目標達成のためのプロセス管理
こんばんは、みってるです。
私は、30年間製薬会社で営業の仕事をしていました。
現在はキャリアコンサルタントの資格を活かして働いています。
今日は、昨日お話しした「チームの目標をどう設定して実現するか」というテーマの続きとして、「目標をどうやって達成するか」と、そのプロセス管理についてお話しします。
目標達成のための重要ポイント3つとは?
目標達成のために大事なポイントは3つあります。
1つ目は定期的な進捗確認。
2つ目はチーム内での役割分担。
3つ目は成功を積み重ねていくことです。
では、これらについて順番にお話しします。
定期的な進捗確認について
まず、営業会議で決まったことをきちんと実行して、その後の進捗状況を確認することが大切です。
私は毎週月曜日の午前中に会議やミーティングを開いていました。
その場で、決めたことがどれくらい進んでいるのか、数字の成果がどうなっているのかを確認していました。
営業の仕事では、数字にこだわる姿勢をチームに伝えるのが重要なので、ほぼ毎回数字の進捗は必ず確認していました。
ただ、その確認の場で大事にしていたのは、追及するような雰囲気にならないよう気をつけることです。
まず現状を説明した上で、各担当者に「今後どんな見通しを持っているか」を聞くようにしていました。
その際、私から余計な追加コメントはしませんでした。担当者の意見をしっかり聞くことを心がけていました。
また、「何か困っていることはありますか?」と質問しながら、その場で「じゃあ次はどう進めていこうか」という流れに持っていくことを意識していました。
チーム内での役割分担について
次に役割分担の話です。
会議・ミーティングでの右腕の重要性
上司が毎回、「どんな状況ですか?」と直接確認するのは、担当者にとってプレッシャーになることがあります。
そこで私は、品目ごとに担当者を決め、その人を中心に進捗状況や活動内容をまとめてもらうようにしていました。
分かりやすく言うと、その担当者がチームの中で「右腕」的な役割を担うような形です。
品目の優先順位に応じて、特に重要なものには信頼できる担当者を配置し、数字や活動の管理を任せていました。
こうすることで、私が直接関与しすぎることなく、チーム全体で効率よく進めることができていました。
このように、チームの目標達成には、進捗確認と役割分担が重要だと感じています。
次回は「成功を積み重ねていく」ことについて具体的な事例をお話しできればと思います。
役割分担の考え方
2番目に大切だと考えているのは、次に成長してほしいと思っているメンバーを育てるという視点で役割分担を決めることです。
このように役割を割り振ることで、責任感が育ちます。
また、詳しくは後ほどお話しするかもしれませんが、例えば製品をどのように売っていくかを考える「推進担当」や「プロモーター」として任せた場合、他のチームの同じような担当者と関わる機会が出てきます。
こうした交流の場は、部下を育てるうえでとても貴重です。
他のチームのプロモーターと情報を交換することで、自分の部下にも新しい視点が得られ、成長のチャンスにつながります。
そのため、役割分担はとても大事だと感じています。
スモールウインを積み重ねる
次に3つ目ですが、「小さな成功を積み重ねること」がポイントです。
これは、行動目標を具体的に設定することで達成しやすくなります。
例えば、「最低でも何件はしっかりと活動しよう」というような基準を作り、それをクリアしたら、「うまくいったね」「活動に意識を向ければ成果が出せるんだ」と実感できます。
このような形で、小さな成功体験を繰り返すことで、次への意欲が生まれます。
ただし、販売金額の目標となると、こちらの希望通りにお客様が購入してくれるとは限りません。
そこで、現実的に達成できる目標を設定しつつ、かといって目標が低すぎないようバランスを取りながら、「どうやったら達成できるか」「どんな準備をしておくべきか」をチームで話し合って進めることが大切です。
こうして、小さな成功を積み重ねていくことで、チーム全体が成長していくのだと思います。
今日は「目標達成のプロセス」と、それをどう管理していたかについてお話ししました。
最後までお聞きいただきありがとうございます。
それでは、また次回お会いしましょう。さようなら!
目標達成のためのプロセス管理のポイント
役割分担と育成の重要性
- 育成を絡めた役割分担
- 次に成長してほしいメンバーを意識して役割を割り振る。
- 役割を与えることで責任感を持たせる。
- 他チームとの交流の価値
- プロモーター役の部下が他のチームの担当者と関わる機会を作る。
- 情報交換を通じて新しい視点を得ることで部下の成長を促す。
小さな成功の積み重ね
- 行動目標を具体的に設定
- 「最低限これくらい活動しよう」と具体的な基準を設定する。
- 達成した際に「できた!」という成功体験を感じさせる。
- 成功体験の重要性
- 小さな成功が次の行動意欲につながる。
- 「活動に意識を向ければ結果を出せる」と実感させる。
現実的かつ挑戦的な目標設定
- 達成可能な目標を設定
- 販売金額などの目標は達成可能な範囲で設定。
- ただし、目標が低すぎないようにバランスを取る。
- 準備と話し合いのプロセス
- 「どう達成するか」「どんな準備が必要か」をチームで話し合う。
まとめ:目標達成を支える3つのポイント
今回の配信では、目標達成のプロセスを管理するための3つのポイントについてお話ししました。
役割分担、小さな成功の積み重ね、現実的な目標設定とその管理が、それぞれのチームや個人の成長に直結するというお話でした。
まず、役割分担では、育成を意識した責任の割り振りが重要です。
これにより、メンバー一人ひとりが責任感を持ち、他のチームとの交流を通じてさらに成長するきっかけを作ることができます。
そして、小さな成功体験の積み重ねは、行動意欲を高め、チーム全体の士気向上につながります。
「やればできる」という実感が、次の大きな挑戦に向かう力を生み出すのです。