気付きを言葉にして共有することが成長のカギ

GDW

2025.08.21

ブログ記事のポイント

こんにちは、キャリアコンサルタントのみってるです。

私たちが毎日の仕事の中で得ている気付きは、実はとてもたくさんあります。例えば会議で質問をしたときに、「今の問いかけで場が深まったな」と感じることがあります。逆に、「ちょっと曖昧な質問をしてしまって、相手に伝わらなかったな」と反省することもあります。

また、後輩に声をかけたときに思いがけない反応が返ってきて、「なるほど、こういうアプローチが効果的なんだ」と学ぶこともあるでしょう。こうした小さな気付きは、放っておくと数日後にはすっかり忘れてしまいがちです。

だからこそ、気付きを「言葉にして残す」ことが大切です。
言葉にすることで、自分の学びとして頭や心に定着します。

例えば、「今日は会議で発言できたな」と思うだけで終わるのと、「なぜ発言できたのか？あ、事前に準備していたからだ」と言葉にして振り返るのとでは、その後の行動がまったく変わります。

言語化をすることで、その体験はただの一度きりの出来事ではなく、次につながる「財産」になります。これはキャリア形成においても非常に重要なポイントです。気付きを言語化することは、自己理解を深めることにつながり、キャリアを前進させるための力になるのです。

ここで一つ、私の経験から強調したいのが「議事録作成」です。
会議に参加して議事録を書くと、話の流れや参加者の発言を整理する必要があります。つまり、「何がポイントだったのか」「なぜその意見が出たのか」を自分の言葉でまとめることになります。

これはまさに「気付きを言語化する訓練」の場です。
議事録を書くことで、「あの人の意見が通ったのは理由付けがしっかりしていたからだ」と気付いたり、「質問の仕方で場の空気が変わるんだ」と学べたりします。

議事録は単なる記録ではなく、自分の成長の種がたくさん埋まっているのです。だからこそ「議事録作成は成長の種の宝庫」と言えるのです。

気付きを言葉にすることの良さは、自分の中だけにとどまりません。
チームで共有することで、学びが広がっていきます。

例えば、「この言い方をしたら伝わりやすかった」という経験や、「こういう説明だと相手に響きにくかった」という失敗談。これらを共有することで、他の人にとってのヒントになります。

そして、それはまた別の人の気付きにつながり、チーム全体の雰囲気や仕事の質が少しずつ良くなっていきます。大げさなことを話す必要はありません。ほんの一言の共有でも、積み重なれば大きな変化を生み出します。

気付きを言葉にして共有する場面というと、「成功事例」を思い浮かべる人も多いかもしれません。確かに成功事例を分析して、その要因を言葉にするのは大事なことです。

でも、もっと小さな日常の気付きも同じくらい価値があります。例えば、「声のトーンを少し落としたら相手が安心して話してくれた」とか、「資料の順番を変えたら理解してもらいやすかった」といったことです。

こうした日常の小さな気付きが積み重なると、自分自身のスキルが磨かれていきますし、チームの力も高まります。

キャリアコンサルタントとして多くの方と関わってきて思うのは、「言葉にしなければ気付いていないのと同じ」ということです。
「できた」「よかった」で終わらせずに、「なぜできたのか」「なぜうまくいかなかったのか」を言葉にしてみる。

これを繰り返すことで、自己理解が深まり、次の行動につながります。
これはキャリアを切り拓くうえでとても大きな力になります。

ぜひみなさんも、今日一日の中で「これは気付きだな」と思ったことを、一言でもいいので言葉にしてみてください。そしてできれば、誰かに伝えてみてください。

議事録でも、日報でも、メモでも構いません。気付きを言葉にして残す習慣が、やがて自分の成長の土台となり、チームの成長にもつながります。

今日からできる一歩は「気付きを言葉にして残すこと」です。
その小さな積み重ねが、キャリアを大きく前に進める力になるのです。

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