はじめに:このページの目的
このページは、「気づけばできていたキャリア」という考え方を紹介するためのガイドページです。偶然に積み上がった経験や日々の仕事の中にある学びを、どのようにキャリアとして再定義し、自信につなげていけるのか。そのヒントをお伝えします。
1. 気づけばできていたキャリアとは?
「自分はキャリアについて考えたことがない」 「特別なことをしていないからキャリアなんてない」
そんなふうに感じる方も多いかもしれません。 しかし、多くの方が日々の業務の中で、必要に迫られて知識やスキルを身につけています。
こうした無意識に積み上がってきた経験や成長こそが、「できちゃったキャリア」=「気づけばできていたキャリア」なのです。
この考え方は、著者みってるがキャリアコンサルタントとして、そして自身のキャリアを振り返った中で生まれました。
2. この考え方が生まれた背景
製薬会社で32年間勤務し、医薬品・医療機器・健康食品などの営業、マネジメント、チーム運営を経験した著者は、業績に追われる日々の中で「成果を出すには何が必要か」だけを考えて働いていました。
キャリアコンサルタント資格を取得したことをきっかけに、自分のキャリアを見直したとき、「あのときの経験が、いまの自分をつくっている」と気づいたのです。
学んだこと、失敗したこと、工夫したこと、他者との関わり、役割の変化。 これらが無意識に積み重なり、キャリアとして形成されていた。
これが「気づけばできていたキャリア」という考え方の出発点です。
3. キャリアは受動的な積み重ねから始まる
多くの人がキャリアの初期段階では「受動的キャリア」を歩みます。
- 指示されたことを覚える
- 業務に必要な知識を身につける
- 成果を出すためにまわりを真似る
この段階でも、ポータブルスキル(仕事の進め方や人との関わり方)やエンプロイアビリティ(雇われる力)といった力は、実は着実に育っています。
大切なのは、それに「気づく」ことです。
4. 気づきを得て、能動的なキャリアへ
あるタイミングで、自分の経験を振り返る機会が訪れます。
- 昇進試験
- 異動や転職
- チームでの役割の変化
そうしたときに、「自分は何をしてきたのか?」を問うことになります。
この問いを通して、受動的だったキャリアが、だんだんと能動的に変わっていくのです。
5. このテーマに関連する書籍
以下の書籍で「気づけばできていたキャリア」の考え方をさらに詳しく紹介しています。
- 『できちゃったキャリアからつくるキャリア』
- 『50歳で動き始めたセカンドライフ計画』
- 『キャリア戦略を立てキャリアビジョンを実現する』
▶ 書籍の詳細はこちら https://horinouchimitsuteru.com/kindichiran/
6. 関連する他の考え方
この「気づけばできていたキャリア」は、次の2つの考え方ともつながっています。
- セルフ・キャリアドック:自分の現在地を把握し、これからの行動計画を立てるためのフレームワーク
- 日常成長モデル(GDW):日々の業務を成長の場と捉え、意識して取り組む考え方
これらの考え方をマップとして整理したのが、**「キャリアじぶん戦略マップ」**です。
「気づいた経験」→「現在地の把握」→「これからの行動設計」へとつなげるためのガイドとして、キャリアじぶん戦略マップをご活用いただけます。
最後に:あなたもキャリアを「つくる」フェーズへ
「気づけばできていたキャリア」はゴールではありません。 そこに気づいたあなたは、これからは「キャリアをつくる」フェーズへ進むことができます。
日々の経験を棚卸し、自分の価値を再確認し、これからの行動につなげる。 その一歩として、ぜひこの考え方をあなたのキャリアに活かしてみてください。