✅この記事のポイント
- 「エンプロイアビリティ」は、今の会社でも転職でも通用する“雇われる力”
- 自分の力を「4つの分類」で整理することで、成長の方向性が明確になる
- 若手社員や新人も、日々の業務からスキルアップできる
- 自分の強みやスキルを“見える化”し、意識的に育てていこう!
働き方が変わる今、あなたは「雇われる力」を意識していますか?
こんにちは。キャリアコンサルタントのみってるです。
最近「キャリアの健康診断」というCMを目にした方もいるのではないでしょうか?
キャリアを定期的に見直す。この考え方は、働き方が多様化する今、とても重要です。
今回のテーマは「エンプロイアビリティ」。
少し難しそうな言葉ですが、簡単に言えば「どこでも雇われる力」「働き続ける力」のことです。
これは決して特別な人だけの話ではなく、すべての働く人に関わる“自分の市場価値”の話。
新人でも、ベテランでも、今の会社でも、転職先でも…どんな立場でも関係してきます。
エンプロイアビリティとは?その意味と背景
「エンプロイアビリティ(employability)」は、「雇う(employ)」と「能力(ability)」からなる言葉です。
日本語では「雇われる力」「雇用される能力」と訳されます。
つまり、変化の多い社会の中でも“働き続けられる”スキルや考え方のことです。
この考え方は1980年代のアメリカで広がりました。
景気後退で企業が終身雇用を維持できなくなり、「会社に頼らず自分を高める」という考え方が必要になったからです。
個人だけじゃない?企業の「雇用力」も重要に
ここで似た言葉に「エンプロイメンタビリティ(employmentability)」があります。
これは企業が“選ばれる力”を持っているか、という視点の言葉です。
- エンプロイアビリティ:個人が「雇われる力」
- エンプロイメンタビリティ:企業が「働きたいと思われる力」
企業が「この会社で働きたい」と思われなければ、優秀な人材は離れていきます。
一方で、個人も「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえなければ、活躍の場を広げるのが難しくなります。
企業と個人、双方が努力しながら支え合うことが、これからのキャリア形成の鍵になります。
エンプロイアビリティは4つに分類できる
エンプロイアビリティは、以下の4つに分類されます。
分類 | 内容例・特徴 |
---|---|
相対的エンプロイアビリティ | 時代やニーズによって変化するスキル(例:IT・マーケティング) |
絶対的エンプロイアビリティ | どの時代でも重要なスキル(例:医師、弁護士など) |
内的エンプロイアビリティ | 今の会社で通用する能力(例:社内業務フローや商品知識) |
外的エンプロイアビリティ | 他社でも通用する能力(例:資格、業界共通スキル) |
この分類を知っておくと、自分が「今持っている力」「これから伸ばすべき力」を整理しやすくなります。
成長のプロセス:「エンプロイアビリティ」を高める5ステップ
働く中で自分のエンプロイアビリティを伸ばすには、以下の5つのステップが効果的です。
- 現状把握
→ 自分のスキルや経験を棚卸しし、できること・強みを整理する - 目標設定
→ なりたい姿やロールモデルをイメージし、「進みたい方向」を決める - ギャップ分析
→ 目標に対して、今足りないもの・学ぶべきことを明確にする - 実行
→ 日々の業務で意識して行動する(目的意識を持って働く) - 振り返り
→ 定期的に進捗を確認し、必要に応じて軌道修正する
特に「今ある業務の中でどう学ぶか?」を考えるだけでも、成長の質が変わってきます。
「誰と比べるか」ではなく「昨日の自分」と比べよう
自分の力を高めたいと思っても、「他の人に比べて自信がない…」と感じることもありますよね。
でも実際、面接や選考では他の候補者との比較が避けられません。
どんなにスキルが高くても、他にもっと評価される人がいれば選ばれないこともあります。
だからこそ大切なのは、「他人との比較」よりも「過去の自分との比較」。
日常の中で、
- 「これは前よりもうまくできた」
- 「この資料は自分らしい工夫ができた」
こんな小さな“成長”を重ねることが、エンプロイアビリティの土台をつくります。
若手・新人も安心!日常業務こそが成長の場
若手社員や新人でも、エンプロイアビリティを伸ばすチャンスはたくさんあります。
- ミーティングでの発言
- 上司・同僚との報連相
- 簡単な資料作成でも「伝え方」「構成力」を意識する
どれもが「人と働く」「考えて伝える」ためのスキルであり、立派なエンプロイアビリティです。
「ただの作業」ではなく、「成長の一歩」として見つめ直すことで、仕事のやりがいも変わってくるはずです。
🔗関連リンク
- 👉 https://horinouchimitsuteru.com/gakuseienpuroi/
- 👉 https://horinouchimitsuteru.com/timeenpuroi/
- 👉 https://horinouchimitsuteru.com/tensyokusya/
🧭まとめ:エンプロイアビリティは“自分の未来を切り開く力”
- エンプロイアビリティとは、「今もこれからも働き続ける力」
- 環境の変化に対応し、自らの力を伸ばしていくことが必要
- 新人でも、ベテランでも、日々の業務で成長できる
- 他人と比べるのではなく、“自分の中の成長”を見つめよう
💬今から始める行動3つ!
- 今日の業務を「スキルアップの場」として意識してみる
- 自分の強みを3つ書き出してみる
- ロールモデルを1人決めて、真似できる行動を探してみる
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
キャリアは一日にしてならず。でも、意識すれば今日からでも変わり始めます。
一緒に少しずつ、自分のエンプロイアビリティを育てていきましょう。