この記事のポイント
- 「自分らしく働けている状態」ってどんなこと?
- 仕事にモヤモヤする時は、サインかもしれません。
- 役職や「〜であるべき」を外したときに、自分が見えてくることも。
- 自分らしく働くために大切なのは、「内側の声」に気づくこと。

「自分らしく働く」ってどういう状態?
みなさんは今の仕事、自分らしくできていますか?
私はキャリアコンサルタントとして、いろんな人の話を聴く中で、「自分らしく働けているかどうか」が、その人の働き方や気持ちにすごく影響するんだなと感じています。
たとえば、こんな状態が「自分らしい働き方」かなと私は思っています。
- 無理してキャラを作らなくても自然体でいられる
- 自分のペースで仕事を進められる
- 自分の価値観や考え方と、仕事の内容や職場の雰囲気がズレていない
- 「頑張らなきゃ」ではなく、「自然とがんばれる」状態
- 自分である程度決めて動ける、裁量がある仕事
こういう働き方って、どこか「気持ちが楽」で「やりがい」を感じやすいんですよね。
私自身の経験から
私も以前、製薬会社で働いていたとき、「患者さんの役に立ちたい」「新しい治療法を広めたい」という気持ちを持って仕事をしていました。
数字を追いかけることも大事でしたが、それ以上に「この仕事は意味がある」と実感できていたと思います。
でも、ある時から、なんとなくモヤモヤして、家族と話していてもイライラするようになりました。
小さな一言に怒ったり、気持ちの余裕がなくなっていたんですね。
その時は原因がわからなかったけど、今思い返すと、「自分がやりたいこと」と仕事の方向にズレが生まれていたのだと思います。
「頑張ってるのに、なぜかスッキリしない」
「ちゃんと仕事してるのに、どこかモヤモヤする」
そんな時は、心の奥にある“本音”が隠れているのかもしれません。
やりたいことって、すぐには見つからない
キャリアの面談をしていると、「やりたいことが分からない」という声をよく聞きます。
中には、「今の仕事がやりたいことです」と言う方もいます。
もちろん、それが本音なら素晴らしいことです。
でも、今までやりたいことについて考えてこなかった人にとっては、「とりあえず今の仕事」と答えてしまうこともあるんですよね。
それって、ある意味自然な反応なんです。
だから、「やりたいことが分からない自分」を責める必要はまったくありません。
じゃあどうするか?
私がオススメしているのは、「自分の気持ちの変化に気づくこと」です。
たとえば最近、イライラしたことはありませんか?
小さなことに怒ってしまったり、家族に八つ当たりしてしまったり。
実は、そういう時こそ「本当の気持ち」が表に出やすいタイミングです。
その気持ちの奥にあるのは、「自分はこうしたかった」「こうありたかった」という“理想”かもしれません。

「〜であるべき」を外して考えてみる
私自身、マネージャーとして働いていた時、「上司としてこうあるべき」「後輩の前ではこう振る舞うべき」と、無意識に役割に縛られていました。
でも、イライラが増えてきた時、「ちょっと待てよ」と思ったんです。
自分の肩書きや役割をいったん外して考えてみたら、モヤモヤやイライラの理由が見えてきました。
この「肩書きを外す」というのは、簡単なようでなかなかできないことですが、実はとても大事な視点です。
自分らしく働くためのヒント
もし、今の仕事にモヤモヤを感じているなら、ぜひ試してみてほしいことがあります。
- 最近、心が動いた瞬間を書き出してみる(嬉しかったこと、モヤっとしたこと)
- 誰かと話すことで、自分の気持ちを整理してみる
- 「自分だったらどうしたい?」という問いを、自分に投げかけてみる
答えが出なくても大丈夫です。
自分の感情に気づき、向き合い続けることで、少しずつ自分らしさが見えてきます。

今日のまとめ
「自分らしく働く」って、口にするのは簡単だけど、実際はとても奥が深いテーマです。
自分の価値観を大切にできているか?
無理してないか?
自然と力が湧いてくる仕事か?
そんな視点で、今の働き方を見つめ直してみると、新しい気づきがあるかもしれません。
キャリアって、「今の働き方が本当に自分に合っているか?」を問い直す旅のようなもの。
焦らず、自分のペースで一歩ずつ進んでいきましょう。
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