皆さんは自分の「強み」や「弱み」をどのように活かしていますか？
研修などで強み・弱みを分析する機会があっても、それを実際の業務でどう活かすべきか迷うことは多いのではないでしょうか。
今回は、私の著書『日常業務で成長する！若手社員のための実践ハンドブック』の内容を基に、自己理解を深め、それを実際の業務で活かすための具体的な方法についてお話しします。
自己理解を深める – 「知っていること」と「できること」の違い
自分を知る第一歩
私たちは往々にして「知っている」ことと「できる」ことを混同しがちです。
例えば
- 「報告は結論から」と知っていても、実践できていない
- 「会議の目的を意識する」と理解していても、行動に移せていない
- 「時間管理が大切」と分かっていても、実行できていない
このギャップに気づくことが、成長への第一歩となります。
実践：できていることリストの作成
まずは、以下の項目について「できていること」を具体的に書き出してみましょう。
- 日常業務で確実にできていること
- 周囲から評価されたこと
- 自信を持ってできること
これらを書き出すことで、自分の「強み」が見えてきます。
業務から見える成長課題
日常業務を「学びの場」として捉え直す
第1章で述べているように、日常業務は単なる「作業」ではなく、「成長の場」です。
例えば
- データ入力業務 → 正確性とスピードを磨く機会
- 資料作成 → 論理的思考を鍛える場
- 会議参加 → コミュニケーション力を高めるチャンス
実践：業務の目的を再定義する
担当している業務について、以下の視点で考えてみましょう。
- この業務の本質的な目的は何か
- それを達成するために必要なスキルは何か
- 自分に足りていない部分は何か
強みを活かした成長戦略
強みを活かす具体的なアプローチ
第2章の報連相の実践例です。
- 論理的思考が得意な人 → 報告の構造化を意識する
- 細かい観察が得意な人 → 情報収集と分析に力を入れる
- コミュニケーションが得意な人 → 相談や調整役を買って出る
実践：強みの応用計画
- 自分の強みを活かせる場面を探す
- その強みをさらに伸ばすための実践方法を考える
- 新しい役割や機会に挑戦する方法を検討する
弱みへの向き合い方
弱みを成長の機会に変える
第3章の会議での実践例です。
- 発言が苦手 → まずは質問から始める
- 要点整理が苦手 → 事前準備に重点を置く
- 進行が苦手 → 小規模な打ち合わせから経験を積む
実践：弱みの克服計画
- 改善が必要な弱みを特定する
- 段階的な成長計画を立てる
- 小さな成功体験を積み重ねる
わたし自身の考えとしては、入社して数年間は弱み克服は考えなくても良いと思います。自分自身の弱みを認識して気が付いた時に短期間でも良いので取組み活動を実施する。このくらいでも良いと思います。
入社後は強みだと感じることや好きなことにどんどん取り組みましょう。
想像できると思いますが、好きなことは成功確率が高く、成功すれば自己肯定感に繋がります。
『自分はチャレンジしたらできる』を得意なことで繰り返すことで自信が付きます。
入社後しばらくは、その成功体験を積み上げてください。
日常業務での実践ポイント
効率化と時間創出
第4章で紹介している効率化のポイントです。
- タスクの優先順位付け
- 時間のブロック管理
- 「隙間時間」の有効活用
これにより生まれた時間を、成長のための実践に充てることができます。
成長の記録と振り返り
第5章の実践例です。
- 日々の成果や学びを記録する
- 定期的に振り返りの時間を設ける
- 成長実感を次の目標設定に活かす
まとめ：明日からの実践に向けて
自己理解は、単なる「強み・弱みの分析」で終わらせるのではなく、実際の業務での成長に繋げることが重要です。
まずは小さな一歩から始めてみましょう。
- 今の業務で「できていること」を3つ書き出す
- それらを活かせる場面を意識する
- 明日から実践できる小さな工夫を考える
詳しい実践方法については、『日常業務で成長する！若手社員のための実践ハンドブック』で紹介しています。ぜひ、あなたなりの成長戦略を見つけ出してください。
著者プロフィール
３３年間製薬会社に勤務。
１４年間マネージャーとして部下育成に取り組みながら販売実績達成に取り組みました。
現在は就職希望者の就職活動をサポートしています。
資格
- 国家資格キャリアコンサルタント
- CDA（Career Development Adviser）
お問い合わせ：
mitsuteru.horinouchi53@gmail.com
ブログ：人生100年時代のキャリア 個人のキャリアビジョン実現サポート
https://horinouchimitsuteru.com/
