この記事のポイント
・「こうあるべき」という思いが、自分を苦しめていた経験
・成果が出ないとき、自分を責めてしまっていたこと
・「どうありたいか」に考え方を変えることで、気持ちが楽になった
・未来の準備は、自分にかける言葉を変えることから始められる
キャリアの節目で迷っている方や、自分に厳しくなりすぎている方に、そっと寄り添いたい。そんな気持ちで書きました。

「こうあるべき」に縛られていた日々
みなさんこんにちは。キャリアコンサルタントのみってるです。
今日は「未来に向けた準備」について、自分の体験も交えながらお話ししたいと思います。
私は、以前製薬会社で営業の仕事をしていました。
その中で、営業担当として数字を追いかける立場のときもあれば、マネージャーとしてチームをまとめる立場のときもありました。
思い返すと、「自分の立場だったらこうあるべきだ」という考えがとても強かったと思います。
特に若いころは、「営業なら数字を出してなんぼ」「成果を出さないと価値がない」みたいに、強く思い込んでいました。
体力も気力もあるうちは、その「べき」に向かってがむしゃらに頑張ることができました。
ある意味、それが原動力になっていた時期もありました。
でも、うまく結果が出せなくなると、「こうあるべき」という考えが、どんどん自分を追い詰めていくんです。
「成果が出ない自分はダメだ」
「もっと頑張らないとダメだ」
「今のままじゃチームの役に立ててないんじゃないか」
そうやって、自分で自分を責めてしまうような感覚でした。
マネージャーになってからは、部下の前でいい姿を見せなければというプレッシャーもあって、
「こんな姿じゃ示しがつかない」「もっとリーダーらしくならなきゃ」と、さらに自分に厳しくなっていました。
自己肯定感が下がっていった日々
正直、頑張っているつもりなのに、自信が持てなくなっていく。
そんな状態が続くと、気持ちもだんだん沈んでしまいます。
「成果が出ない=自分には価値がない」と感じてしまうようになって、
自己肯定感はどんどん低くなっていきました。
でも、あるとき、ふと立ち止まって考えたんです。
「頑張る方向がちょっと違ってたかもしれないな」って。

「どうありたいか」で考えるようになってから
それまでは、「こうあるべき」「こうしなきゃダメだ」と、自分をルールで縛っていたような感覚でした。
でもある時から、「できる・できない」じゃなくて、「自分はどうありたいか」で考えてみようと思ったんです。
「上司として完璧じゃなくてもいい」
「部下に全部の答えを示せなくてもいい」
「大事なのは、自分が誠実に向き合うことだ」
そう考えるようになってから、少しずつ気持ちが楽になってきました。
「やらなきゃ」ではなく、「やってみよう」
「結果を出さなきゃ」ではなく、「経験を成長につなげよう」
そんなふうに言葉を選び直すようになってから、視野も少しずつ広がってきたんです。
言葉が変わると、未来が変わる
キャリアのなかで「べき」に縛られていた時間は、確かにありました。
でもそれを振り返って思うのは、当時の自分にかけていた言葉が、ちょっと厳しすぎたということ。
「役に立ってない」
「ダメな上司」
「もっと頑張らないと価値がない」
もしもあの頃の自分に、もっと違う言葉をかけられていたら、心の余裕も違っていたかもしれません。
だから今は、自分を支える言葉を意識するようにしています。
「うまくいかない時こそ、経験が次に生きる」
「失敗も学び。今日できなかったことも、明日はできるようになる」
「焦らず、でもあきらめずに、一歩ずつ進もう」
未来に向けて準備をするときって、何か新しいことを始めるとか、大きな決断をするとか、そういうイメージを持ちやすいですよね。
でも実は、その準備って、自分の中にある“言葉”を見直すことから始まるんじゃないかなって思っています。

【まとめ】自分にかける言葉が、未来のカギになる
未来に向けて準備をするとき、一番大切なのは「自分との対話」かもしれません。
そしてその対話の中で、「どんな言葉を自分にかけているか」を見つめ直してみる。
「こうあるべき」という言葉が、あなたを無意識に縛っているなら、
それを少しだけ緩めてみてください。
そして、「どうありたいか?」という視点で、自分にやさしい言葉を選んであげてください。
今日のあなたは、どんな言葉で自分に声をかけますか?
未来は、そんな言葉の積み重ねで、きっと少しずつ変わっていきます。
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