私の人材配置の考え方
こんにちは!キャリアコンサルタントのみってるです。
今日は、若手社員の育成について思い出したエピソードを紹介します。
簡単に言うと、優秀な社員の後任に若手社員を選ぶと成長しやすい、という内容です。
まずは私自身のことを少しだけお話ししますね。
自己紹介
私は2023年12月まで、製薬会社で約33年間働いていました。
そこで医薬品や健康食品、医療機器を扱い、営業部門で様々な経験を積んできました。
2024年4月からは、キャリアコンサルタントの資格を活かして再就職し、就職希望者のサポートをしています。
また、製薬会社での経験を通じて、チームをマネジメントし、数多くの若手社員の育成に携わってきました。
そうした中で、若手の成長に役立つ方法を試行錯誤し、いくつかの気づきを得ることができました。
その中でも特に有効だったのが、優秀な社員の後任として若手社員を配置するという方法です。
それでは本題に入りましょう。
若手社員を育成する際に、優秀な社員の後任として選ぶと成長しやすい、という考え方についてお話しします。
優秀な社員の後任に若手を選ぶ理由
営業の仕事をしていたとき、何人もの後輩を見ていて気づいたのですが、優秀だと評価される社員の担当業務を引き継いだ若手社員は、成長が速い傾向にありました。
その理由を私なりに考えると、いくつかの背景があります。
前任者の基準が若手の成長を後押しする
取引先の視点では、その会社の担当者を前任者のレベルで判断することが多いです。
そのため、たとえ1年目の若手であっても、前任者が築いた高いレベルが基準になります。
これにより、自然と若手に対する期待値が高くなり、それがプレッシャーとなって働きます。
また、取引先から「前任の○○さんならこんなことはなかったのに」といった言葉が出ることもあります。
こういったフィードバックは、後任の若手社員にとって強い刺激になります。
さらに、前任者が築いてきた信頼関係や実績を間近で学ぶことができる環境は、若手社員にとって大きな学びの場となります。
どのようにして顧客との関係を構築し、問題を解決してきたのか、そのプロセスを観察することで、ただ教科書を読んでいるだけでは得られない実践的なスキルを身に付けることができます。
若手に与える良い影響
優秀な社員の後任になることで、若手社員自身も「前任者にはまだ及ばない」という意識を持ちます。
この意識が、さらなる努力につながるのです。
私はマネージャーとして、若手の成長をサポートするために次のような取り組みを行ってきました。
高い期待が成長を促進する
若手社員にとって、前任者が築いた高い期待値は、大きな挑戦でもありますが、その分達成したときの喜びも大きいものです。
このようなプレッシャーの中で働くことで、若手社員は成長への意欲を高め、自らの限界を突破する可能性が高まります。
学びの機会を増やす
優秀な社員の仕事ぶりを肌身で感じることができるのは、若手にとって非常に貴重な経験です。
顧客からの高い評価を得るための活動レベルを肌で感じます。
彼らがどのようにして業務を効率化し、目標を達成しているのかを学ぶことで、若手社員は新しい視点を得ることができます。
この方法のポイント
- 優秀な社員の基準を共有する 優秀だと評価される社員の行動や成果を、若手社員に具体的に伝えることが重要です。
これにより、若手は明確な目標を持つことができます。 - 高い期待値が成長を促す 前任者と同じレベルの成果が求められることで、若手社員は自然とプレッシャーを感じます。
このプレッシャーをうまく活かせるよう、上司として適切にサポートすることが大切です。 - 振り返りとフィードバックを欠かさない 若手社員が困難に直面したときには、その経験を振り返り、前任者との比較を前向きな学びとして捉えられるようにフォローアップしましょう。
- 小さな成功体験を積ませる 初めての後任業務では、難しい課題も多いですが、小さな成功を積み重ねることで、若手社員の自信を育むことができます。
このプロセスを丁寧にサポートすることが大切です。
まとめ
優秀な社員の後任として若手社員を配置することは、成長を促すための効果的な方法の一つです。
このアプローチには、若手にとっての学びや刺激が多く含まれています。
実際に私がこの方法を実施した際も、若手社員が大きく成長する様子をみてきました。
もし皆さんの職場にも「育てたい若手社員」がいるなら、ぜひ試してみてください。
この方法を通じて、次世代のリーダーが育っていくことを願っています。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
これからも一緒に成長について考えていきましょう。
それではまたお会いしましょう!