今日のポイント
みなさんは普段、上司や先輩から説明を受けたときにどんな質問をしていますか?
質問は「分からないことを聞く」だけではありません。自分の理解を深めるため、チームに気づきを与えるため、さらにはリーダーとしての姿勢を示すためにも活用できる、大きな力を持った行動です。
今回は、私が実際にマネージャーを目指していた頃の経験を交えながら、「質問の力」についてお話しします。自分自身の成長とチームへの貢献、この両方を同時に叶えられるヒントになれば嬉しいです。
質問は「疑問解消」だけじゃない
質問と聞くと、多くの人は「分からないことを解決するため」と考えますよね。もちろんそれも大切です。ただ、それだけではもったいない。質問にはもっと深い意味があります。
たとえば「理解が正しいかどうかを確認する質問」。これは自分がちゃんと理解しているかを示すだけでなく、同じ場にいるメンバーにとっても理解を助けることになります。
また「あえて分かっていることを聞く質問」もあります。これは若手社員に「ここが大事なんだ」と強調するための工夫です。本人にとっては当たり前のことでも、あえて上司に再度説明してもらうことで、チーム全体がポイントを共有できるのです。
マネージャーを目指していた頃の私の工夫
私はマネージャーになりたいと考えていた時期に、意識的に質問を使っていました。
上司が会社の方針を説明した場面では、必ず何かしら質問をしていたのです。その目的は、自分の理解を確認するためでもありましたが、それ以上に「チームに影響を与えるため」でした。
たとえば、
- 「今回の取り組みで特に重視すべき点はここでいいですか?」
- 「この部分について、もう一度説明していただけますか?」
といった質問です。これにより、メンバー全員が「ここが重要なんだ」と再確認できます。質問を通じて、自然に議論の焦点を合わせることができたのです。
質問がもたらす信頼と評価
質問を重ねていくと、上司やチームメンバーからの信頼も少しずつ積み重なっていきます。
上司から見れば「大事なポイントを押さえているな」と評価してもらえる。メンバーから見れば「自分たちの理解を助けてくれる存在だ」と感じてもらえる。
その結果、次第に「リーダー候補」として周囲に認められるようになりました。質問はただのやり取りではなく、リーダーとしての姿勢を示すための大切なツールでもあるのです。
キャリアの視点から見た「質問力」
キャリアコンサルタントの視点で考えると、質問にはさらに深い意味があります。
まず、質問をするには「相手の話をよく聞く力」が必要です。そして「どこが不明確か」「どこを掘り下げれば理解が深まるか」を考える観察力も磨かれます。
さらに、質問を通じて「第三者の視点」を養うことができます。自分だけでなく、チーム全体の理解度を確認する意識を持てるようになるのです。これは、マネージャーに求められる大事なスキルのひとつです。
つまり質問は、キャリアアップのためのトレーニングにもなるんです。
自己成長とチーム成長を同時に叶える
「質問」を上手に活用すると、自分自身の学びとチームの成長を同時に進められます。
- 自分の理解を確認できる
- チーム全体に気づきを与えられる
- 上司からの信頼を得られる
- 将来のリーダー像を周囲に示せる
こうした積み重ねは、確実にキャリア形成にプラスになります。
明日からできる実践のヒント
では、どうやって始めればいいのでしょうか?
特別なことをする必要はありません。明日から、次のような質問をひとつ試してみてください。
- 「この活動で一番大切にするポイントはここで合っていますか?」
- 「この部分について、もう少し詳しく説明していただけますか?」
小さな質問でも、継続していくことで大きな変化を生みます。
まとめ
今日は「質問にはチームを強くし、自分自身の成長にもつながる力がある」というお話をしました。
質問は疑問を解消するためだけではありません。理解を深め、仲間に気づきを与え、リーダーとしての姿勢を示すための大事なツールです。
キャリアアップを目指す方はもちろん、日々の業務で成長したいと思っている方にも、ぜひ意識して取り組んでいただきたいと思います。
質問力は、きっとあなたのキャリアの武器になります。
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