ブログのポイント
「知っている」と「できる」は違う。
そして「教えられる」は、さらに一歩先。
金曜日は、自分の“できる”を誰かに伝え、信頼とつながりを育てる日。
できることを言葉にし、伝えることが、チームを動かす力になる。
「知っている」だけでは信頼は育たない
みなさん、こんにちは。キャリアコンサルタントのみってるです。
今日は金曜日。テーマは「つながりと信頼を育てる」です。
私がいつも心に置いている言葉があります。
それは、「知っていることと、できることは違う」という言葉です。
たとえば職場でよく聞く「報連相」。
その大切さを“知っている”人は多いでしょう。
でも実際には、どんな報告を、どんなタイミングで、どんな言葉で伝えるか――
これを“できている”人は意外と少ないものです。
「知っている」はスタートライン。
「できる」は、それを行動に移して成果を出せた状態。
そしてもう一歩上の段階が、「教えられる」です。
「できる」と「教えられる」の間にある壁
では、できる人は必ずしも人を教えられるのでしょうか?
スポーツの世界でよく言われる「名選手、名監督にあらず」という言葉があります。
一流選手が、必ずしも名監督になるわけではない――
それは、「できる」と「教える」がまったく別の力だからです。
できる人は、自分の感覚で動けます。
しかし、その感覚を言葉で説明するのは難しい。
本人にとっては当たり前すぎて、どこをどう伝えればいいのかわからない。
一方で、努力を重ねてできるようになった人は、
つまずいた場所や工夫したポイントを覚えています。
だからこそ、相手の悩みに寄り添い、道筋を示すことができる。
この「寄り添う力」こそが、信頼を育てる源になるのです。
学びを受け取る力が「教える力」を磨く
同じ話を聞いても、
「10個の学びがあった」と言う人もいれば、
「全部知っている話だった」と言う人もいます。
どちらが教育する立場に向いているでしょうか?
もちろん一概には言えませんが、
“学びを受け取る力”を持つ人のほうが、確実に「伝える力」も伸びていきます。
学びを受け取る姿勢がある人は、自分の言葉で説明しようとします。
それが「言語化する力」につながります。
そしてこの言語化こそが、信頼を育てる第一歩です。
報告を「聞く力」も信頼をつくる
ここで少し視点を変えてみましょう。
信頼関係を築くうえで大切なのは、「話す力」だけではありません。
「聞く力」、つまり“報告をどう受け取るか”も同じくらい大事です。
部下や後輩から報告を受けたとき、
成果が出た報告をどう受け止めていますか?
「よかったね」で終わっていませんか?
せっかくの成功報告を受けたときこそ、
「どんな工夫がうまくいったと思う?」
「何が一番のポイントだった?」
と問いかけるチャンスです。
その一言で、相手は自分の成功を“言語化”し、再現できる形に整理できます。
また、上司やメンターがそのポイントを具体的に褒めることで、
「見てくれている」「理解されている」という安心感が生まれます。
それが、信頼です。
つまり、“良い報告をどう受け取るか”は、信頼関係を深めるチャンスでもあるのです。
言葉が信頼をつくり、信頼がチームを育てる
言語化できる人は、自分の意図を説明し、相手の理解を助けます。
そして相手を理解しようとする人は、自然と信頼を得ます。
この“伝える力”と“聞く力”の往復が、つながりを強くしていきます。
金曜日は、そんな「信頼を整える日」として過ごしてみませんか。
今週、自分ができたことを振り返りながら、
「どう伝えれば、誰かの学びになるだろう?」
「報告を聞いたとき、自分はどんな言葉を返していたかな?」
そんな問いを自分に投げかけてみてください。
それが、自分の“できる”を“伝えられる”に変える第一歩になります。
【まとめ】
「知っている」だけで終わらず、「できる」「教えられる」へ。
そして、報告を“聞く力”を磨き、相手の成功を“言葉で認める”。
この積み重ねが、信頼とつながりを深める最も確実な方法です。
金曜日は、言葉でチームを育てる日。
自分の経験を伝え、相手の努力を言葉で称え、
互いの信頼を少しずつ積み上げていきましょう。
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