先日、仕事始めにおける「慣れ」の危険性についてお話ししました。
今日は、その「慣れ」をどのように成長の機会に変えていけるのか、私自身の経験を交えてお伝えしたいと思います。
前回の「慣れ」の振り返り
「いつも通りの朝礼を行い、得意先への挨拶メールを送れば良い」 そんな「慣れ」による思考の罠について触れました。ベテランマネージャーならではの課題であり、「でも、問題ないならいいじゃん」という声が聞こえてきそうです。
問題がなければ、本当にそのままで良いのでしょうか?
この「慣れ」に気づいた時こそ、実は大きなチャンスかもしれません。
「慣れ」を自己変革のきっかけに
私自身、製薬会社で30年以上営業職として働き、そのうち14年間をマネージャーとして過ごしました。その後、キャリアコンサルタントとして転職支援の道を選択しました。
この大きな変化のきっかけとなったのは、まさに「慣れ」への気づきでした。
日々の業務をこなすなかで、「これでいいのだろうか」という漠然とした不安が芽生え始めていました。
その不安と向き合う中で、私は自分の経験を異なる角度から見直すようになりました。
マネジメント経験は、単なる「部下の管理」ではなく、「人の可能性を引き出し、成長を支援する」という本質的な価値を持っていることに気づいたのです。
「慣れ」の中に潜む3つの機会
メンバーとの関係を見直すチャンス
「いつも通り」の関係性に安住していませんか?時には、意識的に新しい対話を始めてみることで、メンバーの新たな一面を発見できることがあります。
私の場合、「なぜこの仕事を選んだのか」という根本的な質問を投げかけることで、メンバーの意外な想いや可能性に気づくことができました。
自身の経験を再評価する機会
長年の経験は、時として「重み」となって新しい挑戦を妨げることがあります。
しかし、その経験を異なる視点で見直すことで、新たな「強み」として活用できます。
例えば、営業マネージャーとしての経験は、「目標達成」「人材育成」「組織運営」など、様々な要素に分解して捉えることができます。
新しい挑戦への準備期間
「慣れ」を感じ始めた時期は、実は次のステージに向けた準備の時期かもしれません。
私の場合、マネジメント経験を活かしながら、キャリアコンサルタントの資格取得に挑戦しました。「慣れ」の中での余力が、新しい学びの時間となったのです。
次のステージに向けた具体的なアプローチ
では、具体的にどのように行動すれば良いのでしょうか。
現在の業務の棚卸し
- 「当たり前」と思っている業務を書き出す
- それぞれの業務の本質的な価値を考える
- 改善や変更の可能性を検討する
経験を異なる角度から見直す
- マネジメント経験を要素分解する
- 各スキルの汎用性を考える
- 新しい分野での活用方法を探る
新しい価値の創造
- 既存の経験と新しい知識の組み合わせ
- 異なる業界での応用可能性
- 次世代への経験値の伝承
まとめ
「慣れ」は、時として停滞の原因となりますが、それに気づき、向き合うことで、新たな成長のチャンスとなります。
ベテランマネージャーの皆様、ぜひご自身の「慣れ」と向き合い、そこから新たな可能性を見出してください。
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