ブログ記事のポイント
- 昇進・昇給試験は、自分の成長と向き合う絶好の機会。
- 試験の準備を通じて、「チームをどう動かすか」という視点が身につく。
- 面接や論文の準備で視座が高まり、リーダーとしての意識が芽生える。
- チャレンジには不安もあるが、自信がなくてもまずは一歩踏み出してみよう。
- 上司の「期待の伝え方」や「背中の押し方」も、育成において大切。
- キャリアコンサルタント視点からも、こうした対話の場は成長のきっかけになる。

昇進試験は、ただの通過点じゃない
皆さん、こんにちは。キャリアコンサルタントのみってるです。
今日は「昇進試験」や「昇給試験」についてお話ししたいと思います。
私が以前勤めていた会社では、6月から7月にかけて、次年度に向けた昇進・昇給の選考が行われていました。きっと、今も同じようなタイミングで実施している企業が多いと思います。
この時期になると、「チャレンジしてみたい」「上のポジションを目指してみようかな」と考える方もいれば、「自分にはまだ早い」「受かる気がしない」と一歩を踏み出せない方もいるでしょう。
でも私は、こうした試験は「ただの選抜」ではなく、「成長のチャンス」だと思っています。
昇進を目指すことで変わる“視点”
私が営業チームのマネージャーだったとき、一人のメンバーが昇進試験にチャレンジしました。彼は、それまでチームの一員として与えられた仕事をきちんとこなしてくれていました。
でも、昇進を目指すようになってからは、「チーム全体をどう引っ張っていくか」「周囲にどんな影響を与えていけるか」という“リーダーの視点”が必要になってきました。
小論文の準備や面接の練習を通じて、彼はだんだんとその視点を持てるようになっていったのです。
最初は「自分には無理です」と言っていた彼が、プレゼン練習を重ねる中で、「この立場になったら、自分ならこう動きたい」と語れるようになりました。
この「視座の変化」こそが、昇進試験の本質だと私は思っています。
試験準備が部下育成の場になる
昇進試験は、ただ役職が変わるだけの出来事ではありません。
「どんな役割を果たせるのか」「どんなリーダーでありたいか」といったことを深く考えるきっかけになります。
だからこそ、私は試験の準備そのものを「育成の場」と考えていました。
面接の練習、小論文のフィードバック、時には雑談を通じて、対象者の考えや視点がどんどん変わっていく。それを見るのが楽しくもあり、上司としてやりがいを感じる瞬間でもありました。

上司の「伝え方」もカギになる
もちろん、昇進試験を受けるかどうかは本人の意思が大切です。
とはいえ、会社の制度上、上司の推薦がなければ進めないという場合も多くあります。そんな時、私は「推薦するよ」と一方的に伝えるのではなく、その人の可能性や期待を丁寧に言葉にして、対話を大切にしていました。
「あなたならきっとできると思う」
「今のままでも十分やれているけれど、次のステージにも挑戦してほしい」
そんな言葉が、本人の背中を押す力になることがあります。
キャリアコンサルタントの視点から見ても、こうした「対話」はとても重要だと感じます。
チャレンジすることで、変わるもの
試験に受かるかどうか、それももちろん大切ですが、私は「チャレンジしたこと」自体に価値があると思っています。
試験を通じて、今の自分としっかり向き合い、「自分はどんな働き方をしたいのか」「どんな役割を担いたいのか」を考えるきっかけになります。
たとえ不合格だったとしても、そのプロセスで得られる気づきや変化は、必ず次に活きてきます。
自信がなくても、まずは立ち止まって考えてみて
もし今、「自分にはまだ早い」「無理かもしれない」と思っている方がいたら、ぜひ一度立ち止まって、自分に問いかけてみてください。
「今の自分に足りないものは何だろう?」
「次のステージに進むためには、何が必要だろう?」
そして、もしチャンスがあるなら、思い切ってチャレンジしてみてください。
チャレンジする姿勢が変われば、自分自身の見え方が変わります。そして、周囲のあなたに対する見方も変わっていきます。
昇進試験とは、そんな「自分を変えるきっかけ」なのです。

まとめ
- 昇進試験は、単なる昇格ではなく、成長の機会。
- 試験準備のプロセスが、視座を高め、リーダーとしての意識を育てる。
- 上司の関わり方や対話が、部下の背中を押す。
- チャレンジには不安がつきもの。でも、それ以上に得られる気づきがある。
- 自信がなくても、まずは立ち止まり、自分と向き合うことが第一歩。
今、目の前にチャンスがあるなら、それを掴みに行きましょう。
あなたの新しい一歩を、私は心から応援しています。
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