今日の記事のポイント
- お盆休み明けのタイミングは、チームを整える大切な機会。
- ミーティングでは ①健康状態の確認 ②仕事モードへの切り替え ③休み中の出来事の共有 の3つを重視していた。
- マネージャーとして意識的に取り組むことで、チーム全体の雰囲気や生産性が大きく変わる。
お盆休み明けにマネージャーが気をつけたこと
みなさん、こんにちは。キャリアコンサルタントのみってるです。
今日は少し昔の話をしたいと思います。私が営業マネージャーをしていた頃、お盆休みや年末年始といった「長期の休み」が終わった直後に必ず実施していたミーティングについてです。
長期の休み明けというのは、メンバーにとっても気持ちの切り替えが必要な時期です。生活リズムが崩れていたり、モチベーションが少し下がっていたりすることもあります。だからこそ、マネージャーとして「どのようにスタートを切るか」がとても大事だと考えていました。
私が意識していたのは、大きく分けて3つのことです。
1つ目は メンバーの健康状態の確認。
2つ目は 休み前の活動を思い出して、仕事モードに切り替えてもらうこと。
3つ目は 休み中の出来事を話してもらうこと。
では、それぞれについてもう少し詳しくお話ししますね。
1. 健康状態を確認することの大切さ
まず一番大事にしていたのは、メンバーの健康状態を知ることです。
休み明けというのは、意外と体調を崩す人が多いものです。生活リズムが乱れていたり、逆に遊びすぎて疲れが残っていたり。特に営業職は車の運転が欠かせませんから、ちょっとした体調不良でも大きなリスクにつながる可能性があります。
私は会議中にメンバーの声のトーンや発言の様子を観察するようにしていました。そして、必要に応じて早めにワンオンワンの面談を設定します。「休みはしっかり取れた?」「ちゃんと眠れている?」と、シンプルな問いかけをするだけでも、その人の状況を把握できることが多いんです。
キャリアコンサルタントの視点から言えば、このやり取りは「単なる体調チェック」以上の意味を持っています。部下が安心して「ちょっと疲れてます」と言える環境を整えることが、心理的安全性の確保につながるんです。安心感がある職場は、長期的に見てもメンバーの成長や定着率に大きく影響します。
2. 休み前の活動を思い出すことで仕事モードに戻る
2つ目は、休み前の活動をリマインドすることです。
長期休暇の前に「次はこれをやろう」と決めたことがあっても、人はどうしても忘れてしまうものです。だから私は、休み明けのミーティングで必ず「休み前にどんな話をしていたか」「次の会議までに何を準備する予定だったか」を確認する時間を取っていました。
これは単なる確認作業ではなく、仕事モードへのスイッチを入れる儀式のようなものです。人間は急には切り替えられません。でも「そういえば前にこんな話をしたな」と思い出すことで、自然と仕事に向かう気持ちが整っていきます。
また、営業という仕事は数字の管理や進捗の確認も欠かせません。休み前に立てた計画を思い出してもらうことは、目標意識を再びチーム全体で共有するきっかけにもなっていました。
キャリア形成の視点で言えば、「過去の取り組みを振り返り、次につなげる習慣」をつくることは、自己成長を加速させます。これは日々の小さなPDCAサイクルの積み重ねであり、実践の中で自然と力がついていくのです。
3. 休み中の出来事を共有することでチームが強くなる
3つ目は、休み中の出来事をお互いに話す時間をつくることです。
一見すると「仕事に関係ない話」に思えるかもしれません。でも私は、この時間こそチームのまとまりをつくる大事な要素だと考えていました。
「旅行に行った」「家族とゆっくり過ごした」「趣味に打ち込んだ」――。
メンバーのそんな話を聞くことで、その人の人となりが伝わります。上司としても部下の新しい一面を知ることができますし、メンバー同士の関係性も深まります。
チームというのは、単に同じ目標を追う集団ではありません。お互いを理解し合い、支え合う関係性があるからこそ、困難な時も乗り越えられるのです。私はこの「休みの出来事を共有する時間」が、その関係性を育てるきっかけになると感じていました。
キャリアコンサルタントとして言えば、こうした雑談の中にこそ「その人が大切にしている価値観」が表れます。仕事だけを見ていては分からない部分を知ることができるのは、マネジメントにおいても大きな意味があります。
私が伝えたいこと
こうして3つのことを意識してミーティングをしていたおかげで、私のチームでは幸いにも大きなメンタル不調に陥るメンバーはいませんでした。もちろん、私のやり方が完璧だったわけではありません。でも「休み明けこそ、チームに寄り添うことが大事だ」と意識していたことは間違いなくプラスに働いていたと感じます。
長期休暇の後は、どうしても気が緩んでしまうこともあります。でもそのタイミングでマネージャーがちょっとした工夫をするだけで、チーム全体が前向きに動き出せます。
もし今、マネージャーとして部下を率いている方がいたら、ぜひ参考にしてみてください。今日お話しした「健康状態の確認」「休み前の活動のリマインド」「休み中の出来事の共有」、この3つを意識してみるだけでも、チームの雰囲気が大きく変わるはずです。
まとめ
お盆休みや年末年始などの長期休暇明けは、マネージャーにとって「チームを整えるチャンス」です。健康状態を確認し、休み前の活動を思い出してもらい、さらに休み中の出来事を共有する。この3つを意識することで、メンバーの安全と健康を守り、仕事への切り替えを助け、チームの関係性を強化することができます。
キャリアコンサルタントの立場から言っても、これは単なる仕事術ではなく、部下の成長やキャリア形成を支える大切なアプローチです。小さな工夫が、やがて大きな成果や安心感につながります。
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