ブログのポイント
- 若手が迷うのは「やり方」よりも「どう考えるか」の部分
- メンターは“答えを教える人”ではなく“考える力を育てる人”
- 成長のカギは「質問」「話す場」「振り返り」
- 若手は“話すことで整理される”ことで大きく成長する
- 振り返りは責める場ではなく、広げる場
- 日常のちょっとした関わりが成長を加速させる
若手の成長は「思考のサポート」から始まる
みなさんこんにちは、キャリアコンサルタントのみってるです。
今日は、メンター版第1章の3回目。
テーマは 「若手を成長させるための、基本の関わり方」 についてお話しします。
月曜日には
「メンターの基本的な役割」について、
火曜日には
「具体的な活動場面での支援」についてお伝えしました。
今日はその続きで、
若手が成長するために、メンターが普段からどう関わればいいのか?
という大事なポイントを、私自身の経験も交えながらお話ししていきます。
若手は「行動」よりも「考え方」で迷いやすい
若手を見ていると、
行動の部分はある程度できているのに、
意思決定の基準や考え方がまだ整理できていないことが多くあります。
「どれを優先すればいいのか?」
「この場面で相談するべきか?」
「次、どう改善すればいいのか?」
こうした“考える部分”で迷うのはごく自然なことです。
キャリアコンサルタントの視点でも、
人が成長するときには
“認知の変化”=ものの見方・考え方が整うこと
がとても重要だといわれています。
だからこそメンターには、
若手の思考を支えてあげる関わりが求められるんですね。
① 質問で思考を引き出す関わり方
まず最初に大切なのは、
若手に“答えを渡す”のではなく
“考えるきっかけを渡す” ことです。
たとえば、
- 「どう考えた?」
- 「その方法を選んだ理由は?」
- 「ほかに案は浮かんだ?」
こういう質問を投げかけるだけで、
若手の頭の中に“整理するスイッチ”が入ります。
メンターは「教える人」ではなく、
考える力を育てる人 なんですね。
このアプローチは、
キャリア面談でもよく使う方法で、
人が自分の言葉で考えたときに、
すごく前向きになったり、行動が変わったりします。
② 話すことで整理される ― 若手を伸ばす“話せる場”をつくる
火曜日の配信でも少し触れたのですが、
若手の頃の私は20時頃に帰社することが多く、
そのタイミングで同期や先輩と雑談をしていました。
「今日はこんなことがあって」
「あの先生がこう言ってさ」
こうした“何気ない会話”の中で、
自分の考えや行動がだんだん整理されていく感覚がありました。
しかも、上司に帰社報告をしたとき、
話しながら自分で
「次はこうしてみようと思います」
と気づけたことが何度もありました。
これはキャリア支援でいう
“内省(リフレクション)”
にあたる大事なプロセスです。
メンターは難しいことをしなくても大丈夫です。
ただ、若手が“話せる場”をつくるだけで、
成長のスピードは大きく変わります。
③ 振り返りで成長を定着させる ― 3つの質問がカギ
若手の成長には、
行動の“振り返り”が欠かせません。
でも、難しいことは必要ありません。
次の3つを聞くだけで十分です。
- 「どうだった?」
- 「何がうまくいった?」
- 「次はどうしたい?」
大切なのは、
振り返りは責める時間ではない
ということ。
振り返りは、
若手が“次の一歩”を考えるための時間です。
メンターは
うまくいかなかった部分だけでなく、
必ず「うまくいったところ」を拾ってあげると、
若手の自信につながります。
これもキャリア支援で使う大切な視点で、
人は“できたこと”“うまくいったこと”を自覚すると、
次の行動がスムーズに進むんですね。
まとめ
- 若手は「考え方」で迷いやすい
- メンターは答えを教える人ではなく、考える力を育てる人
- 成長を支えるポイントは
① 質問
② 話す場づくり
③ 振り返り - 特別な仕組みがなくても、日常の声かけで成長は加速する
- 明日は「振り返りの本当の意味」を深く掘り下げる
今日の内容が、
明日の関わりに少しでも役立てばうれしいです。
それでは、また明日。
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