記事のポイント
- 年齢を重ねても、自分のこれからにはまだまだ可能性がある
- 大事なのは「気づくこと」から始めること
- 過去の経験の中に、これからのヒントがたくさん隠れている
- 特別なことではなく、日常の中に自分らしさがある
- セカンドキャリアを考えるには、まず土台を整えることが大切
- 一歩ずつ、自分の軸を見つけていこう

60歳を前にして、ふと立ち止まって考えること
みなさんこんにちは。キャリアコンサルタントのみってるです。
今日もお聞きいただき、ありがとうございます。
水曜日ということで、週の真ん中。ちょっとだけ立ち止まって、自分のこと、これからのことについて考える時間にしてみませんか?
私自身、今56歳です。
いわゆる“シニア世代”と呼ばれる年齢に差しかかってきました。
最近、仕事の中であるお客さんと話す機会がありました。
その方は60歳を迎えられたばかりだったんですが、ふとした会話の中でこうおっしゃったんです。
「もう60だし、これから自分にできることって、そんなにないよね」
なんだか、その言葉が頭に残りました。
私は思わずこう返しました。
「できる・できないじゃなくて、“気づいているかどうか”が大事なんじゃないですか?」
そのとき相手の方は、少し考えるような表情をされました。
もちろん仕事の話がメインなので、それ以上話を深めることはできませんでしたが、その方も、もしかしたら帰ってから考えてみたかもしれません。
そして私自身も、その会話がきっかけで「じゃあ自分はどうなんだろう?」と、考える時間を持ちました。

ヒントは「これまで」に隠れている
これからどう生きていこうか――。
そんなふうに考えたとき、実はヒントって、自分の「これまで」の中にたくさんあるんです。
これまでどんな仕事をしてきたか。
どんなときにやりがいを感じたか。
誰かに「ありがとう」と言われた経験は?
成功したプロジェクト、その時にどんなことを頑張ったか。
こうしたことを、少しずつ思い出してみると、自分が何を大切にしているのか、何が得意なのかが見えてきます。
もちろん、良い思い出ばかりじゃなくても構いません。
「もうあんな仕事は二度としたくない」と思ったことでも、それは立派なヒントになります。
「これは自分に合わないな」と気づけたということですから。
そうやって自分の中にある「得意なこと」「大切にしたいこと」を見つけていくことが、キャリアを考える第一歩になります。
普通にやっていることこそ、あなたの強み
よく「自分の強みがわかりません」と相談されることがあります。
でも実は、自分の強みって「自分では普通だと思っていること」の中にあることが多いんです。
人から見ると「すごいね」と言われることも、自分では「え?こんなの普通だよ」って感じている。
たとえば、
- 子どもやお孫さんに何かを教えたとき、「楽しかったな」と感じた
- 趣味で描いた絵をSNSに投稿したら、意外と好評だった
- ご近所さんから「あなたに相談してよかった」と言われたことがある
そんな経験ってありませんか?
それって、もしかするとあなたにとって「当たり前のこと」かもしれませんが、他の人から見ると「すごい力」なんです。
その“当たり前”が、実はこれからの人生のヒントになるんです。
それが“種”です。
種を育てるには、土台が大切
ただ、その“種”を見つけても、それを育てていくためには「土台」がしっかりしていることが大事です。
私自身も、56歳になってから健康診断で引っかかる項目が増えてきました。
年齢を重ねると、どうしても体のメンテナンスが必要になってきますよね。
それだけじゃありません。
家族の理解や協力も必要ですし、収入やお金の面も無視できません。
だからこそ、いきなり大きく動くのではなく、少しずつ準備していくことが大切なんです。
「今すぐ何か始めよう!」と焦る必要はありません。
でも、「いつでも動ける自分」になるために、自分の土台を整えておくことは大事です。
まずは、自分の“軸”を見つけてみよう
土台が整いはじめたら、次に探してほしいのが「自分の軸」です。
どんなふうに生きていきたいのか。
どんなことを大切にしていきたいのか。
どんな時間を過ごしたいのか。
それを考えることが、セカンドキャリアの第一歩になります。
これまでの経験を振り返って、自然とやっていたこと、楽しかったこと、人から感謝されたこと、逆に「もうやりたくない」と思ったこと。
その全部が、あなたの“軸”を作る材料になります。

まとめ
シニア世代に入ってくると、「もう遅いかな」「今さら何かできるかな」と不安になる気持ちもあるかもしれません。
でも、そんなことはありません。
これまでの経験の中には、必ずヒントが隠れています。
それに気づくかどうかが、これからの人生のカギです。
あなたの「普通」が、誰かの「特別」かもしれません。
だからこそ、まずは自分のことを振り返ってみて、ゆっくりでもいいから一歩を踏み出してみましょう。
自分らしい“これから”を、一緒に見つけていきましょうね。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
またお会いしましょう。