ポータブルスキルの「仕事のし方」に関して3回目となります。
”課題の遂行”と”状況への対応”を取り上げます。決定事項を実行する。起きた事象に対して、対応するという状況ですので、自分が行動を起こすことになります。
どのような対応力が求められているのか?対応力を上げる方法があるのか?などを考えてみたいと思います。
厚労省のホームページで発信されている資料をもとに作成しています。
「仕事のし方」 ”課題の遂行” とは?
課題の遂行は、成長や目標達成に拘って、納期を厳守しながら業務を確実に遂行すると提議されています。
000935264.pdf (mhlw.go.jp)
行動を起こす、業務を進める時に階層1と2では、「指示を受けて」指示通りに遂行するか?指示を受けて経験を活かして、既存の方法から最適な方法を自分で判断するかで分けられています。新人か、ある程度経験を積んでいる若手のイメージだと思われます。
階層の3と4は「既存の方法」を改善するか?活用しつつ新しい方法を取り入れているかで階層分けされています。おおまかにみると、サブリーダーとミドルマネジメント。一部のサブリーダーは自分は階層4という方もいるのではないでしょうか。
階層5は未経験のことに対して、新しい方法を取り入れて進める判断をするレベルとなっています。
「仕事のし方」”課題の遂行”はいかにスキルアップするか?
この「ポータブルスキル見える化ツール」は、ミドルシニア層のホワイトカラーの方を対象に作成された経緯があります。
階層を見たときに”新人” ”若手”などとわたしなりに記載しましたが、もともとはミドルシニアで指示を受けて行動する人がいるのか?と思われた方もいると思います。
環境、モチベーション、過去の経験から、そのような方もいると思います。
また、これからスキルアップを考えている若手の育成に、この資料を活用する時に注意が必要なのは、失敗を極端に恐れる方もいるという事だと思います。
この部分は育成を考える場合は、”スモールウイン”=成功体験を積ませることで、チャレンジする姿勢も一緒に育成する必要があると思います。
頭では理解していても、動け居ない人はいます。個人であれば、報・連・相を密にしながら進めることで、万が一失敗したとしても報告を受けている人はスムーズに対応できると思います。
「仕事のし方」 ”状況への対応” とは
状況への対対応とは、どのような状況の変化に直面しても、臨機応変に対応すると定義されています。
000935264.pdf (mhlw.go.jp)
状況への対応は意思決定をどのようにしているかのレベルです。
少しわかりにくいですが、起きた事象に対して、意思決定をどのように決めているかで、階層の基準が決まっています。
他の基準でも「指示通り」「マニュアル通り」「マニュアルと経験」「経験則をもとにマニュアルを超える」など、他のスキルとも共通するレベル分けになっているようです。
職場の役割でも「意思決定レベル」は変わります。
「仕事のし方」 ”状況への対応” はいかにスキルアップするか?
状況への対応、意思決定をするときに重要なことは何でしょうか?
経験(成功体験、失敗体験)情報ではないかと、わたしは考えています。
状況判断は、それなりにチャンスがあるか?判断をする機会があるか?も関係してきます。
皆さんの会社では、情報共有はされていますか?
自分自身で、できることはアンテナを張ることだと思います。事象が起きて、対応をどのようにしたのか?その情報の積み重ねが経験やマニュアルになります。
チームであれば、その情報共有の推進になります。わたしは営業部門でしたので、ケーススタディと実施したこともあります。事象を紹介して、対応策を話し合います。
その話し合いには、「うち手(実行策)」と共に理由を説明することになります。理由の説明で、その考えに至ったプロセスを聞くことで判断力を養うことにつながると思います。
スキルアップの取組みとしては、そのような方法もあります。
ポータブルスキル「仕事のし方」5項目とまとめ
「現状の把握」「課題の設定」「計画の立案」「課題の遂行」「状況への対応」が、仕事のし方の5項目です。
役職や役割で、関わる段階が違ってきます。社内でのキャリアアップを考える場合は、ワンランク上の仕事を取りに行くことで成長できると思います。わたしも、若い時にワンランク上の仕事をすることを推奨されました。参考にしてみてください。