ブログ記事のポイント
今回は「自分の強みを意識して伸ばすことの大切さ」についてお話しします。
私たちはついつい「弱みをどう克服するか」にばかり目が向きがちです。ですが、昇進試験や面接の場面では、自分の強みをどう活かしてきたかを語れる人のほうが、評価されやすいものです。
この記事では、私自身の経験や部下指導の現場から感じたことをもとに、なぜ「強みを伸ばす」ことが大切なのかをお伝えしていきます。

弱みばかりに目を向けていた過去
みなさんこんにちは。キャリアコンサルタントのみってるです。
今日は「自分の強みをどう伸ばすか」というテーマでお話ししてみたいと思います。
実は私自身、以前は「弱点をどうにかしなければ」と思って、弱みを克服することばかりに取り組んでいました。勉強や仕事の選び方も、全部「苦手だからできるようになろう」という視点が中心だったんです。
そんなある日、ある方との会話の中で、ハッとさせられる言葉をいただきました。
「みってるさんがやってることって、ほとんどが“弱みの克服”が目的ですよね。」
このひと言が、自分の行動パターンを見直すきっかけになりました。
弱みを頑張っても「平均点」止まり
改めて振り返ってみると、確かに私は「できないことをどうにかする」に一生懸命でした。
でも、どれだけ頑張っても「人並み」になったかどうかというレベル。時間もエネルギーもかけているのに、満足感はそれほど得られなかったんです。
さらに、そういった苦手分野は、結局チームのメンバーに助けてもらうことも多く、得意な人に任せたほうが成果につながることも多々ありました。
その経験から、「だったら、自分の得意なことをもっと伸ばしたほうがいいんじゃないか?」と考えるようになったんです。

部下にも伝えた「強みを伸ばす大切さ」
この気づきは、マネージャーとして部下を育てる場面でも活かしました。
社内の昇進試験や面接の準備のとき、私は部下たちにこう伝えていました。
「弱みを克服するのも大切だけど、まずは自分の強みをアピールすることを意識しよう。」
面接では、「あなたの強みは?」「弱みは何ですか?」という質問が定番です。
このとき、強みは具体的な成果と結びつけて話せることが大切です。たとえば「この強みを活かして、こういう結果が出せました」と話すことで、面接官の信頼を得やすくなります。
一方、弱みは「自分で理解していて、改善に取り組んでいる」ことを伝えれば十分。それ以上に、「強みを活かして結果を出している」ことを見せるほうが、面接の印象はぐっと良くなります。
「日常業務で成長する」という考え方で指導したこと
私は「日常業務で成長する」という考え方をもとに、部下の育成にも力を入れていました。
例えば、昇進を目指す部下に対しては、次のステップに必要なスキルを一緒に整理し、そのスキルを日々の仕事の中で実践して、成果を出すことを勧めていました。
その成果を、昇進試験のプレゼンで伝えられるように準備する。これが、私の指導の基本の流れでした。
実際に、「あの人は絶対に係長にはなれない」と周囲から言われていた部下が、このやり方で着実にスキルと自信をつけ、本人の努力もあって見事に昇進したんです。
このような実体験からも、「強みを活かして成長する」ことの可能性を強く感じています。
自分の強みに取り組むと、自己肯定感が上がる
強みを意識して取り組むようになると、評価だけでなく、自分への自信が育っていきます。
小さな成果でも「できた!」という実感があると、それが自分を支える力になるんですね。
そして、その積み重ねが「自分は大丈夫」という安心感、いわゆる自己肯定感につながっていきます。
だからこそ、「強みを伸ばすこと」は、キャリアを築くためだけでなく、自分の気持ちを整える手段としても大切なんです。

「強みがない」と思っているあなたへ
「私には強みなんてないです……」
そう感じている方もいるかもしれません。
でも、それは“自然にできてしまっているから、気づいていないだけ”というケースがとても多いんです。
たとえば――
- 人の話をよく聴ける
- コツコツやり続けられる
- まわりを和ませる雰囲気がある
こういう「当たり前」に見えることが、実はあなたの強みかもしれません。
だからこそ、「好きなこと」「つい夢中になれること」「苦にならず続けられること」に目を向けてみてください。そこに、あなたらしい強みのヒントが隠れているはずです。
今日のまとめ
今回のテーマは「自分の強みを意識して伸ばすことの大切さ」でした。
- 弱みを克服するより、強みを活かしたほうが成果が出やすい
- 昇進や面接では「強み+成果事例」が効果的
- 日常業務を通じた強みの成長が、次のステップに結びつく
- 強みを伸ばすことで、自己肯定感も高まる
- 「強みがない」と感じている人こそ、実はもう持っている可能性が高い
週末の少しの時間でも、自分の強みについて考えてみてはいかがでしょうか?
それが、あなた自身のキャリアと心の土台をつくってくれるはずです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは、また次回お会いしましょう。
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