンサルタントとして言うなら、
問いかけは“気づきを引き出す技術”です。
相手が自分の頭で考え、言語化し、次の行動に変えられるようになるからです。
メンターの「姿勢」が若手の安心をつくる
最後に、メンターの態度について触れたいと思います。
若手は、言葉よりもメンターの雰囲気にとても敏感です。
私は若手から報告を受けるとき、必ず
- 手を止める
- 体を向ける
- 遮らずに最後まで聞く
この3つを徹底していました。
とても小さな動きですが、
「あなたの話をちゃんと聞いているよ」
というメッセージが、言葉以上に伝わると思っていたからです。
そして、失敗した若手ほど、この“安心感”が心の支えになります。
安心があるからこそ、次の一歩を踏み出せます。
失敗の扱い方こそメンターの腕の見せどころ
今日の話をまとめると、若手が失敗したり迷ったりしたときこそ、メンターの関わり方が大きく成長を左右します。
失敗は責めるのではなく整えて次につなげる。
迷ったらすぐ相談できる空気をつくる。
問いかけで若手の思考を整理させる。
そしてメンターの姿勢が安心をつくる。
メンターのたった一言、たった一つの姿勢が、若手の半年の成長を左右します。
だからこそ、失敗をどう扱うかはとても大切なんです。
明日は、この続きとして 「失敗を行動につなげるサポート」 についてお話しする予定です。
今日の内容が、少しでもあなたのメンター活動のヒントになれば嬉しいです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
まとめ
失敗への関わり方は、若手の成長スピードを変えるほど大きなポイントです。
責めるのではなく整える。問いかける。そして安心させる。
この3つを意識するだけで、若手は前向きに、そして自信を持って一歩踏み出すことができます。
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