OJTが終わった今こそ大事にしたい、日常業務を通じた成長への切り替え方

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55歳の新入社員

【ポイント】OJTが終わったら「成長モード」へ切り替えを

新入社員が入社して3ヶ月が過ぎた頃は、OJTの基本が一通り終わり、仕事にも慣れてくる時期です。
この「慣れ」の時期こそ、ミスが起きやすくなるタイミング。気を引き締め直す必要があります。
この段階からは、「日常の仕事の中でどう成長していくか」を意識してもらうことが大事になります。
たとえば「会議に出る目的」を問いかけてみると、自分で考えながら行動できるようになります。
OJTの後は“育成の第二段階”。日々の仕事を「学びの場」として活かしていきましょう。

OJTが終わってからが本当のスタート

みなさんこんにちは。キャリアコンサルタントのみってるです。
今日は「OJTが一段落したあと、どんな関わりをすると良いか」についてお話ししていきたいと思います。

4月に新入社員が入社して、6月になるとちょうど3ヶ月が経つ頃ですよね。
この3ヶ月というのは、いわゆる“初期の育成期間”としてとても大切な時期です。

多くの会社では、この3ヶ月で基本的な業務についてのOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)を終えているところが多いのではないでしょうか。
もちろん、業務のすべてが分かるには1年かかるとも言われていますが、最初の基礎の部分はこの3ヶ月で教えることが多いですよね。

このタイミングで気をつけたいのが「仕事に慣れてきたころにこそミスが増える」という点です。
私もマネージャー時代によく経験しましたが、3ヶ月目というのは「慣れ」が出てくる時期。
新人さんにとっては、最初の緊張がほぐれて「自分でもやれるかも」と思い始める頃です。

でも、この“慣れ”が油断につながってしまうこともあるんです。
だからこそ、私はこのタイミングで「そろそろ慣れてきた?」と声をかけながら、
「慣れてきた時ほど注意が必要だよ」とやんわり伝えるようにしていました。

そして、もう一つ大切なことがあります。
それは「効率よくやること」と「手を抜くこと」は違う、ということです。
慣れてくると、やり方を簡単に済ませたくなったり、判断を早くしすぎたりすることがあります。
でも、それが“手抜き”になってはいけないんですよね。
この違いを、しっかり言葉にして伝えることも大事なポイントだと思っています。

「日常業務で成長する」という考え方へ

そしてここからが本題です。
この3ヶ月が終わったあと、次の育成ステップとして私が大切にしているのが、
「日常業務で成長していく」という考え方です。

OJTで基本を覚えたあとは、毎日の仕事の中で、どう自分を成長させていくかを意識することが大切です。
それができるようになると、自分で考えて動ける人になっていきます。

たとえば、私の電子書籍の中でも取り上げているのが「会議の場面」です。
入社してから3ヶ月の間に、月に1回か2回のペースで会議に出ているとすると、3回から6回くらいは参加していることになります。

このくらい会議に出ると、だんだん流れが分かってきたり、雰囲気に慣れてきたりしますよね。
そのタイミングで、こう問いかけてみてほしいのです。

「今、君が会議に出ている目的って何だと思う?」

こう聞かれると、最初は「分かりません…」となるかもしれません。
でも、それでもいいんです。
問いかけを通して、「あ、何のために参加してるんだろう?」と考えるきっかけになりますから。

「目的意識」が成長のスイッチになる

最初の3ヶ月は、言われたことを覚える、聞いたことをメモする、先輩の行動を見て学ぶ、そういう時期です。
でも4ヶ月目以降は、「自分は何を学びにこの場にいるのか」「どんな力をつけようとしているのか」
といった目的意識を持たせていくことができるタイミングです。

この切り替えができると、その人の成長は大きく加速していきます。
ただ「出席しているだけ」の会議が、「自分の成長の場」になりますし、
ただ「作業をこなしているだけ」だった仕事が、「自分の力を磨く時間」になります。

ですから、私は3ヶ月、あるいは遅くとも半年が過ぎたくらいのタイミングで、
「今の仕事の中で、自分が身につけたいことは何?」
「この業務の中で、どんな力が育っていると思う?」
といった質問をすることをおすすめしています。

これはキャリアコンサルタントとしても、とても大事な視点です。
“自己理解”と“行動の目的づけ”ができるようになると、その人のキャリア形成にも良い影響が出てくるからです。

【まとめ】“慣れた頃”からが成長のチャンス

今日は、新入社員が入社して3ヶ月ほど経ったタイミングで、どんなサポートができるかをお話ししました。

● OJTの基礎が終わる3ヶ月は、“慣れ”が出てくる時期
● ミスが起きやすくなるので、注意を促す声かけが大切
● 「効率」と「手抜き」は違うと教えることも大事
● ここからは“日常業務で成長する”という意識づけが必要
● 会議や業務の中で「目的意識」を持たせることで、成長が加速する

OJTが終わってホッとするのではなく、そこからが本当のスタートです。
新入社員が、自分の成長を意識できるような関わり方を、これからも続けていきたいですね。
今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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